奈良を中心に巡っています

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

ファイ奈良ファンタジー

2021-03-27 18:47:00 | 日記
ファイ奈良ファンタジーというPCゲームを発見した。
基本はDQシステムだが、中身は奈良ネタ満載。
主人公はショウトク、ヒミコなどの4名。ステージも奈良盆地内各所で、ボスはご当地御約束。NPCのセリフは殆どが自虐ネタ。奈良は大阪国の属国、学生の遊び場はなんば。世帯当たり貯蓄額はno.1だが単に使う場所がないだけ、大学進学率は高いが誰も戻ってこない。
アイテムも麩や陀羅尼助など、地元民だからこその素材と地味さ。

しかしこれ程までの地元自虐素材を揃えられるのは異常といってもいい。他県ではまず無理だろう。

3-4時間で攻略可能だが、僕はそれが惜しくて10時間弱あそんでいる。

珍しい曲水の宴の雛人形、中央の二人は誰なんだろう?

2021-03-03 17:07:00 | 日記
奈良市の依水園で珍しい雛人形が展示されていると聞き、行ってみた。
奈良県庁に車を止め、東に向かうと右側には立派な塀と建物が続く。知事公舎らしい。途中の路地には小さな灯籠が並んでいた。

寄り道せず真っ直ぐ進むと依水園になる。

突き当たりが母屋であり、雛人形はここに飾られているという。入って左側にそれは鎮座していた。

台は畳2畳分はあろうか、圧巻の大きさである。どの人形も非常に精巧に作られている。箏はちゃんと13本の糸が張ってあるし、緑の服を着た女官は一番年上らしく、皺まで表現されている。お内裏様は中央に座っている二人かと思ったら、その奥に立っている2人とのことだった。それにしてもこれら一式、どうやって仕舞うのだろうか。

因みにお内裏様とは男雛と女雛のペアのことであり、この点「お内裏様とお雛様」は不正確であり、サトウハチロウはこの歌を嫌っていたらしい。

反対側の部屋には「稚児雛」が飾られていた。

最下段の3人は仕丁であり、左をよく見ると箒とチリトリが置かれている。全体にユーモラスで親しみ易い雛人形だ。
ところで何となく違和感を感じる。そう、男雛が向かって右なのだ。これは異質だが、元々日本ではこの並びで、明治維新後に他国に合わせて逆にしたそうだ。今でも男性皇族は必ず向かって左に立つらしい。

折角なので庭園も回ってみた。ここでは東大寺南大門と若草山を借景とした場所が非常に良い。

道の所々に縄で縛った石が置かれている。

この先立入禁止を示しているようで関守石というらしい。

庭園内はよく整備され、取り分けこの季節柄、アシビの花が印象的だった。


この雛人形の展示は今日、3月3日で終わる。雛人形だから当然かな。












本殿も拝殿もない大倭神宮

2021-03-01 17:04:00 | 日記
奈良市学園前の南に、大倭神宮という神社があることに気付き、行ってみることにした。
そもそもこの神社、何と読めばいいのかわからない。車のナビではヒットしない。ネットで調べたら「オオヤマトジングウ」らしい。
さて、富雄南から田園地帯を北上すると、奈良らしい豪壮な民家が立ち並び、その奥の杜が大倭神宮だった。

入口には鳥居はなく、木立からポッカリと穴が空いたような入口から入ると、社務所のような建物があり、その左手に鳥居があった。

が、拝殿も本殿も見えない。鉄柵の扉があり、その先に石碑が立っていた。何か彫ってあるが読めない。

鉄扉には鍵が掛かってなかったので中に入る。石碑の奥には磐座があり、注連縄が巻かれていた。岩石信仰なのだろうか。

境内には由緒書きはなく、何のことかさっぱり分からない。しかし敷地内の砂利は丁寧に手入れされており、打ち捨てられた感じはしない。両脇にも鳥居があったが、これまた何のことか分からない。




これで何故「神宮」なのだろうか。

家に帰って調べたところ、祭神はクシナダヒメとスサノオらしい。境内の何処かにクシナダ姫の墓があるらしいが、その痕跡はない。そもそも彼らは出雲の神ではなかったか?
やはり大和は深い。もう見るべき処は大体見たと思っていたが、まだまだ驚かせてくれる。

平群にある紀氏神社

2021-02-25 09:16:00 | 日記
平群に紀氏神社があると聞き、行って見ることにした。紀氏は紀伊国を地盤とする豪族であり、何故ここに神社があるのだろうか?
長屋王の墓に近く、田園の中にこんもりと林に覆われたところに神社はあった。正確には平群坐紀氏(へぐりにますきし)神社という。創建年は不明だが、8世紀にはその名が文献に見えるらしい。
参道は玉砂利に敷石が拭かれている。右手は社務所兼宮司の居宅らしく、宮司の常駐する神社は平群に2社しかないという。


祭神は天照大神、天児屋(アメノコヤネ)命、都久宿禰、八幡大菩薩の4柱と、何ともチグハグな印象を受ける。
まず、本殿は西向きであり、これでアマテラスが主神というのは無理がある。アメノコヤネは春日神であり、八幡大菩薩に至っては神仏混淆の名残だろうか。
元々は都久宿禰を祭ったのではないのだろうか。都久(つく)はミミズクの古称であり平群木兎とされる。平群、葛城、紀氏は武内宿禰の子とされ、漸くここでリンクが繋がる。
しかし祭神に紀氏は出てこない。何故紀氏神社なのだろうか。


拝殿前は、3つの小屋に囲まれている。座小屋というらしい。左右(南北)の小屋は土間だが、西の小屋は板張りになっており、なんのためにこうなっているのか分からない。

本殿を覗いてみると、階段に菰がかけられていた。

結局、何も分からなかったが、不思議な神社だった。外界から取り残されたという感がある。

神社を出ると、老弱男女20人ぐらいの集団が喋りながら道を歩いていた。何なんだろうか、この地は。






三輪名物「ふし」を味わう

2021-02-21 16:50:00 | 日記
日曜日、大神神社に行くと大勢の人で賑わっていた。ここの駐車場は第六駐車場まであり、恐らく千台ぐらいは駐車できる。その駐車場がほぼ満杯だった。
今日だけでなく、土日は大体これぐらいの参拝客が押し寄せる。こんな神社、見たことがない。

さて、参道には露天や店が並び、ユリネなどの珍しい食材が並ぶ。その中で目を引いたのが「ふし」だった。

ここ辺りは三輪素麺の産地。素麺は2本の棒で引き伸ばして乾燥させるが、棒の近くは屈曲し平たくなり、製品にはならない。これを纏めて商品化したのが「ふし」ということらしい。
参道の食堂で出しているようなので早速入ってみた。釜飯定食を頼んでみる。まず付き出しのように小皿4皿が出される。

左から「ふし」の揚げ物、ふし入りのお吸い物、大和菜のお浸し、自家製豆腐だそうで、どれも美味しい。
次ににゅうめんが来た。

流石に関西、薄味で出汁が効いている。スダチのアクセントもとてもよい。因みに奥の丸い水槽は冷たい素麺を注文した時に使われる回し素麺器で、隣のテーブルではこれを使っていた。
最後にアサリの釜飯と香の物が出てきた。

これで税込990円は安い。三輪以外では中々味わえないであろう。
ところでこの店の前にはクレープの自動販売機があった。甘いものは苦手なので手を出さなかったが、数分間見つめてしまった。