栗山求/望田潤監修「パーフェクト種牡馬辞典2024-2025」

スノーフェアリーSnow FairyとアーヴェイAveの血統

2010-11-08 18:24:50 | 血統予想

スノーフェアリーSnow Fairyの父IntikhabはクイーンアンS(英G2・芝8F)勝ち馬で血統通りのパワー型マイラー
母Woodland DreamはSadler's WellsとMarjuを通じてNorthern Dancer、Bold Reason≒Never Bend、ハイインローをクロスし、4代母Gay FantasyはAlycidon4×3ですから、この母はサドラー的なスタミナや持続力を伝える牝馬とみていいでしょう
http://db.netkeiba.com/horse/ped/000a0118f6/
Snow Fairy自身も重厚で持続力のあるストライドはサドラーの影響を感じさせるもので、「スコーンと抜けた」と合田節が炸裂していた愛オークスにしても、俊敏さや鋭さで抜け出したというよりは持続力でどんどん引き離してしまったという勝ち方でした
Red Ransomつながりでいえば、ロックドゥカンブ(Red Ransom×Fairy King)とかレッドシューター(Red Ransom×Sadler's Wells)なんかの重厚さや力馬っぽさとわりと通じるところがあって、持続力はあるので必ず伸びてはくるのですが、日本の高速芝で走ると彼らのように2着3着が多いジリ脚になりそうなタイプでもあるでしょう

アーヴェイAveのようなデインヒルとSadler's Wellsの組み合わせからは、先週tvk賞を逃げ切ったレンディル(Danehill Dancer×In the WingsだからAveと同じ配合でもある)や、ホクレレ、ムーンレスナイト、パッシングマーク、ブレイクアセオリー、フェラーリセブン、グレイスフルソングなど、両者のパワーと粘りが表現された「ジリだがバテない系の中距離馬」がよく出ています
http://db.netkeiba.com/horse/ped/000a0118f7/
この組み合わせはNorthern Dancerと「HyperionとFair Trial」とLa Troienneのクロスになるので納得の結果ですが、Aveの場合はEla-Mana-MouやSharpen Upからも「HyperionとLady Juror」的な粘着力を受けており、やっぱり斬れるというよりは粘るという脚質で、芝重2000m2分8秒台の決着でしぶといのはわかりますが、あの勝負強さを京都外2200mで同じように発揮できるかとなると、やっぱり懐疑的にならざるをえないですね~

これまでエリ女で好走した外国馬、シャラナヤとタイガーテイルはどちらもフランス馬で、フランス特有のスローの斬れ勝負で実績のあった牝馬が、同じようなロケーションの京都外2200mで実力を出しやすかった…という面は多分にあったでしょう(ついでにいうとペリエもルメールもエリ女ではいい仕事をします)

今年の外国馬2頭は、サドラーを軸に据えた配合で、配合通りにサドラー的重厚さを受け継ぎ、エプソムやカラや、道悪のベルモントの大レースを勝ってきました

だから高速馬場では用なしとするのは早計でしょうが、レース映像をみても、その実績を京都外2200mにそのままスライドさせるのは、やっぱりちょっと無理があるように思いますね~

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梅酒漬けの日本シリーズ観戦

2010-11-08 10:56:27 | 血統予想

東京11R アルゼンチン共和国杯
◎1.スリーオリオン
○2.トーセンジョーダン
▲4.スマートステージ
△7.コスモヘレノス
△9.ジャミール
×8.トリビュートソング
×10.トウショウウェイヴ
注12.マイネルスターリー
注18.ゴールデンハインド
◎は晩成の中長距離血統がここへきて開花、2000mの高速決着ではどうかと思われた新潟記念でも見せ場タップリの5着だった。距離延長は歓迎だし、アクティブバイオ、ミヤビランベリに続くオペラハウス産駒のアル共制覇の期待が膨らんでくる。

東京9R tvk賞
◎9.カリバーン
○10.ラストノート
△4.オリエンタルジェイ
3歳馬の素質を買いたいレース。◎○が器では上位とみるが△も東京中距離向きのシンボリクリスエス産駒で捨てがたい。

京都9R 八坂S
◎7.レッドスパークル
○8.ダンツホウテイ
▲6.ミッキーパンプキン
△4.マッハヴェロシティ
△10.オートドラゴン
×1.モエレビクトリー
×11.エーシンコンファー
注5.アペリティフ
注9.マッシヴエンペラー
◎の変り身を狙ってみたい。ウッドマンの母プレイメイトのクロスを持ち、ヘクターやノーザンテーストの影響が強いマイラーっぽい体型からも距離はこの1800mあたりがベストだろう。東スポ杯3着の脚が使えれば差し切り十分。

京都10R 京洛S
◎5.シンボリグラン
○4.エイシンタイガー
▲7.エーシンダックマン
△6.ショウナンカザン
△8.アーバンストリート
×9.ケイアイアストン
×12.シャウトライン
注2.トレノジュビリー
◎は父のセクレタリアト≒サーゲイロードの柔らかさで走るスプリンターで、肉付きが良くなった今は平坦芝1200mがベスト。京都の芝1200mはいいし、休み明けも(0.3.2.4)で着外4回は阪神2回と1800mと1600mだから度外視可能とみて狙いたい。

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締め切り直前になって、穴はコスモヘレノスしかないよなあ~と思って、急きょこんな馬券も買い足したんですが…

それはまあ仕方ないとして、シンボリグランはアーバンストリートの進路を取れなかったので追い出しが遅れ、ちょっと脚を余してしまいましたね…

川田の思いきりのよさは私も以前から評価していますが、馬への当たりは強いほうで、ああいう敏感な馬をテン乗りでフワッと乗るのはそんなに上手なほうじゃないんでしょうね~

繊細な技術よりも大胆な戦術で勝負をかけるという心構えは本人にもあるようで、キャプテントゥーレやビッグウィークではそれがみごとに決まったわけですが、そういう己を知った騎乗スタイルが私は好きです

そういう川田の騎乗スタイルを汲めば、テン乗りのシンボリグランを狙うのはちょっと違ったかなあという反省と、そして日曜も「ちょっと重めの良馬場」だという確信があれば、◎アーバンストリートでいく手はあったかなあ…とも

この馬は平坦向きですがハッキリ時計が足りないスプリンターで、今日はシルクロードSと同じような馬場状態で同じような時計の決着でした

トーセンジョーダンについては、下記のエントリの参照してください

トニービン父系×クラフティワイフ牝系
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/7df890f20ad94cae90991dfd7d5172bb

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競馬が終わったあとは、知り合いの家に押しかけて日本シリーズ観戦~

週末はいつも寝不足状態なのですが、自家製梅酒(1994年製造!)とこそばゆい総菜をふるまわれながら最後まで観戦、試合終了5分後には爆睡してました(^ ^;)

浅尾は4イニング目には明らかに球威が落ちていてかわいそうやったなあ…

感想としては、ドラゴンズは試合巧者なのでここまでもつれましたが、選手個々の能力は明らかにマリーンズが上やったなあ…と

それはセとパ全体の比較でもいえることやと思いますが、なんでそうなったのかはよくわかりませんけど…

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