マイルCSには「マンカフェ×Caerleon」のおなじみの黄金配合が3頭も出走してきます
他にもレッドディザイア、マッハヴェロシティ、レッドアゲート(母父スキャン)などがこの配合パターンですが、母系の血や配合によってそれぞれ微妙にタイプは違います
ガルボについては以前書いたように、母がNijinsky≒Far North3×3でそれにTom Rolfe経由のRomanが呼応するので、3頭のなかでは一番パワー小脚型で、富士Sはよく粘りましたが、あれで押し切れないのは本質的には急坂小回り>平坦大回りの脚質だからでしょう
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2007101163/
ジョーカプチーノは母父がCaerleon×Sadler's Wellsのフサイチコンコルドなのでレッドディザイアと似た血脈構成になるわけですが、母母ジョーユーチャリスがPrincely GiftとGrey Sovereignを通じるNasrullah4×4で、グニャグニャした柔らかなフォームはこのNasrullahの影響でしょう
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2006100529/
そのぶんフォルティノのちょっと非力なところも受け継いでいて、前走時も指摘したように急坂や道悪は割り引きで、ノン急坂コースの良馬場ではNHKマイル1着、中スポ賞1着、そして前走スワンS3着と凡走したことないんですよね~
ベストは1400mだと思いますが、京都の良なら惰性で流れ込んでしまうかも…という怖さはあります
テイエムオーロラは母ペリーヌがテンザンセイザ(京都新聞杯、京阪杯)の全姉で、トニービン×Caerleon×Habitatで3代母がAlycidon3×3ですから、「HyperionとFair Trial」的な粘りとナスキロ柔さの両方を兼ね備えた優等生的な配合で、1600~2000mなら馬場コース問わない安定感を誇りますが、ベストはテンザンセイザ同様、2戦2勝の1800mかなあ…と
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2006106407/
牝馬も走る「マンカフェ×Caerleon」
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/7ccc09a869066b882a0c5ba7406abf04
Nijinsky≒The Minstrelのクロス
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/8cd45abf128f4ac541ddc672b09e4c77
昨年のマイルCSはGrey Sovereign系カンパニー、Roberto系マイネルファルケ、ミスプロ系サプレザが1~3着を占め、今年の安田記念はテスコボーイ系ショウワモダン、Northern Dancer系スーパーホーネット、Roberto系スマイルジャックが1~3着を占めました(母父にサンデーを持つのもスマイルジャックだけ)
今年の芝短距離G1も、馬券に絡んだ5頭(キンシャサノキセキ、ビービーガルダン、エーシンフォワード、ウルトラファンタジー、ダッシャーゴーゴー)のうち、サンデーの血を引くのはキンシャサだけ
ブエナビスタなんかを見ていると芝中長距離はサンデーの遺産でまだしばらく食える…という安堵感もあるのですが、香港にやられっぱなしのスプリント路線や主役がコロコロ替わるマイル路線の低迷ぶりには、サンデー頼みの日本産馬の全体のレベル低下の危惧を抱きます
タイキシャトルやアグネスデジタルのような国際G1級のマイラーが、出てくる土壌はまだあると信じたいのですが、マイルCSの想定メンバーをみながらそんなことをふと…
大阪城の天守閣から…
昨日もラウンドワンの「スポッチャ」いってきましたよ~
バドミントンに燃えてヘトヘトになりました…(^ ^;)
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先週の2歳戦は「これはG1級やん!」とうなるほどの大物こそ出ませんでしたが、全体に粒ぞろいでしたね~
NETKEIBAの「POGレース分析」ではグランプリボス、ラトルスネーク、グルーヴィクイーン、シャイニーホーク、プルスウルトラを取り上げたのですが、この5頭で字数がもう一杯になってしまったので、新馬勝ち時に取り上げたダンスファンタジアはそのままA評価ということで割愛、他にも取り上げたかった馬たちが何頭もいるので、ここで簡単に触れておこうかなと…
11/13東京
3Rピュアブリーゼは母がNureyev≒Sadler's Wells2×3、Northern Dancer3×4・5で、そこにNearco5×8しか持たない独アウトサイダーMonsunをもってきたメリハリがいい配合
母父パントレセレブルが強く出たようでNureyev的なナタ斬れは東京中距離向きです
NETKEIBAの血統表をリンクしようとしたんですが、なぜか父Monsunのところが空白になってます…
http://db.netkeiba.com/horse/2008103279/
6Rターゲットマシンはキングカメハメハの甥で母はMill Reef4×4、自身はHalo≒Sir Ivor3・5×5で、配合通りMill Reef的斬れとディープ的Halo的柔無駄なさで走る馬
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2008102935/
距離はもう少し長いところがよさそうで、芝1800~2000mで手堅いタイプでしょう
11/14東京
3Rプレイはスローの逃げで楽勝
アドマイヤムーンの半弟で父ロックオブジブラルタルに替わりましたが、母父サンデーの柔さが出ていてデインヒル系の力馬という感じはしないのですが、そのことがかえってパワーで押すのか斬れで差すのか、ちょっとどっちつかずなタイプに出てしまった感もありますね~
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2008103326/
昇級しても能力的に見劣ることはないでしょうが、東京の斬れ勝負でも中山のパワー勝負でもどちらでも好走するけどなかなか勝ちきれない…という競馬が続きそうな予感も…
6Rメジロミドウはステイゴールド×メジロサンドラのイメージ通りの重厚な斬れ方で差し切り
3代母がRound TableにNasrullahなので「ナスキロ柔い女ジャミール」というイメージで、これは東京の2000~2400mで狙ってみたい馬です
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2008102519/
11/13京都
3Rヴィジャイはブラックシェルやシェルズレイの半弟で、母はテスコボーイ4×3
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2008103111/
さすがはマツクニ廐舎というべきかディープ産駒でも肉量豊富な体つきですが、無駄のない脚捌きは父譲りで、直線長い2000mが最も斬れそう
11/14京都
黄菊賞ミッキーマスカットはマーメイドS3着サファイヤコーストの仔でこちらの影響が強いようで、胴伸びのある体型とやや緩慢なスピードの乗りで、Danzig系スプリンターという感じはまったくしません
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2008103157/
デイリー杯で跨ったアンカツさんの進言で距離を延ばしたのが奏功しましたが、マイルの鋭さ勝負より1800mのパワー勝負が合っている馬で、今の時計のかかる馬場も合っているタイプ
デインヒルにNijinsky≒Storm BirdにAlydarですから、「短めエアエミネム」というようなイメージでとらえるべき馬なんでしょうね~