栗山求/望田潤監修「パーフェクト種牡馬辞典2024-2025」

外国馬をビシバシと…

2010-11-25 11:21:43 | 血統予想

ペルーサはずっと◎だし、ブエナビスタは直線長いコースでは(ペルーサに◎を打った秋天以外は)ずっと◎だし、ナカヤマフェスタもダービーで◎にしたように世代最強だと評価してきました

今回も◎はこのどれかでしょう…とよく言われるし私も多分このどれかだと思いますが(^ ^;)、緊張と緩和、父母相似配合、ナスキロラトロ、サンデー×Lyphard×ハイインロー、サンデー×ミスプロ×War Admiral×La Troiennなど、いずれも私が頻用している各論できちんと斬れる名配合好配合で、この3頭の血統表をジックリみていただければ、笠的血統論の総論みたいなもんもある程度理解してもらるんじゃないかと思います

思えばゼンノロブロイもスペシャルウィークもステイゴールドも完全無欠の真のチャンピオンというわけじゃなくて、競走馬としても配合的にも長所と短所がハッキリしていて、だからこそ配合次第で自身を超える産駒を出せる余地があったんじゃないかと思うんですよね~

配合の原点って、そういうことじゃないかと

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ヴォワライシVoila Iciは父がMill ReefにMiswakiで母がSir Gaylord4×5だから動きはナスキロ柔いです
東京2400mの適性で変わり身があるとすればこれかなあ…という気もしますが、Daylamiの持込産駒は日本では7頭が出走して全て未勝利と散々ですなあ…

ジョシュアツリーJoshua Treeは母がSecretariat≒Sir GaylordにMill ReefとSeattle Slewだからナスキロ血脈豊富で、これを父の母母のグレビオに合わせて斬れを出していますが、馬をみるとリリエンタールなんかと比較しても特に高速馬場向きという感じはしないし、それで父(4着)以上の着順を狙えるほどの実力でもないだろう…と

シリュスデゼーグルCirrus Des AiglesはRound Table5・5×7のフランス馬で、日本向きの斬れはソコソコあるとみていいでしょう
でもこれが京都2400mならオースミロッチ的流れ込みも一考したいのですが、東京2400mのG1をRound Tableだけで押し切れるイメージが湧いてこないんですよね~

ダンディーノDandinoはガッツリ掻き込む走りがデインヒル丸出しで、そういうデインヒルのパワーや粘りが表出しそうな配合でもあります

ティモスTimosはナカヤマフェスタと並んで追い合っているのをみると、俊敏さでも斬れ味でもハッキリ落ちるから東京で逆転できるファクターが見当たりません

フィフティープルーフFifty Proofの父はWild AgainにRibotにHerbagerと傍系のスタミナで固めていて、そこにNasrullah血脈の強い母をもってきた配合は、たとえばアイネスフウジンなんかを思わせるものがあります
しかしアイネスフウジンと配合形や脚質は似ていても、Nasrullahクロスを経由してくる血脈が違いすぎるというか、この母のNasrullah≒Royal Charger4×4・4には、テスコボーイ×モンタヴァルの気品も狂気も感じられません

マリヌスMarinousは父がジェイドロバリーの全弟というのがまず嫌だし、体型的にはBlushing Groomがけっこう出ているのに走りに硬さが感じられるのもあまり感心しないし、長いところで頭角を現してきたのもジリだがバテない脚質だからだろう…というような解釈しかできないです

モアズウェルズMores Wellsはサドラー×ウォーニングだからステイヤーズSに出したいような血統ですね~

各馬の血統表はこちらで
http://race.netkeiba.com/?pid=race&id=c201005050810

コメント (1)
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