栗山求/望田潤監修「パーフェクト種牡馬辞典2024-2025」

ローズキングダムが引退

2013-05-07 23:22:23 | 配合論

ローザネイは父がNorthern Dancer系で母父がNasrullah系で母母がTourbillon系×Hurry On系ですから、まさに絵にかいたような「3/4主流、1/4異系」の好配合で、Secretariatがナスキロで牝祖Refreshedがハイインローですから配合のキーとなる組み合わせも持っていて、繁殖として成功したのもうなずけます

だたRefreshedがローザネイから数えて5代前ですからちょっと遠くて、ここにサンデーをもってきて「サンデー×Lyphard×ハイインロー」の形にしてもハイインロー的粘りよりもナスキロ的斬れのほうが前面に出がちで、サンデー×Lyphardなのにガッチリ前受けできず差しに回るので、どれもこれも大一番では届かず惜敗を重ね、それを私は「バラ一族の悲劇」と書いてました

そこに“ハイインローの女王”Miesqueの血を引くキングカメハメハが配されたのがローズキングダムで、この牝系に足りなかった最後の1ピースを埋めて悲願のG1制覇を成し遂げるためだけに、「バラ一族の悲劇」に終止符を打つためだけに生まれてきたような馬やったなあ…と
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2007103404/

JCを勝ってからはもう俺の役目は終わったとでも言いたげな覇気のないレースが続きましたが、広いコースの高速馬場の中距離戦で前受けしたときの能力は紛れもなくG1級で、個性派揃いの07年生のなかでも忘れられない一頭になるでしょう

思い出のレースはたくさんありますが、あえて一つあげるならば11年京都大賞典、もうローキンは終わったんじゃないかと言われはじめた頃ですが、59キロを背負って3番手から余裕しゃくしゃくで抜け出して「京都の高速馬場で前受けすればこんなもんじゃい!」、この馬が最後に輝いた瞬間でした

後藤が完璧に乗って勝ったのだから、秋天も後藤に乗せてやってほしいと橋口先生は言ったらしいですが、けっきょくメンディザバルに乗り替わってあのHペースをガツンともってかれて、この馬は乗り役との巡りあわせやタイミングにおいても、何かと損をしていたような印象もあります…お疲れさまでした

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月曜のボツデータ~Haloクロス馬の芝オープン成績

2013-05-07 00:58:50 | 血統予想

また発売日が来たらお知らせしますが、「サラブレ」6月号ではダービー・オークス特集にいっちょ噛んでいて、その原稿に関するネタをあれこれ拾ってたんですが、スペースの都合で入れられなかったのをここで供養…南無南無

ある有力馬についてのネタですが、それはHaloクロスというだけでノーヒントでいいでしょう(^ ^;)

【Haloクロス馬の芝オープン競走の成績】

東京[6.5.5.57]中山[15.6.6.62]京都内[3.3.2.14]京都外[2.10.5.42]阪神内[5.1.4.30]阪神外[2.2.3.30]
勝率順に並べると中山→京都内→阪神内→東京→阪神外→京都外
連対率順だと京都内→中山→京都外→東京=阪神内→阪神外

Haloクロスを持つ主な芝馬 収得賞金上位10頭…ヴィクトワールピサ、ヴィルシーナ、ロ●タ●プ、ロジユニヴァース、ダノンバラード、アーリーロブスト、ダノンシャンティ、ビッグウィーク、コスモオオゾラ、コスモネモシン

ヴィクトワールピサは中山ではうなりをあげて捲るのにダービーもJCもゴール前がちょっと甘くなったし、ヴィルシーナはジェンティルに最も食い下がったのが秋華賞で最も離されたのがオークスだったし、ロジユニヴァースのダービーは泥んこ馬場で良のベストパフォは弥生とラジオNIKKEI杯で札幌記念もアーネストリーの2着、ダノンバラードは重賞勝ち二つがAJCCとラジオNIKKEI杯、アーリーロブストは京成杯逃げ切り、コスモオオゾラは弥生①皐月④共同通信⑤ダービー⑥、コスモネモシンは小回り1800mのスペシャリスト、良の東京G1をズバッと決めたのはNHKマイルのダノンシャンティぐらい

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