日曜中山3Rハヤブサレディゴー(「POG好配合リスト」重賞勝ち馬の弟妹編編、パーフェクト種牡馬辞典POG推奨)はラブミーチャンの全妹で、母ダッシングハニーはNorthern Dancer3×4とBuckpasser4×4とFlower Bowl≒Your Hostess4×5を持つ砂の名繁殖、サウスヴィグラスは5代アウトなのでこういうクロスのうるさい牝馬との配合が成功します
日曜京都6Rマッジョテンペスタ(「POG好配合リスト」重賞勝ち馬の弟妹編編)はワークフォースの男馬ですからズブさがありそうですが、Kingmambo≒サクラフブキ3×3(Mr.ProspectorとNureyev≒BoundとRibot)に注目、そして母父フジキセキが非Northern Danceなのもいい
同じく日曜京都6Rミッキーグッドネス(ディープ好配合リスト)はディープ×Storm Cat×In Realityの黄金配合
中京5Rショウリュウスター(「POG好配合リスト」キングカメハメハ編)はアパパネと3/4同血ですが、こちらは母父にRossiniが入ってMr.Prospector3×4とラストタイクーン≒Touch of Greatnessのニアリークロス3×3ですから、柔らかストライドで斬れてほしい(・∀・)
今週はかなり多忙で(今日も家から一歩も出てません…)、土曜は若駒と若竹となずな、日曜はAJCCと東海Sしか予想しないと思いますが悪しからずm(_ _)m
Nureyevは甥で3/4同血のSadler's Wellsに優るとも劣らない名血の名種牡馬ですが、Sadler's Wellsのように父系が大繁栄することはなく、今最も太い幹はPolar Falcon~Pivotalのラインですかね
そんなNureyevの最高傑作が“マイルの女王”Miesqueで、そのMiesqueを通じてNureyevの血を受けているということが種牡馬Kingmamboの最大の魅力であり、ラオウ(Sadler's Wells)とケンシロウ(サンデーサイレンス)におけるトキのようなキーマンとして、サドラー&サンデー時代を生き抜いた名種牡馬
http://db.netkeiba.com/horse/ped/000a001d7e/
老衰のため26歳で安楽死とのことで、前にも書きましたがHyperion~Gainsboroughが強い配合の馬って長命が多い気がします
種牡馬キングカメハメハの優秀さとか、エルコンドルパサーが長生きしていたらとか、そんな話をはじめるとキリがないので(^ ^;)、とりあえずリオンディーズの血統表でも貼っつけてまた仕事に戻ります…合掌
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2013105915/
昨年募集されました Winning Post 8×netkeibaの企画「夢の配合を作ろう!」、栗山求賞と望田潤賞とnetkeiba賞が、それぞれ3頭ずつ決定しました
選ばれた配合馬は、競馬シミュレーションゲーム『Winning Post 8 2016』でスーパーホース(架空馬)として登場することになります
選ばれた皆さま、おめでとうございました(・∀・)詳細は下記をご覧ください
http://www.netkeiba.com/special/wp8_2016/
http://www.netkeiba.com/special/wp8_2016/result.html
おかげさまで今年も好評をいただいております「一口馬主好配合馬ピックアップ」、本日サラブレッドクラブライオンから栗山と望田が1頭ずつピックしました
http://miesque.com/c00032.html
これで現在、ウイン(2)、キャロット(11)、グリーン(2)、シルク(12)、東サラ(6)、ノルマンディー(3)、ラフィアン(4)、ユニオン(3)、ライオン(2)、ロード(5)、ローレル(2)から計52頭ピックしています
時節柄この他にも配合診断の依頼があり、種牡馬辞典の原稿締切も間近、しかもMahmoudさんとのラッ血対談後半もあって、月火水と引きこもって仕事に没頭しております…
たぶん週末もここらに追われると思うので、今週はボツ予想はお休みするかもです(NETKEIBA系の予想はやります)
先ほど「望田潤の3歳勝ち馬評価」1/10~17ぶんを計5頭更新しました
◆デインヒルを増幅したナカヤマフェスタ産駒
先々週はイルフォーコン、ガンコとナカヤマフェスタ産駒が2頭勝ち上がり
これまで勝ち上がった産駒3頭は
イルフォーコン:デインヒル≒Green Desert4×3
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2013103707/
ガンコ:デインヒル≒Polish Precedent4×3、Halo4×4、母がMill Reef5×3
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2013104849/
ダイナミックアロー:Lyphard5×4、Never Bend6×4、Buckpasser7×5
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2013103370/
また以下のように、イルフォーコンの母母ベリドットとガンコの母母父Polish Precedentはニアリーでもあります(DanzigとBold ExampleとCourtly Dee≒BusandaとAttica≒Tom Foolが共通)
┌Danzig
┌○
││┌○
│└△└Attica
│ └Courtly Dee
ベリドット
└△
└△
└△
└Bold Example
┌Danzig
Polish Precedent
│ ┌Tom Fool
│┌○
││└Busanda
└△
└Bold Example
つまりイルフォーコンとガンコは母系にベリドット≒Polish PrecedentとSadler's Wellsが入る点が共通し、これはいずれもデインヒルが持つDanzig(Northern DancerとFair Trial)とBuckpasser(Tom FoolとWar AdmiralとLa Troienne)の組み合わせを増幅するもので、だから体型や走法もナカヤマフェスタ的というよりもデインヒル的で、ダートでパワーを発揮して勝ち上がりました
ダイナミックアローも3代母スキムがNijinsky×BuckpasserでLyphardはNative Dancer+Fair Trialですから、やはりデインヒル的な組み合わせをクロスした配合ということができます
イルフォーコンの母ギブミーアチャンスはややパワーに偏っていますが、エルコンドルパサー×Green Desertで牝系がBold Example、繁殖として魅力的な血統配合をしていますね
デインヒル≒Green Desert≒Polish Precedentのニアリークロスは、今後成功例が続々出てくると思います
◆Kingmambo≒タックスヘイブン
イーストオブザサンが京都で未勝利を勝って、これでキングカメハメハ×タックスヘイブン牝系はアルバタックス=イーストオブザサンとアットザシーサイドの3頭全てが勝ち上がり
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2013105526/
前にも書きましたがこのニックスの根拠はKingmambo≒タックスヘイブンのニアリークロス(Raise a Native、Thong=Lt.Stevens、Hyperion、Fair Trial)にあり、他にKingmambo系との配合はオフショア(父アルカセット)がいたのでまあ4の4みたいなもんですね
ちなみに2歳のタックスヘイブン系にはワークフォース×グレナディーンの牝がいたので、ひとまずチェック入れときました
◆キンシャサノキセキの砂黄金配合
カネヒキリ(フジキセキ×Deputy Minister)とミラクルレジェンド(フジキセキ×Awesome Again)につづき、サウンドトゥルー(フレンチデピュティ×フジキセキ)とホワイトフーガ(クロフネ×フジキセキ)が出て、母父に回っても「フジキセキ×Deputy Minister」の砂黄金配合は健在ですが、土曜にダ1800mの未勝利を圧勝したインザバブルはキンシャサノキセキ×クロフネ
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2013105264/
このように母系にDeputy Ministerを引くキンシャサノキセキ産駒は15頭出走し9頭が勝ち上がり、あとカウントはしてませんが地方から転入してきたフレンチイデアル(母父フレンチデピュティ)も頑張ってますね
この全勝ち鞍9勝の内訳は芝3勝ダ6勝、さすが砂黄金配合という勝ち上がり率とダート率で、キッチリDeputy Ministerの尻に敷かれてます(・∀・)
東海Sに登録があるモンドクラッセとカゼノコは、どちらも父がアグネスデジタルで母が全姉妹という同血の間柄
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2011102026/
脚質は追い込みと逃げで真逆ですが、走るフォームなんかはよく似ていて、母母ユキノサクラがFair Trial5×5、その母母インズキーがLady Juror4×5、このFair Trial的な小脚でダートを走っていて、だからどちらも東京ダートではちょっと詰めが甘い
AJCCに登録があるライズトゥフェイムも母がPetition5×4にFair Trial6・8×5・8でFair Trial的なものを強く伝える繁殖で、ゼンノロブロイ産駒ながら短足で中山をピッチで追い込むのは明らかにFair Trial的といえます
曲飛節で膝下が短めで後ろに大きく蹴れるつくりではなく、加えて体質も硬めなので、「柔らかく大きく」ではなく「強く速く」に特長があるのがFair Trialという血
だから母父Danzig系でLyphardをクロスし、明らかにFair Trial的ピッチで走るジェンティルドンナが、東京のスローを回転の速さで抜け出すほうがむしろ驚きで、中山や京都の内回りが合わないわけがないと思ってました
ロワジャルダンの母母スキーパラダイスはLyphardとTudor Minstrelを通じるLady Jurorのクロスで、この牝系も東京をストライドで差すというよりは中山を小脚で捲るような脚質になりがちで、キャプテントゥーレが内回りを捲るような小脚でダ1800mを捲っているのがロワジャルダンで、だからやっぱり東京ではちょい甘い
フォームや体型を見ても、そういう共通点はありますよね
Fair TrialにBlenheimの伸びのある体型とThe Tetrarchの柔らかさを取り込んだのがNasrullahで、Fair TrialとNasrullahはかなりニアリーな血脈構成ですが伝えたものはかなり違った
そういえば笠シショーが「Fair Trialは5×6ぐらいでも強い影響力を持つ」と書いてました
本日18時更新のNETKEIBA「重賞の見どころ」ではAJCCと東海Sの上位人気馬の血統解説を書いていますので、今週もよろしくお願いします
■『望田潤のPOG好配合馬リスト2014』で望田潤が推奨したレーヴミストラル(牡4歳)が日曜京都11R日経新春杯(G2・芝2400m)を勝ちました。
★レーヴミストラル(牡・母レーヴドスカー)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2012104929/
兄姉にレーヴディソール、アプレザンレーヴ、レーヴドリアン、レーヴダムール。泣く子も黙って指名するレーヴドスカーの仔で、母はSir Gaylord4×4などナスキロ血脈が豊富だから、キンカメとの配合でも柔らかストライドで斬れる中距離馬が出るだろう。
■『ディープインパクト好配合リスト(2015)』で望田潤が推奨したイマジンザット(牡3歳)が土曜中山5R未勝利戦(芝2000m)を勝ち上がりました。
★イマジンザット(牡・母シャンラン)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2013102880/
ショウナンアルバの半弟でショウナンタレントやショウナンパルフェの3/4弟、甥にエルカミーノレアルがいる。母シャンランはアウトサイダー血脈豊富で相手種牡馬を立てるタイプだが、ディープインパクトと配合だとNorthern DancerやQueen's HussarやHypericum≒Aureoleのクロスでウインドインハーヘアの重厚な欧血を増幅することとなり、晩成型かもしれないが配合はなかなか面白い。
■『ディープインパクト好配合リスト(2015)』で栗山求と望田潤が推奨したヴァンキッシュラン(牡3歳)が土曜京都5R未勝利戦(芝2000m)を勝ち上がりました。
○ヴァンキッシュラン(牡・母リリーオブザヴァレー)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2013105718/
セレクトセール当歳で落札価格1億9000万円。母リリーオブザヴァレーはオペラ賞(仏G1・芝2000m)など仏重賞を3勝。その半弟はUAEダービー(首G2・ダ1900m)を圧勝したMubtaahij。母方にGalileoを持つディープインパクト産駒はローハイドとウェルブレッドの兄弟が走っており、いずれも勝ち上がっているので悪くはないが、重賞を勝つには少々パンチが足りない。3代母Gale Warningは「ラストタイクーン×Up Spirits」というアメリカ血統。また、Hopespringseternal≒ラストタイクーン4×3でもある。この部分がスパイスとなり全体に鋭さ、素軽さを及ぼすことができればおもしろい。(栗山)
★ヴァンキッシュラン(牡・母リリーオブザヴァレー)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2013105718/
母リリーオブザヴァレーはオペラ賞(仏G1・芝2000m)勝ち馬で、Galileoとラストタイクーンを通じるNorthern Dancerとナスキロラトロのクロス。牝系はリトルオードリーやココナッツパンチなどと同じ。母系にラストタイクーンを引くディープ産駒は13頭中8頭が勝ち馬でマルセリーナ、デニムアンドルビー、ファイナルフォーム、テンダリーヴォイス、キロハナなどが含まれる。中距離で重厚に斬れそうで青葉賞向きか。(望田)
■『ディープインパクト好配合リスト(2015)』で栗山求が推奨したティルヴィング(牝3歳)が日曜京都2R未勝利戦(ダート1800m)を勝ち上がりました。
○ティルヴィング(牝・母ストゥデンテッサ)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2013105938/
セレクトセール当歳で落札価格7400万円。フェアリーSで6着となったアドマイヤピンク(父キングカメハメハ)の半妹。母ストゥデンテッサはアルゼンチン産で、ホルヘデアトゥーチャ大賞(亜G1・ダ1500m)、ルイスMカンポス将軍賞(亜G2・芝1600m)を制覇。母の父High Yieldは父と相性のいいStorm Cat産駒で、ラキシスの母マジックストームと配合構成がよく似ている。母方の奥には豊富なヨーロッパ血統を抱えており「ディープインパクト+Storm Cat」の軽さを支えている。1600mでも2400mでも力を出せる。
■『望田潤のPOG好配合馬リスト(2015)キングカメハメハ編』で推奨したアドマイヤロマン(牡3歳)が日曜京都5R未勝利戦(芝1600m)を勝ち上がりました。
○アドマイヤロマン(牡・母フローリッドコート)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2013106052/
ミッキードリームの全弟で、アルフレードやサクラバクシンオーらが出るクリアアンバー~サクラハゴロモの分枝。キンカメ×サンデー×トニービン×ノーザンテーストまでドゥラメンテと同じだから15/16同血になる。母母がHornbeam≒パロクサイド3×3のドゥラメンテより配合は落ちるが、「3/4Northern Dancer,1/4サンデー」「3/4欧,1/4米」でまとめた配合は美しい。同血の3歳アルパーシャンも走る脚は見せており、持続力ある末脚に期待。
■日曜中山11R京成杯2着 ケルフロイデ(POG&一口・望田)
■土曜中京10R庄内川特別 ダノンブライト(ディープ・栗山)
■日曜中京12R恋路ヶ浜特別 グランアルマダ(POG・望田)
ケルフロイデは父キングカメハメハがNorthern Dancer4×4・6、母父MonsunがKaiserkrone=Kaiseradler4×4、母母Qelle AmieがBold Ruler4×4とRaise a Native4×4、自身は特に面白いニアリークロスや強いクロスを持つわけではなく、Monsunのドイツ血統を1/4異系とする見事な緊張→緩和→緊張のリズムだけで選んだ馬です
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2013105867/
ただナスキロ的斬れでもなくKingmambo的パワーでもなく母方のBold Ruler的小脚で走るので、3歳春となると狙える重賞はスプリングSかなあ…とは会報でも書いてきて、だからスローの京成杯というのはかなりチャンスだっただけに惜しかった
TARGETで検索すると日本での母父Monsunの稼ぎ頭はノーブルジュエリーでこれもNETKEIBAのPOG10頭選びで指名した馬で、また昨年のUMAJINのPOG新種牡馬特集ではルノートルを取り上げましたが、Smarty JonesやキングカメハメハやダノンシャンティのようにNorthern DancerやHaloやBold Rulerがうるさい種牡馬に対して1/4異系的に使うというのが、母父Monsunの正しい使い方、最も成功しやすいパターンじゃないかと思いますね
そういう配合ですから、ノーブルジュエリーや半姉ケルシャンスのようにジワジワ成長していく馬やと思うし、ウムブルフだってまだまだ未完成な部分はあると私はみています
アドマイヤロマンはキングカメハメハ×サンデーサイレンス×トニービン×ノーザンテーストまでドゥラメンテと同じ15/16同血ですが、このパターンは
ドゥラメンテ(現4勝)=アドマイヤセプター(5勝)=ボージェスト(現2勝)
レネットグルーヴ(3勝)=グルーヴィクイーン(1勝)=グルトップ(未勝利)
ミッキードリーム(5勝)=アドマイヤロマン(現1勝)
アルパーシャン(1勝)=ジーベロニカ(現未勝利)
タガノエトワール(現3勝)
と、出走11頭中9頭が勝ち馬、うち5頭が3勝以上、うちオープン馬が3頭
ちなみにキングカメハメハ×サンデーサイレンス×トニービンでノーザンテーストなしのパターンは9頭出走し4頭が勝ち馬、アスターピース(中央2勝)以外は全て1勝馬
つまりトニービン×ノーザンテーストの母母がHyperionの強いクロスになるのもポイントで、母父サンデーを1/4米にした緊張→緩和→緊張のリズム、「3/4Northern Dancer,1/4サンデー」「3/4欧,1/4米」とも表記できます
この整然とした美しい配合形だけで上がれる手牌と言えるのですが、ドゥラメンテの場合は母母エアグルーヴがHornbeam≒パロクサイドのニアリークロス3×3で、それも継続して(自身Hornbeam≒パロクサイド6×5・5)満貫が狙えるというわけですね
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2012104511/
私にとっては王道といえるこの考え方でキンカメはだいたい正解やと思ってるんですが、リオンディーズやレッツゴードンキのように父も母もNorthern DancerクロスだけどNureyev≒Sadler's WellsやKingmambo≒ジェイドロバリーに累進して父母相似配合としているパターン、これは比較的開花が早くPOG向きの配合でもあるので、来年のPOGではこのパターンをどうやって上手く拾えるかを研究中
中山11R 京成杯
◎3.ケルフロイデ
○1.メートルダール
▲2.ウムブルフ
△8.マイネルラフレシア
×4.プロフェット
×15.ナムラシングン
注6.ルネイション
注7.プランスシャルマン
ウムブルフはディープにドイツ血統とナスキロを入れて、しなやかにストライドを伸ばして走るのでやっぱり中山よりは東京の馬だと思う。メートルダールは母父シルヴァーホークがビービーバーレルと同じで、この母方のロベルトやサドラーのパワーが表現された走りがいかにも中山向きで、だから葉牡丹も◎としたがここは前の組が薄い。ケルフロイデはきんもくせいで◎にしたときも配合をほめたが、母父モンズンのドイツ血脈が「1/4異系」になっているのがいいし、母母はボールドルーラーのクロスだから内回り向きの機動力も十分。少し馬群を気にするようなところがあって、きんもくせいは外から一気に捲り上げて楽勝だったが、内枠で包まれた京都2歳Sでは直線反応がなく、それも踏まえた上でここは積極策でくるとみて前残りを狙った。
--------
メートルダールは葉牡丹で◎、ケルフロイデはきんもくせいと京都2歳で◎、プロフェットは札幌2歳と萩で○、ナムラシングンは前走でサトノダイヤモンドの○、ここらは内1800~2000mではまずまず評価してきた馬
中でもメートルダールはSilver Hawk×Sadler's Wellsの母方のパワーが強い走りで、葉牡丹が圧巻の捲り差し、レースを観た掻き込み親父も「ワシの若いころを思い出すのう」とご満悦でしたが、ゲートを上に跳ぶように出るのでいつも後方からで、ここはどうみても前の組が薄いので◎を打ちきれない
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2013105785/
今日も後方から4角で外に出して追い込む手で、しかもそこでナムラシングンに外を封じられて前走よりスピードに乗るのが遅れていて、ゴール前の脚を見てのとおり一番強い競馬はしています
ただこの掻き込み走法は東京の直線で斬れるにはマイナスと考えられ、といって皐月賞となるとちょっと動きが緩慢なところがあるので、走る馬ですが中山2500mタイプなのかなあ~という印象も
ケルフロイデは京都2歳はスローですから手応えはずっとよかったんですが、直線追ってもあまり反応がなくて前と同じ脚で流れ込んだだけ、外を一気に捲り上げたきんもくせいを見てのとおり追ってひと脚使える馬ですから、あれは馬群の中で力を出しきっていないという見立てができました
ここは逃げ馬不在なので石橋脩ならハナもあるとみての◎でしたが好位のイン、これじゃ京都2歳と同じかなあ…と観ていたんですが、4角で外にいたアポロが一気に下がっていくと嬉しそうに加速しはじめました
配合的には母父Monsun(Kaiserkrone=Kaiseradler4×4)のドイツ血統がハッキリと「1/4異系」になっているのがよく、そういう意味では初富士Sに勝ったクルーガー(母母がドイツ血統)と似た配合パターンでもあります
http://db.netkeiba.com/horse/2013105867/
一口ピックとPOG書籍の両方で推奨した馬ですからあそこまでいけば勝ってほしかったですが、力は出しきったのでここは勝ち馬をほめるべきでしょう
ワントゥワンも白菊賞では馬群の中でヤル気を失くしてましたが今日はファンタジーと同じように大外一気で伸びてきて(叔母のジュエラーも「馬を怖がる」とミルコがコメントしていたように、この一族はそういう気性の馬が多い)、若駒のレースは些細なことで力を出しきれずに終わるケースがままあります
プロフェットが好位から抜け出して勝って、これで京成杯はハービンジャー&池江厩舎の連覇、鞍上フォーリーは日本での初重賞制覇、そしてキャロットクラブのワンツースリー
プロフェットの配合については札幌2歳の回顧でもいろいろ書いたので下記エントリ(Roberto&Nureyevで捲りながら抜け出す)も参照していただきたいですが、ハービンジャー産駒の配合としては、ナスキロのクロスに手を出さず、デインヒルとRobertoとフェアリードールでパワーと機動力に特化しているのが好感
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2013105930/
たとえばトーセンバジルやロカのようにShareef Dancerをいじってしなやかさ柔らかさを増せば、京都外回りでソコソコ斬れて新馬勝ちするようなハービンジャーをつくることはできるのですが、しかしそういうタイプは昇級すれば京都外回りでディープ産駒と斬れ比べをやらなければならないわけで、きさらぎ賞やチューリップ賞ぐらいのレベルになるとやっぱりディープ産駒にナデ斬られてしまう
ならばデインヒル系の長所であるパワーと機動力と持続力を伸ばした配合で、中山内回りの4角でうなってるような馬を狙ったほうがより高みをめざせるんじゃないか、ということですね
ウムブルフはディープにドイツ血統とナスキロ(ターゴワイス)を重ねてLyphardをクロス、母父Monsunで配合パターンはリセエンヌともよく似ていて、真っ黒で細身で脚長で直飛で前捌きが柔らかくて、いかにも中山より東京というタイプに見えました
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2013105309/
好発を決めたものの道中少し噛みながらの追走、ベリーという人は馬を追うのは達者ですがちょっと繊細さに欠けるところはあって、こういうしなやかに斬れるディープ産駒はあんまり得手ではないイメージもあって、たとえばディープでもダノンバラードとかエルヴィスバローズみたいなガテン系とは手が合うと思うんですよ(・∀・)
まあ今日はあと200mからもあんまり伸びてなかったし、馬のコース適性が大きかったかなと…東京の良ならメンバー中一番斬れる馬やとは思います
日経新春杯はシュヴァルグランから内枠流し、レーヴミストラルだけは消しというなかなかしょうもない予想で(^ ^;)、レーヴが大外一気で届くという絵は全く描いていませんでした
紅梅も私の◎タガノヴィアーレが完全に勝ちパターンやったのに外からディープ2頭にズボズボと差されてしまい、ずっとインベタだった京都Aコースも今日はだんだん外差し馬場に移行していたのかも
いずれにしても今日のルメールの騎乗はちょっと凡庸で、一昨年サトノノブレスを勝たせたような輝きはなく、前走後ろから楽に差してしまったので斬れ味を過信しすぎたのかもですが、ヴィルシーナの3/4弟で父ハーツクライ、あそこから差す馬じゃあないと私は思うなあ…
レーヴミストラルはレーヴドスカーの仔らしいストライドでズバッと差し切って二つ目の重賞制覇、このきょうだいの重賞連対はレーヴダムール(阪神JF2着)、アプレザンレーヴ(青葉賞)、レーヴドリアン(きさらぎ賞2着)、レーヴディソール(阪神JF、チューリップ賞、デイリー杯)、そしてレーヴミストラル(日経新春杯、青葉賞)と全て東京外回りで、アプレザン以外は全て松田博師の管理馬
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2012104929/
細身でしなやかなストライドで斬れる馬をつくりつづけた名伯楽もいよいよ定年が近づいてきましたが、Sir Gaylord4×4でナスキロ柔い仔を生みつづけた名繁殖牝馬とのコンビはまさに最強、今日もいつものあの調子で「外に出して追い込んで届かんかったらしゃ~ない」と川田を送り出したことでしょう
先週の重賞回顧~Roberto&Nureyevで捲りながら抜け出す
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/8b90768042377e88c2e04b98780026bb
初富士は前走+14キロで血統どおりのFairy King×デインヒルらしいマイラー寄りの体つき加速になってきた○キャンベルジュニアと、母がディクタット産駒でドイツのマイル重賞勝ち馬でそこにキングカメハメハで硬肉のピッチ走法でどう見ても中山1800mがベストコースの◎クルーガー、ともにオープンでもやれる馬で一騎打ち濃厚
△クラウンレガーロは前走をみるとマイルで流れると少し忙しそうで、1800mは[0-1-0-2]ですが着外はバッドボーイと接戦のきさらぎ5着と出遅れ最後方から上がり最速で追い込んだディセンバー7着、3戦とも準オープンなら勝ち負けになる内容なのでこれをヒモに
はこべらはフレンチデピュティ×フジキセキでクロスがVice Regent3×5、母がIn Reality4×4、4代母がVictoriana3×3、大野が涎をたらしそうなフジキセキ×Deputy Ministerの砂黄金配合で、前走は出遅れて大外ブン回しというミルコらしすぎる負け方、脚長でボルキロ柔さもあり大箱1400はベスト、3人気700円もつくなら黙って◎デピュティプライムの単
△ラスベガスシチーは母のNijinskyクロスの影響を感じさせる長手の体型でお尻も小さく大箱中距離向き、△ゼンノサーベイヤーはHaloクロスらしい捌きで機動力型、コウエイエンブレムはフォーティナイナー丸出しのスプリンター、ナスキロラトロでしっかりまとめた配合の○ヨウチエンエースが中京1400でも追って味がありそうで相手本線
他のレースはこれから考えますが、「No.1予想」では京成杯を、「馬券総合倶楽部」では京成杯と紅梅Sを予想していますので、日曜もよろしくお願いします
京都Aコースは相変わらずインベタですが月曜あたりから下が掘れて土が飛んでるのが目につき、土曜は花見小路1,2着と最終1着がピッチで走るネオユニ産駒、最終2着マイネルプレッジはノーザンテーストクロスのステゴ産駒、いずれも京都より阪神に向いた血統走法で、現実に前回の勝ち鞍は阪神という馬でした
一方で京都外回りで上がり33秒ソコソコで斬れて好走したことのあるサトノアッシュとかストーンウェアとかヒルノマテーラとか、柔らかくストライドを伸ばして斬れまっせ系の差しが軒並み不発(いずれもインに突っ込んだわりには伸びてない)、京都より阪神に向いたパワー寄りの馬がラチ沿いを抜け出してくるのが今のAコースで、土曜の予想はそのあたりが完全にズレてました(^ ^;)
このような傾向は最近の日経新春杯の傾向とも符合するもので、アドマイヤデウスもサトノノブレスもHyperion的な体質脚質で京都外<阪神内というタイプだし、そういう馬がインベタで回ってきて勝っているのです
15年も14年も1,3,4着がトニービン持ち(アドマイヤデウスとサトノノブレスとアドマイヤフライトとコウエイオトメ)で2着がフーラブライド、13年はハーツクライ産駒カポーティスターがラチ沿いを差して3着がトウカイパラダイス、トニービン持ちと「ゴルア×マルゼン」しか馬券に絡んでないのが日経新春杯で、ダコールみたいないかにも京都向きの斬れはたとえインを突いても不発
◎シュヴァルグランは距離延びて軌道に乗ったハーツクライ産駒で、「父中距離×母マイラー」でクロスがHalo≒Red God3×4・5・5ですから機動力兼備の自在脚質、阪神稍重快勝を見てのとおりパワー兼備、母系にNureyevにBlushing Groomとナスペリ血脈が入るのでハーツクライの中長距離馬にしては斬れ味もあり、ようするに長いところでは何でもできて弱点らしい弱点が見当たらない
レーヴミストラルは“ナスキロの名繁殖”レーヴドスカーの息子で柔らかストライドで斬れるストレッチランナーですが、今の京都は外回りで上がり最速で斬れる馬が差しにくい馬場
△サトノノブレスは母父トニービンで母母父Always Run Luckyの母がAlibhai3×4なので、かなりHyperion的体質でアクシオンみたいなイメージ、15年14年金鯱賞のように上がり12秒戦でしぶとく伸びるのが身上で、しかし重賞を勝ちきるとなると14年日経新春や小倉記念のように4角先頭ぐらいで運びたいところで、初騎乗のユタカがどう乗ってくるか
○プロモントーリオはゴールドヘイロー×フレンチデピュティでダートで勝ち上がってきたパワー型、トニービン持ちで内枠を引いて岩田浜中がインを狙う☆アドマイヤフライトと△ダービーフィズまで
「No.1予想」では京成杯を、「馬券総合倶楽部」では京成杯と紅梅Sを予想していますので、日曜もよろしくお願いします