栗山求/望田潤監修「パーフェクト種牡馬辞典2024-2025」

土曜のボツ予想~Ribotパワーで連勝を狙う

2016-01-16 10:10:46 | 血統予想

白梅はHaloだらけの○サンライズクロンヌにとって内回り替わりは歓迎も、素質最上位と思われる◎ヒルノマゼランが3人気にしかならないのならばこの頭で買いたい
前走は1400mとはいえ1000m通過が61秒、あの感じだと距離は1800mぐらいあってもいいのでは

花見小路は◎バンザイ
タイキシャトル×Storm Catはメイショウボーラーやレッドスパーダでおなじみのニックス、その間にアフリート魂が注入されてマイルの逃げ馬になったのは至極順当
全勝ち鞍が1月で、母系のパワーも出て時計や上がりのかかる決着に良績が集中しているのも今の京都向きと言えるのではないかと思うので、あとは太宰にノコギリザメのように逃げまくってもらいたい
前走は外枠で少しかかり気味でなし崩しに脚を使ってしまった感のある○サトノアッシュが相手本線

京都最終は△インターンシップはディープ好配合で推奨したのですが、思った以上に母方の「HyperionとFair Trial」的粘着力で走るタイプに出ていて、ディープやのに全く斬れ味が感じられない走りやったので全弟アンビシャスを推せなかったという苦い思いがあり、そういう馬だけに京都外のスローで前走の再現を期待できるのかどうか
◎ヒルノマテーラの前走はマイルのHペースで先行馬がみんな止まったところに最内にいたので一緒に下がるしかなく度外視、前々走も理由は述べませんが度外視したいレースで、これを除くと外1800mでは④②⑤②③、5着はローズSで同じ京都外1800mの近江特別(1000万下)で2着
ちなみにヒルノマゼランは母がGraustark3×5で自身はRibot7×5・7、マテーラはHoist the Flag5×5、ヒルノさんの持ち馬はこれまでJRAに15頭登録がありますがうち7頭がマンハッタンカフェ産駒で、うちマゼランとマテーラとデイバローとドンカルロとリスボンの5頭がRibotのクロス持ち、Ribotパワーでマンカフェ=ヒルノ=昆の連勝なるか

「No.1予想」では愛知杯を、「馬券総合倶楽部」では愛知杯と菜の花Sを予想していますので、今週もよろしくお願いします

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豊平峡温泉でお肌しっとり

2016-01-15 20:36:22 | 血統予想

昨日は知人の見舞いを兼ねて定山渓へ、豊平峡温泉に立ち寄ってお肌しっとり、もちろんランチは名物のインドカレー&焼きたてナン



ここのカレーはトマトベースじゃないやつの辛口が好きですね私は

夜は「ふる里」で冬の魚介をつまんで帰ってきました(松皮の昆布シメが美味…)



あと駅前をブラブラしてたらナンプラーのエエのを発見したので購入、これからタイ風料理のレパートリー増やすやん(・∀・)



先ほど入稿済ですが、土曜は「No.1予想」で愛知杯を、「馬券総合倶楽部」で愛知杯と菜の花Sを予想していますので、今週もよろしくお願いします

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今週の新馬戦

2016-01-15 10:12:04 | POG

日曜京都6Rキョウワゼノビア(「POG好配合リスト」ハーツクライ編)はキョウワジャンヌの全妹、Buckpasser3×3の名繁殖アサカフジの娘、孫の代でもローレルベローチェが頑張ってます

月曜の京都Aコースは相変わらずインベタで上がりもまあまあ速いのですが、見た目にちょっと掘れてて土が飛んでて、ロイカバードはアゼリの仔ですからディープ産駒にしてはパワー兼備のタイプ、ダイワメジャーのロードヴァンドールやダート血統のフォンタネットポーがパワーで粘り込む馬場

一方でSir IvorやSir Gaylordが多いしなやかディープ産駒ダノンシーザーが鋭く斬れそうで斬れないという、上がりは速いけれどパワー型に分類されるような馬の好走が目立ちました

そして改めて日経新春杯の勝ち馬を眺めてみると、ここ2年はアドマイヤデウスにサトノノブレスとしなやかに鋭く斬れるというよりはHyperion的にしつこい馬が勝っていて、カポーティスターはハーツクライ産駒だしトゥザグローリーはHyperionの塊のようなフェアリードール牝系、一昨年はトニービン持ちが1,2,4着

母父トニービンのアドマイヤフライトが日経新春だけは例年好走するのも納得というか、京都外回りベストのしなやか柔らかタイプというよりはもうちょっとHyperion的な方面に寄っていて、目黒記念とかAJCCに向いた馬が活躍してるなあ~という印象ですかね

ここ3年の勝ち馬は3~4角インベタで回ってきてますから、そういう立ち回りが出来る馬が有利なこともたしかなんですがね

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「3歳勝ち馬評価」1/5~9ぶんを更新&雑感

2016-01-13 23:11:39 | 血統予想

先ほど「望田潤の3歳勝ち馬評価」1/5~9ぶんを1頭更新しました

◆内回りの捲りは父譲り
1/5中山5Rではドリームジャーニー×リアルシャダイのユニゾンデライトが血統どおりの捲り(10-10-2-1)で2着
種牡馬ドリームジャーニーはノーザンテースト4×3らしさをよく伝えていて、父同様小柄で(出走24頭中460キロ以上は5頭)ピッチで走る産駒が多いので、ここまで全芝[9-8-8-45]のうち中山芝[3-4-2-11]、中山芝内1800~2000mに限れば[2-3-2-1]
アルカサルは内1800mを7-8-1-1、マヤノピナクルは内2000mを6-5-5-4、ミライヘノツバサは内2000mを8-8-6-4、ルーレットクイーンは内1800mを1-1-1-1、内回りで「ああドリームジャーニーの仔やなあ」という捲りで好走する馬が多い
ちなみに東京と外回りは[0-0-0-4]で、ユニゾンデライトもミライヘノツバサも「東京で着外→中山内回りで圏内」、これがオーソドックスな狙い目といえるかも

◆ルメール+ディープ+Sir Gaylord+京都外
「京都外回りでナスキロ柔いディープに乗せたら、やっぱりフレンチの鉄人が最強」とよく書いてますが、「母系にSir Gaylord≒Secretariatを持つディープインパクト産駒(つまりSir Gaylord≒Secretariatのクロスを持つディープ産駒)」を検索し、ルメール騎乗時の京都外回りコースでの成績を出してみると、[2-2-0-3]で単回値212複回値127
1着はダノンウィスラー6人気とセウアズール2人気、2着はトーセンホマレボシ1人気とディープサウス5人気、着外はサトノアラジン3人気4着とキャトルフィーユ8人気5着とディアマイベイビー3人気9着、人気を着順が下回ったのは2回だけで、サトノアラジンのマイルCSもミスはなかったし、まずまず鉄人と呼ぶにふさわしい内容やないかと

正月競馬は中山ダートでNureyev持ちがよく勝ってるなあ~という印象があったので調べてみたら、この4日間のダ1800mの勝ち馬14頭のうち、10頭がNureyevかSadler's Wells=Fairy Kingを持っていることが判明
「ヌレサド持ってる馬なんていっぱいおるんちゃうんか」と思われるかもしれませんが、私も思ったので調べてみたんですが、たとえば現4歳世代でいうと、中央出走4526頭のうちSadler's Wells=Fairy King≒Nureyev持ちは1525頭ですから全体の1/3にすぎない
そしてこの4歳世代の「Sadler's Wells=Fairy King≒Nureyevなし群」3001頭のデータでいうと、全ダ連対率が13.7%、中山ダ連対率が12.8%、そして「1月の中山ダ1800m連対率」が10.2%
一方「Sadler's Wells=Fairy King≒Nureyev持ち群」1525頭はというと、全ダ連対率が14.2%、中山ダ連対率が14.4%、そして「1月の中山ダ1800m」は[7-14-4-92]で連対率15.6%ですから、「ヌレサド持ちは1月の中山ダ1800mに強い説」はいちおう裏付けられるかと
ちなみにヌレサドを持ってなかった4頭の勝ち馬のうち2頭はロージズインメイ産駒で、「1月の中山ダ1800は迷ったらヌレサド持ちとロージズインメイ」としておきましょうか(・∀・)

今回は血統馬券データ三つでまとめてみましたが、ぼちぼち種牡馬辞典の原稿に取りかかっているからなのです(^ ^;)

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本日1/13発売『サラブレ』『UMAJIN』2月号

2016-01-13 11:56:42 | お知らせ

本日1/13発売『サラブレ』2月号、特集は「3歳馬特集 血統馬たちの正体見たり!」、栗山さんがリオンディーズやハートレーなどの血統診断をやっているようで楽しみな企画です(・∀・)
http://www.enterbrain.co.jp/sarabure/book/
私はMahmoudさんとの「ラッ血対談」、昨秋のG1を2回に分けて回顧する対談で、今回はスプリンターズS、マイルCS、香港マイル、秋華賞、エリザベス女王杯、チャンピオンズCなどについて回顧しています



同じく本日1/13発売『UMAJIN』2月号、特集は「馬券のツボ~騎手、厩舎、馬主、馬、儲かるツボを大公開」
http://www.uma-jin.jp/
私は連載「血統駆け込み寺」にて、外国人騎手と血統馬券、ミルコと相性のいい配合パターンはとか、ルメールで買ってはいけない種牡馬とか、そんな話を書いていますのでこちらもよろしくお願いします




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シンザン記念回顧~ハーツの二枚腰、Habitatの流れ込み

2016-01-13 11:28:11 | 血統予想

京都11R シンザン記念
◎9.ラルク
○2.アストラエンブレム
▲10.ピースマインド
△3.レオナルド
×7.ジュエラー
ラルクの母ライラックスアンドレースは米GIアシュランドS勝ち馬で、その父フラワーアレイはトラヴァーズSの勝ち馬でトーセンラーやスピルバーグの半兄でアイルハヴアナザーの父。3代母ステラマドリッドは北米GIを4勝した一流馬で、ダイヤモンドビコーの母でミッキーアイルの3代母。そこにディープインパクトだからミッキーアイルとトーセンラーとジェンティルドンナを足して割ったような血脈構成だが、「サンデー系×ミスプロ系×シアトルスルー系」という配合のアウトラインはサダムパテックやリーチザクラウンと似ていて、ミッキーアイルをよりしなやかなストライドにしたようなバネのある走りで圧勝だった。インベタのAコースならばまたスピードで圧倒だろう。内枠を引いたアストラエンブレムが馬体回復なら相手一番手で、内々で立ち回れそうなレオナルドも穴人気になっているがヒモに加えたい。

--------

今年のシンザン記念はシゲルノコギリザメが46.3-47.9という前傾ラップで逃げたので、直線は11.7-12.0の持続戦に

ハーツクライ産駒で外マイルで鋭く斬れるわけではないロジクライにとっては、Aコースを好位インベタで回ってこれたのがまず勝因でしょうが、鋭さ勝負でなく持続力勝負になったことも大きく、最高のコース取りで最高のタイミングで抜け出して、ジュエラーの追い込みを何とか凌ぎきったところがゴールでした

浜中は秋華賞の2年連続の名騎乗もですが、若いのに大きなレースで打点の高い騎乗を見せるのは大したもんやと思います

ジュエラーは直線大外から追い込んだ脚は一頭だけ際立ってましたが、この馬にしても4角回るまではインベタで直線で斜めに持ち出しながら追い込んでいて、3着に逃げ残ったシゲルともども、けっきょく上位入線はインベタで回ってきたレースではありました

ロジクライの配合については「1/9~11の血統屋コンテンツ推奨馬の結果速報」で書いたのでそちらを読んでください

POG推奨馬ですからデビューからレースは全部チェックしていますが、馬体が絞れてムーアがインから叩き出して初勝利をあげた3戦目も重馬場で上がり12.1-12.3、鋭いマイラーではなくしぶとい1800m型という勝ち方

千両賞は直線の不利が大きかったと秋山がコメントしていて、つまり馬体が絞れてからの3戦はまだ底を見せていないとも言えますが、1600mでも1800mでも上がり11.5-11.5みたいな鋭さ勝負で反応できるかどうかはまだ微妙かなと

ヴィクトワールピサの牝駒はコパノマリーンやレッドシルヴィのような機動力のあるマイラーが多いイメージですが、ジュエラーは明らかに中距離馬に見えるし、しかもヴィクトワールピサ×バルドウィナというのは斬れ味よりも粘着力に長けた配合ですから、新馬勝ちのようなレースで、マイル重賞を後方一気で差せるかどうか半信半疑でした

これもロジクライ同様中距離馬のしぶとさで差してきた印象で、中距離で先行できれば更に味がある馬ではないかと思います

シゲルノコギリザメはbotの中の人が「Habitat5×6のスーパーホーネット産駒やから京都外回りで◎や~」という圧巻の血統予想で、私は1400タイプやからどうなんやろと思ってましたが、スーパーホーネットも1400ベストですがマイルCSで2年連続2着でした

Habitatのような後肢が非力で前輪駆動で走る血は、急坂が苦手なだけでなく瞬時に加速できないので、3角からの下りで惰性をつけられる京都はベストコース、太宰もペースを緩めず下りから惰性をつけて流れ込んだのが巧かった

グランデッツァ(母母父父Habitat)なんかも京都外がベストコースですが、でも京都金杯のようにスローをジッとして直線で追い出してもあんまり味がなくて、やっぱり3角からエイシンヒカリを追いかけていくような形でこそ持ち味全開で、あの都大路SはSir Gaylord2頭が“下る力”で後続を突き放してしまったレースでした

アストラエンブレムは3頭ぶん外を回ったからかひと押しがきかず、ルメールはメジャーエンブレムのイメージで前々で運んだのかもですが、ダイワメジャー産駒なのに脚長で斬れ味で勝負する脚質という難しさが、重賞レベルになると露わになってきたような気もします(ルメールは「もっと後ろから行ったほうがいいのかも」とコメント)

ラルクはまだ緩さが残る現状で、ユタカがマイラーではないと言うのも頷けるものがありますが、だから今日はポンと行けなかったし、「前走の走りではなかった」というコメントからも揉まれ込んで脆さを出してしまった感はあります

でもゆるゆるなのに走らせると全身バネという感じで、レースが終わってからもやっぱり素材は一級品やと思っていて、中距離でフワッと先行する面白い馬に完成してほしいし、ユタカとのコンビも合っていると思うので続行してほしいです

そらHabitatといえばスーパーホーネットよ
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/0f9ac9fa76dca8f6c9da560ba0aa7caf

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どこでも3着

2016-01-12 17:20:38 | 血統予想

愛知杯に登録があるマキシマムドパリと、日経新春杯に登録があるレーヴミストラルは、キングカメハメハ産駒で母系にHighest Honorが入る点が共通します
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2012104407/

配合に素直な種牡馬キングカメハメハは、こういうナスキロ柔い血を入れるとストライドで走る東京外回り型を出すので、レーヴミストラルが内回りで取りこぼしつづけた後外回りと東京で連勝してダービーに駒を進めたのは順当、私も青葉賞では◎でした

マキシマムドパリはここまで[3-2-4-1]で馬券圏外はオークスだけという堅実駆け、先行馬総崩れのHペース秋華賞でも4角3番手から3着に頑張っていて、次走の自己条件衣笠特別では一本かぶりとなり、スローの番手で確勝態勢もビュンと斬れずにクビ差の辛勝

走法的にもレーヴほど柔らかくストライドが伸びるフォームではなく、これは母系に入るKashmirがHyperion4×4とLady Juror4×4なので、KingmamboののForliと脈絡してトゥザワールド的コディーノ的機動力粘着力を表現しているからと考えられます

斬れ味も機動力も粘着力も兼備していて、どこでも相手ナリに好走する玉虫女、このアドマイスの牝系は全体にそういう面があって、母マドモアゼルドパリもその全兄ブラックカフェも、東京でも中山内回りでも良でも重でも相手ナリに好走する玉虫ホースで、私にとってはどこでピンポイントで狙ったらいいのか、引退するまでぼんやりとしたままでした…そうそうカピオラニパレスもいつも3着になりそうでいつも△やなあ(^ ^;)

本日18時更新のNETKEIBA「重賞の見どころ」では京成杯と日経新春杯と愛知杯の上位人気馬の血統解説を書いていますので、今週もよろしくお願いします

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1/9~11の血統屋コンテンツ推奨馬の結果速報

2016-01-12 13:15:14 | POG

■『望田潤のPOG好配合馬リスト(2015)ハーツクライ編』で推奨したロジクライ(牡3歳)が日曜京都11Rシンザン記念(G3・芝1600m)を勝ちました。

○ロジクライ(牡、ハーツクライ×ドリームモーメント)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2013105995/
ディープインパクトと同じBurghclereにさかのぼる牝系で、母ドリームモーメントはMachiavellian×DanzigでNatalma4×4。ドリームモーメントの全姉にロイヤルヒロインS(米G3・芝8F)に勝ったMagic Missionがいる。そこにハーツクライでHalo3×4、ちょっと母のスピードが軽すぎる印象もあるが、そこは牝系のスタミナで重石をきかせたい。ちなみにFinal Strawの父ThatchはSpecialの全弟。

■『ディープインパクト好配合馬リスト(2015)』で望田潤が推奨したレッドアヴァンセ(牝3歳)が土曜京都5R未勝利戦(芝1600m)を勝ち上がりました。

○レッドアヴァンセ(牝、ディープインパクト×エリモピクシー)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2013105811/
サトノルパンの全妹で、リディル、クラレント、レッドアリオンの3/4妹。母エリモピクシーはエリモシックの全妹で京都牝馬S3着、Drone≒デプス3×3を持ちマイルのスピードを確実に伝える名繁殖牝馬だ。ディープインパクトとの配合だとLyphard4×3にSir Ivor≒Drone≒デプス5×4・4になり、やや柔らかすぎて完成が遅れる心配はあるが、芝マイルの斬れ味は確かな配合。(望田)

■『望田潤のPOG好配合馬リスト(2015)重賞勝ち馬の弟妹編』で推奨したメンデンホール(牝3歳)が月曜中山5R未勝利戦(芝1600m)を勝ち上がりました。

○メンデンホール(牝、アドマイヤムーン×ストロベリーフェア)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2013100590/
アドマイヤムーンは強いクロスを持たないので、レオアクティブやムーンエクスプレスのように母がNorthern Dancerの強いクロスを持つ配合パターンが(特にPOGでは)狙いやすい。本馬はミッドサマーフェアの半妹で、母ストロベリーフェアはMr.ProspectorとNorthern Dancerの強いクロス。母母ストームソングは北米2歳女王。アドマイヤムーン×Kingmambo系もジョヴァンニやスノードンなどが出て実績アリ。

■土曜中山12R500万下 ミッキージョイ(ディープ・望田)

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「重賞の見どころ」の原稿の真っ最中でシュヴァルグランの血統表とレース映像をチェックしているところですが、ロジクライもシュヴァルグランもワンアンドオンリーもヌーヴォレコルトもやってることはだいたい同じで、

・Halo(≒Sir Ivor≒Red God)のクロス
・トニービンとSpecial(=Thatch)を通じるナスペリオンのクロス
・Mr.Prospectorを通じるRevoked≒Miss Dogwoodのクロス(Sir Gallahad=Bull DogとBlue Larkspur)
・母父がマイラー(Machiavellian,タイキシャトル,スピニングワールド)なので先行力や機動力を兼備

ワンアンとヌーヴォは母がNorthern Dancerのクロスで、Busanda(≒Mr.Busher≒Courtly Dee)のニアリークロスも持っているのでもう2翻あがって跳満ってところですかね~

いずれにしてもこのパターンはクロスが全体に近世代にできやすいのがポイントで、ハーツクライでも比較的完成早めのPOG向き配合といえるでしょう

ジャスタウェイはWild Again(Bushel-N-Peck)、アドマイヤラクティとメイショウナルトとツルマルレオンはSpecial、カポーティスターとマジェスティハーツはCapote(Dangerous Dame)、フェイムゲームはダイナサッシュ、レコンダイトはMill Reef、ジリ脚に陥りがちなハーツクライ産駒に斬れを付与するのがナスペリオンのクロス

メンデンホールはデビュー戦は1200mが忙しそうでしかも4角では外に膨れて、単勝ぶっ込んだ寺町オメガさんが激怒していて(^ ^;)、いかにも母系のパワーで走るマイラーですから中山マイルはズンドバ

しかしコントレラスでは予算の1/5しか投入できず、むしろここは乗りへぐってもらって更に人気落としてほしいぐらいのやましい気持ち半分で見ていたんですが、やはりというか4角で膨れて騎乗停止食らってました(^ ^;)

今日はキャロ会報の締め切りも重なっており、シンザン記念回顧は明日になるかもですm(_ _)m

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そろそろ種牡馬ワークフォースについて(4)

2016-01-12 11:25:04 | 配合論

読者の方のコメントにお答えしたついでに、久々にデータまとめておきます

ワークフォースはエルコンドルパサーをパワーとスタミナに寄せたイメージで書いてきましたが、種牡馬としての傾向もやっぱり似てて

・非Northern Dancerクロスの繁殖との配合が成功しやすいだろう
・牡はジリ脚の中長距離馬が多いが、牝駒はSpecial的前向き小脚で走るマイラーが多いだろう
・いずれにしてもしなやかストライドでズバッと斬れるようなタイプはあまり望めないので、機動力先行力を増すような配合をすべきで、となると狙うべきクロスはSpecialかMr.Prospectorの二択だろう

ここらは当ブログやキャロ会報などで書いてきた想定どおり

だから「母が非Northern Dancerクロスで、自身はNureyevやMr.Prospectorをクロスしているマイラー寄りの牝馬」というのがPOGでは最も狙いやすいパターンで、ダイワダッチェスもクィーンズベストもまさにそのパターンですね
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2013105601/
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2013106130/

ジリ脚の中長距離向き牡駒もこれからぼちぼち台頭してくるでしょうが、そういうタイプがダ1800でどれぐらい勝ち上がれるかもポイントでしょう

これまでJRAで勝ち上がった産駒12頭のうち、9頭が母非Northern Dancerクロスで、8頭が牝馬で、Mr.Prospectorのクロスがダイワダッチェスとエルゼロ、Specialのクロスがクィーンズベストとグローリーミストとサウンドスタジオとレッドエトワール、両方クロスするのがゼットフーリ、そしてテイケイレーヴはMr.Prospector≒Marshua's Dancerのニアリークロス

「母が非Northern Dancerクロス+自身がMr.Prospectorクロス」は8頭が出走しダイワダッチェスなど3頭が勝ち馬、「母が非Northern Dancerクロス+自身がSpecialクロス」は4頭が出走しクィーンズベストなど2頭が勝ち馬

ワークフォース産駒の中央での勝ち上がり率は現在20%強ですから、代表産駒が出ているだけでなく確率も上がってます

ちなみに地方競馬の出世頭で宇宙怪獣ベムラー杯など3戦2勝のドンフィアレス(船橋)も、母が非Northern Dancerクロスで自身はMr.Prospector4×3の牝馬ですね
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2013102548/

ベムラーのゴム人形私持ってました、コタツの中で怪獣ごっこするとフニャフニャになるんです(^ ^;)

そろそろ種牡馬ワークフォースについて(3)
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/db79b794c3422b91a91f403431a47124

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月曜の重賞回顧~中館の逃げ切りAgain

2016-01-11 18:06:26 | 血統予想

中山11R フェアリーS
◎3.コパノマリーン
○11.シーブリーズラブ
▲13.クードラパン
△9.レッドシルヴィ
シンザン記念の上位馬からミッキーアイルやジェンティルドンナやオルフェーヴルやマルセリーナが出ているのとは対照的に、ジェルミナルが桜花賞とオークスで3着したぐらいで、フェアリーSは春のクラシックにつながるレースとは言いがたい。器や将来性よりも機動力を重視、中山マイルのフルゲートを上手く立ち回れる馬を狙うべきだろう。コパノマリーンは父ヴィクトワールピサが有馬記念や皐月賞など中山[4-0-0-1]、サンデーサイレンス系種牡馬×シングスピール牝馬でヘイローのクロスになるのはコスモネモシンと同じで、ネオユニヴァース×エルコンドルパサーのオメガハートロックとも血脈構成は似る。デビュー戦の中山マイルを血統どおりの機動力で快勝。ここも逃げ馬を行かせて好位のインで運べそうなだけに◎でいきたい。

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フェアリーSはビービーバーレルが59.6-34.7と落ち着いたペースで逃げて直線突き放す完勝、2~4着も先行馬で終わってみれば行った行った行った行った

しかも直線でコパノマリーンが外に斜行したときにレッドシルヴィを弾いてしまい、その煽りでシーブリーズラブやハマヒルガオなどの外差し勢は大きな不利を受けました

「えええ勝春なんか即消しですよ~」と周りの若い人たちは言ってましたが、そこまで口を揃えて言われると「いや勝春だって、コパノマリーンでイン3で折り合うぐらいできるよ…馬は足りるし」と頑固オヤジは突っ張ってみたくなりました(^ ^;)

馬券が外れたときに騎手の批判はあんまりしたくないのでサラッと書きますが(^ ^;)、私ぐらいのオヤジファンならば、中山を溌剌と捲りきって「馬を動かすなあ~、運動神経抜群やなあ~」とみんなを感心させていた彼を知っているファンならば、最近の騎乗は見るに忍びないものがあると思います

ビービーバーレルは新潟で芝マイルを逃げ切ったときが後続を4馬身ちぎる圧勝でしたが、ここで石橋脩を配して逃げ切りで初重賞制覇とは中館さんやるなあ~と(・∀・)

父パイロは現役時代はフォアゴーS(米G1・ダ7F)に勝ちBCジュヴェナイル2着、Pulpit~A.P.Indy~Seattle Slewとさかのぼる父系でダートをストライドで走る血統で、A.P.IndyでもPulpitの分枝はテスタマッタやタールタンやピットファイターなどマイルのスピードに秀でています
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2013103288/

パイロの産駒はシゲルカガ、ワディ、メイショウスイヅキ、エンキンドル、ビービーサレンダーと、わりと短距離~マイル向きで逃げ先行脚質が多く、ガリガリ行く単調な脚質が多いのは母父がWild Again(BCクラシックを逃げ切り)だからでしょう

Wild Againを持つ馬にはトランセンドやティアップワイルドやリトルゲルダなどがおり、「Wild Againを持つ一流馬に差し追い込み馬なんていない」とジャスタウェイが走るたびに書いていたのがもう一年前ですか

当ブログではよく「新馬のパイロ」なんて言ってますが、芝ダ問わず新馬戦の激走が多いのも、一本気な気性でデビュー戦からうなって走る馬が多いからでしょう

ちなみにTARGETで調べてみると、中館さんがWild Againを持つ馬に乗って逃げたときは[8-3-1-4]、連対率69%単回値270複回値123はさすがの一語

ビービーバーレルは母がSilver Hawk×Devil's BagでHail to Reason3×4、ここから中山向きのパワーや機動力も受けての堂々の逃げ切りでした

しかし「みんながフィジカルで、みんながマイルでうなっていたあのころ」で「非サンデーのビービーバーレルの逃げ」について触れ、「器に惚れず、Specialな小脚で」で「フェアリーSでNureyev≒Sadler's Wells持ちが毎年馬券に絡んでいるのは偶然ではない」と書いておきながら、ビービーバーレルもNureyev持ちの両ダイワも無印という、そんな予想が読めるのは望田ブログだけ(・∀・)

これから出かけることになったので、シンザンの回顧はまた明日にでもやります

器に惚れず、Specialな小脚で
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/a445d30565043366b14c020fbebe5418

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