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第5節 東アジア各国の戦力 中国 1995年-2017年3
最新のフリゲートはチャンカイⅡ JIANGKAI江凱Ⅱ型フリゲートである。1番艦「530 徐州」が2008年11月に就役した。
満載排水量3963トン、
HHQ-16短距離艦対空ミサイル32発、
YJ-83艦対艦ミサイル4連装発射機2基、
76mm単装砲1門、
30mm近接防御武器システム2基、
6連装対潜ロケット2基、
324mm3連装短魚雷発射管2基を装備している。
16隻の建造が認められ中国の外洋進出の柱である。(注8)
054型フリゲート、チャンカイⅠ JIANGKAIⅠ江凱Ⅰ型フリゲートは、1番艦「馬鞍山 MAANSHAN」が2001年12月に起工、2003年9月に進水、2005年2月に就役した。
満載排水量3900トン、
ディーゼル推進、
兵装は100mm単装砲1門、
RBU1000 6連装対潜ロケット発射機2基、
HQ-7短距離艦対空ミサイル8発、
YJ-83艦対艦ミサイル8発、
30mm近接防御武器システム2基、
324mm3連装魚雷発射管2基で、
搭載航空機はハルビンZhi-9Cヘリコプター1機である。
HQ-7短距離艦対空ミサイルはフランスのクロタル・ミサイルをライセンス生産したもので、ディーゼル機関もフランス製である。
射撃統制装置、情報処理システムもフランス製が基になっている。
フランスのラファイエット級フリゲートを意識した船体で相当なステルス性を意識した作りになっている。(注9)
チャンウェイⅡ JIANGWEI Ⅱ型フリゲートは1番艦が1998年に就役し、10隻が建造されている。
満載排水量2250トン、
ディーゼル推進、
兵装は100mm単装砲1基、
37mm連装機銃4基、
YJ-1艦対艦ミサイル8発、
HQ-1短距離艦対空ミサイル8発、
RBU1200対潜ロケット発射機2基で、
搭載航空機はハルビンZ-9Aヘリコプター1機である。
船体の大きさに比べ、多大な兵装でありバランスが悪いと思われる。(注10)
チャンウェイⅡ型フリゲートのベースとなったチャンウェイⅠ型フリゲートは1番艦が1991年に就役し、チャンウェイⅡ型のHQ-7短距離艦対空ミサイルがHQ-61短距離艦対空ミサイルとなっている以外の兵装は全く同じで、満載排水量も同じである。各種センサー、電子戦システム、情報処理装置などが変更されたと思われる。両艦あわせて14隻建造された。(注11)
チャンフ- JIANGHU型フリゲートは1970年代から1989年までの長きにわたり建造された中国の主力フリゲートである。
満載排水量が1700トンであるにもかかわらず、乗員が200人と多く、兵装も多大である。自動化が遅れていると推測される。
長きにわたって建造されたこともあって30隻あり、Ⅰ型からⅣ型まであり、各型によって各種センサー、電子戦システムは変更されていると思われる。兵装は攻撃力重視で、短距離での水上戦闘においては威力を発揮すると思われるが、近代水上戦闘には不向きだと思われる。(注12)
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