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第1節 平成17年度以降に係る防衛計画の大綱における防衛力
第2項
平成17年度以降に係る防衛計画の大綱における防衛力 海上自衛隊 15
航空機も大幅に更新されていく。
護衛艦に搭載される対潜哨戒ヘリコプターは当初、
ユナイテッド・テクノロジーズ・シコルスキー(三菱重工業でライセンス生産)HSS-2対潜哨戒ヘリコプター(SH-3シー・キング対潜哨戒ヘリコプター)であったが、
1980年代後半に入って、
ユナイテッド・テクノロジーズ・シコルスキー(三菱重工業でライセンス生産)SH-60Jシー・ホーク対潜哨戒ヘリコプターに順次切り替えられ、対潜水艦戦能力が向上し、運用性も向上となった。
ユナイテッド・テクノロジーズ・シコルスキー/三菱重工業SH-60J哨戒ヘリコプター
の後継として新たに設計・開発されたのが
三菱重工業SH-60K哨戒ヘリコプター
である。
SH-60K哨戒ヘリコプター
は
2001年9月13日に初飛行、
2002年6月24日に海上自衛隊第51航空隊に引き渡された。
SH-60K哨戒ヘリコプター
は
SH-60J哨戒ヘリコプターに比べ若干大型化され、
コックピットは操作、状況認識しやすいようグラス・コクピット化、
さらに搭載センサーは小型化されながら高性能化された。
これまでのHQS-103ディッピング・ソナー
に代わり、
新型低周波アクティブ・ソナー
が装備された。
また、
対水上戦用
に
捜索レーダー
に代わり、
逆合成開口レーダー
が装備される。
またFLIR機能とレーザー誘導機能のある
レイセオンAN/AAS-44 ILDRTS(赤外線・レーザー探知測距追跡セット)
を装備する。
三菱重工業SH-60K哨戒ヘリコプター
は
対水上戦
に
74式車載7,62mm機関銃
と
AGM-114Mヘルファイア対戦車ミサイル
を装備し、
北朝鮮の工作船などに対応できるようになった。
工作船などからの攻撃に備え、
自衛システムとして
EADS AN/AAR-60 MILDミサイル発射探知システム
と
BAEシステムズAN/ALE-47 CMDSカウンターメジャー・ディスペンサー・システム
が装備された。
救難ヘリコプター
には
ユナイテッド・テクノロジーズ・シコルスキーUH-60J救難ヘリコプター
がある。
ユナイテッド・テクノロジーズ・シコルスキーUH-60J救難ヘリコプター
は
気象レーダー、
赤外線暗視装置、
慣性航法装置、
燃料タンク、
などを装備している。
掃海・輸送用に
2006年から
アグスタ・ウェストランドEH-101(現AW101)
を
MCH-101掃海・輸送ヘリコプター
として
川崎重工業でライセンス生産をはじめた。
前任の
シコルスキーMH-53Eシー・ドラゴン掃海ヘリコプター
は
アメリカ合衆国政府からのFMS(対外有償軍事援助)のため稼働率に問題があったが、
ライセンス生産であるMCH-101掃海・輸送ヘリコプターは稼働率の向上が見込まれた。
2009年、
ユーロコプターTH-135練習ヘリコプター
の初号機が海上自衛隊に引き渡された。
は、
練習ヘリコプターとして使用していた
マクドネル・ダグラスОH-6D観測ヘリコプター
を代替するものである。