「安全保障と防衛に関する懇談会」
は、
2004年10月15日に答申を出した。
第1部には新たな日本の安全保障戦略と題して、21世紀の安全保障環境、統合的安全保障戦略、新たな安全保障戦略を支える防衛力を打ち出した。
21世紀の安全保障環境において、
「2001年9月11日、安全保障に関する二十一世紀が始まった。国家からの脅威のみを安全保障の主要な課題と考えていればよい時代は、過去のものとなった」
と記述した。
1970年代からすでに始まっているテロの脅威に対して遅すぎる指摘である。
一方で
「他方の極によるきわめて古典的な戦争の可能性がある。その中間にあらゆる組み合わせによる危険が存在している。」
と極めて常識的な視点で記述している。