アメリカの民主党はリベラル政党として、イギリス労働党は社民主義政党として
国家安全保障をしっかり考え軍事を重視していた。
西ドイツの社民党は当初、階級政党という左翼政党だったが
1959年のバートゴーデスベルグ綱領から国民政党となり社民主義を志向、
NATOの一員として強力な連邦軍を作り上げていった。
連邦軍には第2世代戦車のレオパルド1戦車、西側初の第3世代戦車レオパルド2戦車に配備するのに加え、郷土防衛隊にまでM48戦車を配備するなど軍事に力が入れられた。
1972年のミュンヘン・オリンピックでの黒い9月によるテロを受けて国境警備隊に対テロ部隊GSG-9を創設、1977年のモガディシオ事件ではテロに屈さずGSG-9を投入し事件を解決し自由主義国の中道左派・左派政党でも国際的な責任を果たせることを示した。
日本では野党第一党の社会党が親ソ連・北朝鮮支持を明確にするとともに
軍事政策では非武装中立という国家安全保障放棄、防げる戦争は防ぐという国際的責任も放棄した。
野党第一党の社会党が過激な左翼政党になったため、政権を担うことになった自民党は右派、保守派、中道派、リベラル派、左派を抱える巨大政党となってしまった。