錦織 ジョコビッチ破り決勝進出 全米オープンテニス2014準決勝 詳細
全米オープン第13日(6日、ニューヨーク)男子単準決勝で第10シードの錦織圭(24)=日清食品=が、
第1シードのノバク・ジョコビッチ(27)=セルビア=を
6-4、1-6、7-6(7-4)、6-3で破り、日本勢初となる四大大会の決勝進出を果たした。
戦前の予想は、世界ランク1位で鉄壁な守備力と、勝負強さを誇るジョコビッチに、
錦織の攻撃力がどこまで通用するか、
また錦織は長時間の試合を勝ちあがっており、怪我も多いことから
体力面での不安があり、ジョコビッチ有利というのが大方でした。
以下は試合詳細レポートです。
第1セット
【第1ゲーム】 ジョコビッチのサーブでスタート。
錦織はリターンミスや凡ミス続きその後も錦織のミスが続き、
ジョコビッチがラブゲームでキープ。
錦織0-1ジョコビッチ
【第2ゲーム】 2度目デュースとなるも錦織が粘ってサーブをキープ。
錦織1-1ジョコビッチ
【第3ゲーム】 15-30からジョコビッチがサーブを打った後、
錦織のリターンで逆をつかれ足を滑らせる場面があるも、怪我はない様子。
錦織の積極的なリターンと、ストロークで主導権を握り、
ファアハンドのウイナー。錦織が先にブレークを奪った。
錦織2-1ジョコビッチ
【第4ゲーム】 一気にたたみかけたい錦織であったが、
長いラリーでジョコビッチを崩せずにジョコビッチがラブゲームでブレークバック。
錦織2-2ジョコビッチ
【第5ゲーム】 ジョコビッチがサービスエースなどで無難にキープ。
錦織2-3ジョコビッチ
【第6ゲーム】 見ごたえのあるラリーを錦織が制しサービスキープ。
錦織3-3ジョコビッチ
【第7ゲーム】 リターンエースやバックの鮮やかなダウンザラインなどで、
錦織が3本のブレークポイント。1ポイントしのがれるが、
錦織の積極的なリターンエースで錦織がブレーク成功。
錦織4-3ジョコビッチ
【第8ゲーム】 サービスエースを決めた錦織が無難にサービスキープ
錦織5-3ジョコビッチ
【第9ゲーム】 積極的なストロークのウィナーなどで錦織がリードを奪ったが、
ジョコビッチがサーブ力で凌いでポイントを連取しサーブをキープ。
錦織5-4ジョコビッチ
【第10ゲーム】 錦織のサーブをジョコビッチが返せず、
以外にもズムーズに錦織が第1セットを奪った。
錦織6-4ジョコビッチ
1st SETサマリー
錦織N ジョコビッチJ
1st サーブ確率 N50% J54%
サービスエース N 0 J 3
ダブルフォルト N0 J0
ウィナー N9 J8
凡ミス N8 J6
ブレイクポイントWON N2/3 J1/1
ネットポイントWON N2/3 J2/3
4大大会初の準決勝進出の錦織と比べて
百戦錬磨のジョコビッチ
しかし、硬さがみられたのはジョコビッチであった。
1stサーブの確率は双方悪かったが、錦織の積極的なリターンと、
ストロークが目立ち、勝負所でジョコビッチのミスが目立ったセットであった。
第2セット
【第1ゲーム】 最初のポイントで錦織がフォアのクロスのウィナーを取り連取を予感させるも、
相手は王者であり、簡単にはいかない。
その後はジョコビッチが4ポイント連取でキープ
錦織0-1ジョコビッチ
【第2ゲーム】 ジョコビッチのサーブリターンのミスに助けられ錦織がキープ
錦織1-1ジョコビッチ
【第3ゲーム】 守備重視では分が悪いと判断したのか、
ジョコビッチが徐々に攻撃に転じ、ストローク戦を制してキープ
錦織1-2ジョコビッチ
【第4ゲーム】 ジョコビッチの攻撃に押され、錦織の凡ミスが増え、ジョコビッチがブレーク。
錦織1-3ジョコビッチ
【第5ゲーム】 幸運なネットインなどで15-30と錦織が先行したが、
ジョコビッチが絶妙のドロップショットや多彩な攻撃でキープ。
錦織1-4ジョコビッチ
【第6ゲーム】 錦織のショットの精彩が欠け、15-40とジョコビッチにブレークポイントを握られたが、
粘ってデュースに持ち込む。さらにジョコビッチのミスでアドバンテージを握った錦織だが、ミスを連発し
ジョコビッチが連続でブレークする。
錦織1-5ジョコビッチ
【第7ゲーム】 このセットは諦めたのか錦織の動きに精彩を欠き、
ジョコビッチのサービスエースなどであっさりこのゲームをキープ。
錦織1-6ジョコビッチ
ジョコビッチが第2セットを取ってセットカウント1-1に戻した。
2nd SETサマリー
錦織N ジョコビッチJ
1st サーブ確率 N57% J48%
サービスエース N 0 J 3
ダブルフォルト N0 J0
ウィナー N3 J10
凡ミス N6 J4
ブレイクポイントWON N0/0 J2/4
ネットポイントWON N0/2 J4/5
第1セットと変わってジョコビッチの攻撃的ショットによるウィナーや、
ネットプレイが決まる展開。
さらに絶妙なドロップショットなどで、
流れはジョコビッチとなる。
後半は錦織はこのセットをあきらめたかのようにミスが増えた。
このままジョコビッチが主導権を握るのか。
第3セット
【第1ゲーム】 再びギアを上げたい錦織だが、風が強く吹き始める。
最初のポイントはジョコビッチ奪われた錦織だが、
その後はサーブが良いコースに決まったり、
風に助けられたストロークもあり4ポイント連取。
スタートを錦織がキープしたのはかなり大きい
錦織1-0ジョコビッチ
【第2ゲーム】 ストロークの長い打ち合いでジョコビッチが優位に立つ。
錦織はフォアのカウンタショットなどで見せ場を作るも、
1stサーブが安定して決まりジョコビッチがキープ。
徐々にジョコビッチの展開となるのか。
錦織1-1ジョコビッチ
【第3ゲーム】 錦織の2ndサーブを攻められ、ストロークで不利な展開となり、
15-40とジョコビッチのブレークポイントとなったが錦織が攻撃的ショットで凌ぎ、
さらに7度のデュースを経てようやく錦織がキープ。
非常に大きいゲームであった。
錦織2-1ジョコビッチ
【第4ゲーム】 お互いバックハンドの打ち合いが多くなる。
ジョコビッチはダブルハンドやスライス、ドロップショットなど
多彩なショットを繰り出し優位となる。
錦織もバックのダウンザラインでエース級のショットを繰り出すも
わずかに外れジョコビッチがキープ
錦織2-2ジョコビッチ
【第5ゲーム】 錦織のサーブや回り込んでの攻撃的なフォアハンドが決まりキープ。
錦織3-2ジョコビッチ
【第6ゲーム】 サービスで追い込んでストロークエースを奪ったジョコビッチが
ラブゲームでキープ。
徐々にジョコビッチの展開かと思わせるようなゲームであった。
錦織3-3ジョコビッチ
【第7ゲーム】 サービスエースもあり、ストロークでも優勢な錦織がラブゲームでキープ。
錦織4-3ジョコビッチ
【第8ゲーム】 ジョコビッチはフォアの調子が悪いのか、
錦織のフォアを警戒しているのか、錦織のバックハンドを攻める展開。
30-30の勝負所で錦織がバックハンドでクロスのパッシングショットを決め、
ガッツポーズ。
さらにフレームショット気味のリターンエースを決めた錦織がこのセット最初のブレークを奪った!
非常に大きいゲームであった。
錦織5-3ジョコビッチ
【第9ゲーム】 一気に決めたい錦織だが、1stサーブが入らないと攻められる展開となる。
ファアハンドのミスやダブルフォールトが出てジョコビッチがブレークバック。
絶体絶命のピンチもジョコビッチは落ち着いており、
錦織に痛恨のミスがでてしまう。流れが変わってしまうのか。
錦織5-4ジョコビッチ
【第10ゲーム】 サーブでは押しているものの、
ストローク戦でジョコビッチがややナーバスとなりミスが出てデュースに。
ジョコビッチは錦織のバックハンドを攻める。ジョコビッチがキープ。
錦織5-5ジョコビッチ
【第11ゲーム】 錦織のフォアハンド強打でジョコビッチを圧倒
錦織がラブゲームでキープ。
ジョコビッチはベンチで疲れた表情をみせる。
錦織6-5ジョコビッチ
【第12ゲーム】 ジョコビッチにプレッシャーがかかるゲームと思われたが、
錦織のリターンが全くさえず、
ジョコビッチがラブゲームでキープ。タイブレークに。
錦織6-6ジョコビッチ
【タイブレーク】 錦織のセンターへのサーブをジョコビッチがリターンアウトし1-0。
ジョコビッチの2ndサーブを錦織がリターン強打、ジョコビッチフォアアウトで錦織2-0
さらに、錦織のリターンをジョコビッチがバックハンドでネットにかけて3-0
ストローク戦でジョコビッチの弱気の中途半端なフォアハンドがネットにかかり錦織4-0
錦織バックハンドをネットミス4-1
さらにストローク選戦で錦織のバックハンドがネットし4-2
ジョコビッチの痛恨のダブルフォールトで、錦織が5-2
流れは錦織と思われたが、ジョコビッチは徹底して錦織のバックハンド攻め5-3
さらに錦織のダブルフォルトで5-4と追いつかれる。
ジョコビッチが息を吹き返したかと思われたが、フォアハンドをネットにかけ
錦織6-4セットポイント。
最後はジョコビッチのフォアハンドがサイドに外れ錦織第3セットを奪取。
3rd SETサマリー
錦織N ジョコビッチJ
1st サーブ確率 N60% J64%
サービスエース N 2 J 3
ダブルフォルト N3 J2
ウィナー N15 J13
凡ミス N16 J13
ブレイクポイントWON N1/1 J1/5
ネットポイントWON N3/4 J3/6
ジョコビッチの1stサーブの確率が上がり、ストロークも優位に立つ場面が
随所に見られ、流れが傾きかけたと思われたが、
錦織が勝負所のポイントを抑えてセットを奪った。
凡ミスもありいつものジョコビッチらしくない。
錦織のプレッシャーが効いているのか。
第4セット
セット開始前に錦織は5分間のバスルーム・ブレイクを取る
この間が吉とでるか凶と出るか?
【第1ゲーム】 ジョコビッチのサーブ。錦織がリターンエースなどで0-30と先行。
ジョコビッチのダブルフォールトで錦織にブレークポイント。
錦織の鋭いサーブリターンをジョコビッチはネットに引っかけた。
最初の大事なゲームからブレークする。
ジョコビッチは錦織のリターンにプレッシャーを受けている様子
一気に錦織ペースか?
錦織1-0
【第2ゲーム】 0-40と錦織はブレークポイントを握られたが、
5ポイント連続で返しブレークの危機をしのぎキープ。
2-0
【第3ゲーム】 ジョコビッチのダブルフォルトや錦織のフォアのパッシングショットなどで
一気に錦織のペースかと思われたが、そこからジョコビッチが踏みとどまりポイントを連取しキープ。
2-1
【第4ゲーム】 錦織がサーブやバックハンドで優位に立ちキープ。
ジョコビッチはやや疲れた様子
3-1
【第5ゲーム】 ジョコビッチが連続サービスエース。ジョコビッチがキープ。
錦織はやや疲れた様子
3-2
【第6ゲーム】 双方ともやや疲れが見え、錦織もダブルフォルトなど犯すが、
攻撃的ストロークで押切りキープ
錦織4-2
【第7ゲーム】 ジョコビッチはサービスエースと攻撃的フォアハンドに対して
錦織のミスが出てジョコビッチがサービスゲームキープ。
双方かなり疲れている。
4-3
【第8ゲーム】 錦織はここにきて195キロのサービスエース。
ジョコビッチもフォアの凡ミス犯し錦織が難なくキープ
5-3
【第9ゲーム】 ジョコビッチはバックのサイドアウトで0-15
サービスエースで15-15
ジョコビッチの2ndサーブを錦織がリターンで強打して、ジョコビッチがフォアハンドアウト15-30
会場の雰囲気は一気に錦織へ
さらにリターンエースで15-40錦織マッチポイント。
錦織リターンアウトでジョコビッチが1本返して30-40。
最後は長いラリーでジョコビッチのフォアハンドがアウトでゲームセット
6-3
セットカウント3-1で錦織が決勝進出した。
錦織は2ndセットこそあっさり落としたものの、
攻撃的なリターンとバックのダウンザラインが冴えて
ストローク戦でもジョコビッチを圧倒した。
ジョコビッチは硬さが見られ、フォアハンドは調子が悪かったのか、
錦織に打たせてもらえなかったのか、
バックハンドの打ち合いで錦織に軍配が上がった。
また勝負所のポイントで凡ミスが目立ち、いつものジョコビッチらしさが出なかったが、
錦織の攻撃的なショットでプレッシャーを受けていたとも見れる。
いづれにしても、錦織の内容が素晴らしかった。
この内容なら、優勝の可能性は高いと思われる。
頑張れ錦織
さらに試合直後雨が降り出しましたが、もし試合が長引き雨で中断があれば
また別の展開となったかも。
決勝戦の相手はフェデラーをストレートで破ったリチッチ(クロアチア)
過去の対戦成績は5勝2負と勝ち越しているも、
サーブは強力で、勢いがあり、ピークを越えたフェデラーよりもやりにくい相手といえるかもしれない。
しかし、錦織が今日のような攻撃的なリターンとストロークを見せれば、
優勝は間違いないでしょう。
全米オープン第13日(6日、ニューヨーク)男子単準決勝で第10シードの錦織圭(24)=日清食品=が、
第1シードのノバク・ジョコビッチ(27)=セルビア=を
6-4、1-6、7-6(7-4)、6-3で破り、日本勢初となる四大大会の決勝進出を果たした。
戦前の予想は、世界ランク1位で鉄壁な守備力と、勝負強さを誇るジョコビッチに、
錦織の攻撃力がどこまで通用するか、
また錦織は長時間の試合を勝ちあがっており、怪我も多いことから
体力面での不安があり、ジョコビッチ有利というのが大方でした。
以下は試合詳細レポートです。
第1セット
【第1ゲーム】 ジョコビッチのサーブでスタート。
錦織はリターンミスや凡ミス続きその後も錦織のミスが続き、
ジョコビッチがラブゲームでキープ。
錦織0-1ジョコビッチ
【第2ゲーム】 2度目デュースとなるも錦織が粘ってサーブをキープ。
錦織1-1ジョコビッチ
【第3ゲーム】 15-30からジョコビッチがサーブを打った後、
錦織のリターンで逆をつかれ足を滑らせる場面があるも、怪我はない様子。
錦織の積極的なリターンと、ストロークで主導権を握り、
ファアハンドのウイナー。錦織が先にブレークを奪った。
錦織2-1ジョコビッチ
【第4ゲーム】 一気にたたみかけたい錦織であったが、
長いラリーでジョコビッチを崩せずにジョコビッチがラブゲームでブレークバック。
錦織2-2ジョコビッチ
【第5ゲーム】 ジョコビッチがサービスエースなどで無難にキープ。
錦織2-3ジョコビッチ
【第6ゲーム】 見ごたえのあるラリーを錦織が制しサービスキープ。
錦織3-3ジョコビッチ
【第7ゲーム】 リターンエースやバックの鮮やかなダウンザラインなどで、
錦織が3本のブレークポイント。1ポイントしのがれるが、
錦織の積極的なリターンエースで錦織がブレーク成功。
錦織4-3ジョコビッチ
【第8ゲーム】 サービスエースを決めた錦織が無難にサービスキープ
錦織5-3ジョコビッチ
【第9ゲーム】 積極的なストロークのウィナーなどで錦織がリードを奪ったが、
ジョコビッチがサーブ力で凌いでポイントを連取しサーブをキープ。
錦織5-4ジョコビッチ
【第10ゲーム】 錦織のサーブをジョコビッチが返せず、
以外にもズムーズに錦織が第1セットを奪った。
錦織6-4ジョコビッチ
1st SETサマリー
錦織N ジョコビッチJ
1st サーブ確率 N50% J54%
サービスエース N 0 J 3
ダブルフォルト N0 J0
ウィナー N9 J8
凡ミス N8 J6
ブレイクポイントWON N2/3 J1/1
ネットポイントWON N2/3 J2/3
4大大会初の準決勝進出の錦織と比べて
百戦錬磨のジョコビッチ
しかし、硬さがみられたのはジョコビッチであった。
1stサーブの確率は双方悪かったが、錦織の積極的なリターンと、
ストロークが目立ち、勝負所でジョコビッチのミスが目立ったセットであった。
第2セット
【第1ゲーム】 最初のポイントで錦織がフォアのクロスのウィナーを取り連取を予感させるも、
相手は王者であり、簡単にはいかない。
その後はジョコビッチが4ポイント連取でキープ
錦織0-1ジョコビッチ
【第2ゲーム】 ジョコビッチのサーブリターンのミスに助けられ錦織がキープ
錦織1-1ジョコビッチ
【第3ゲーム】 守備重視では分が悪いと判断したのか、
ジョコビッチが徐々に攻撃に転じ、ストローク戦を制してキープ
錦織1-2ジョコビッチ
【第4ゲーム】 ジョコビッチの攻撃に押され、錦織の凡ミスが増え、ジョコビッチがブレーク。
錦織1-3ジョコビッチ
【第5ゲーム】 幸運なネットインなどで15-30と錦織が先行したが、
ジョコビッチが絶妙のドロップショットや多彩な攻撃でキープ。
錦織1-4ジョコビッチ
【第6ゲーム】 錦織のショットの精彩が欠け、15-40とジョコビッチにブレークポイントを握られたが、
粘ってデュースに持ち込む。さらにジョコビッチのミスでアドバンテージを握った錦織だが、ミスを連発し
ジョコビッチが連続でブレークする。
錦織1-5ジョコビッチ
【第7ゲーム】 このセットは諦めたのか錦織の動きに精彩を欠き、
ジョコビッチのサービスエースなどであっさりこのゲームをキープ。
錦織1-6ジョコビッチ
ジョコビッチが第2セットを取ってセットカウント1-1に戻した。
2nd SETサマリー
錦織N ジョコビッチJ
1st サーブ確率 N57% J48%
サービスエース N 0 J 3
ダブルフォルト N0 J0
ウィナー N3 J10
凡ミス N6 J4
ブレイクポイントWON N0/0 J2/4
ネットポイントWON N0/2 J4/5
第1セットと変わってジョコビッチの攻撃的ショットによるウィナーや、
ネットプレイが決まる展開。
さらに絶妙なドロップショットなどで、
流れはジョコビッチとなる。
後半は錦織はこのセットをあきらめたかのようにミスが増えた。
このままジョコビッチが主導権を握るのか。
第3セット
【第1ゲーム】 再びギアを上げたい錦織だが、風が強く吹き始める。
最初のポイントはジョコビッチ奪われた錦織だが、
その後はサーブが良いコースに決まったり、
風に助けられたストロークもあり4ポイント連取。
スタートを錦織がキープしたのはかなり大きい
錦織1-0ジョコビッチ
【第2ゲーム】 ストロークの長い打ち合いでジョコビッチが優位に立つ。
錦織はフォアのカウンタショットなどで見せ場を作るも、
1stサーブが安定して決まりジョコビッチがキープ。
徐々にジョコビッチの展開となるのか。
錦織1-1ジョコビッチ
【第3ゲーム】 錦織の2ndサーブを攻められ、ストロークで不利な展開となり、
15-40とジョコビッチのブレークポイントとなったが錦織が攻撃的ショットで凌ぎ、
さらに7度のデュースを経てようやく錦織がキープ。
非常に大きいゲームであった。
錦織2-1ジョコビッチ
【第4ゲーム】 お互いバックハンドの打ち合いが多くなる。
ジョコビッチはダブルハンドやスライス、ドロップショットなど
多彩なショットを繰り出し優位となる。
錦織もバックのダウンザラインでエース級のショットを繰り出すも
わずかに外れジョコビッチがキープ
錦織2-2ジョコビッチ
【第5ゲーム】 錦織のサーブや回り込んでの攻撃的なフォアハンドが決まりキープ。
錦織3-2ジョコビッチ
【第6ゲーム】 サービスで追い込んでストロークエースを奪ったジョコビッチが
ラブゲームでキープ。
徐々にジョコビッチの展開かと思わせるようなゲームであった。
錦織3-3ジョコビッチ
【第7ゲーム】 サービスエースもあり、ストロークでも優勢な錦織がラブゲームでキープ。
錦織4-3ジョコビッチ
【第8ゲーム】 ジョコビッチはフォアの調子が悪いのか、
錦織のフォアを警戒しているのか、錦織のバックハンドを攻める展開。
30-30の勝負所で錦織がバックハンドでクロスのパッシングショットを決め、
ガッツポーズ。
さらにフレームショット気味のリターンエースを決めた錦織がこのセット最初のブレークを奪った!
非常に大きいゲームであった。
錦織5-3ジョコビッチ
【第9ゲーム】 一気に決めたい錦織だが、1stサーブが入らないと攻められる展開となる。
ファアハンドのミスやダブルフォールトが出てジョコビッチがブレークバック。
絶体絶命のピンチもジョコビッチは落ち着いており、
錦織に痛恨のミスがでてしまう。流れが変わってしまうのか。
錦織5-4ジョコビッチ
【第10ゲーム】 サーブでは押しているものの、
ストローク戦でジョコビッチがややナーバスとなりミスが出てデュースに。
ジョコビッチは錦織のバックハンドを攻める。ジョコビッチがキープ。
錦織5-5ジョコビッチ
【第11ゲーム】 錦織のフォアハンド強打でジョコビッチを圧倒
錦織がラブゲームでキープ。
ジョコビッチはベンチで疲れた表情をみせる。
錦織6-5ジョコビッチ
【第12ゲーム】 ジョコビッチにプレッシャーがかかるゲームと思われたが、
錦織のリターンが全くさえず、
ジョコビッチがラブゲームでキープ。タイブレークに。
錦織6-6ジョコビッチ
【タイブレーク】 錦織のセンターへのサーブをジョコビッチがリターンアウトし1-0。
ジョコビッチの2ndサーブを錦織がリターン強打、ジョコビッチフォアアウトで錦織2-0
さらに、錦織のリターンをジョコビッチがバックハンドでネットにかけて3-0
ストローク戦でジョコビッチの弱気の中途半端なフォアハンドがネットにかかり錦織4-0
錦織バックハンドをネットミス4-1
さらにストローク選戦で錦織のバックハンドがネットし4-2
ジョコビッチの痛恨のダブルフォールトで、錦織が5-2
流れは錦織と思われたが、ジョコビッチは徹底して錦織のバックハンド攻め5-3
さらに錦織のダブルフォルトで5-4と追いつかれる。
ジョコビッチが息を吹き返したかと思われたが、フォアハンドをネットにかけ
錦織6-4セットポイント。
最後はジョコビッチのフォアハンドがサイドに外れ錦織第3セットを奪取。
3rd SETサマリー
錦織N ジョコビッチJ
1st サーブ確率 N60% J64%
サービスエース N 2 J 3
ダブルフォルト N3 J2
ウィナー N15 J13
凡ミス N16 J13
ブレイクポイントWON N1/1 J1/5
ネットポイントWON N3/4 J3/6
ジョコビッチの1stサーブの確率が上がり、ストロークも優位に立つ場面が
随所に見られ、流れが傾きかけたと思われたが、
錦織が勝負所のポイントを抑えてセットを奪った。
凡ミスもありいつものジョコビッチらしくない。
錦織のプレッシャーが効いているのか。
第4セット
セット開始前に錦織は5分間のバスルーム・ブレイクを取る
この間が吉とでるか凶と出るか?
【第1ゲーム】 ジョコビッチのサーブ。錦織がリターンエースなどで0-30と先行。
ジョコビッチのダブルフォールトで錦織にブレークポイント。
錦織の鋭いサーブリターンをジョコビッチはネットに引っかけた。
最初の大事なゲームからブレークする。
ジョコビッチは錦織のリターンにプレッシャーを受けている様子
一気に錦織ペースか?
錦織1-0
【第2ゲーム】 0-40と錦織はブレークポイントを握られたが、
5ポイント連続で返しブレークの危機をしのぎキープ。
2-0
【第3ゲーム】 ジョコビッチのダブルフォルトや錦織のフォアのパッシングショットなどで
一気に錦織のペースかと思われたが、そこからジョコビッチが踏みとどまりポイントを連取しキープ。
2-1
【第4ゲーム】 錦織がサーブやバックハンドで優位に立ちキープ。
ジョコビッチはやや疲れた様子
3-1
【第5ゲーム】 ジョコビッチが連続サービスエース。ジョコビッチがキープ。
錦織はやや疲れた様子
3-2
【第6ゲーム】 双方ともやや疲れが見え、錦織もダブルフォルトなど犯すが、
攻撃的ストロークで押切りキープ
錦織4-2
【第7ゲーム】 ジョコビッチはサービスエースと攻撃的フォアハンドに対して
錦織のミスが出てジョコビッチがサービスゲームキープ。
双方かなり疲れている。
4-3
【第8ゲーム】 錦織はここにきて195キロのサービスエース。
ジョコビッチもフォアの凡ミス犯し錦織が難なくキープ
5-3
【第9ゲーム】 ジョコビッチはバックのサイドアウトで0-15
サービスエースで15-15
ジョコビッチの2ndサーブを錦織がリターンで強打して、ジョコビッチがフォアハンドアウト15-30
会場の雰囲気は一気に錦織へ
さらにリターンエースで15-40錦織マッチポイント。
錦織リターンアウトでジョコビッチが1本返して30-40。
最後は長いラリーでジョコビッチのフォアハンドがアウトでゲームセット
6-3
セットカウント3-1で錦織が決勝進出した。
錦織は2ndセットこそあっさり落としたものの、
攻撃的なリターンとバックのダウンザラインが冴えて
ストローク戦でもジョコビッチを圧倒した。
ジョコビッチは硬さが見られ、フォアハンドは調子が悪かったのか、
錦織に打たせてもらえなかったのか、
バックハンドの打ち合いで錦織に軍配が上がった。
また勝負所のポイントで凡ミスが目立ち、いつものジョコビッチらしさが出なかったが、
錦織の攻撃的なショットでプレッシャーを受けていたとも見れる。
いづれにしても、錦織の内容が素晴らしかった。
この内容なら、優勝の可能性は高いと思われる。
頑張れ錦織
さらに試合直後雨が降り出しましたが、もし試合が長引き雨で中断があれば
また別の展開となったかも。
決勝戦の相手はフェデラーをストレートで破ったリチッチ(クロアチア)
過去の対戦成績は5勝2負と勝ち越しているも、
サーブは強力で、勢いがあり、ピークを越えたフェデラーよりもやりにくい相手といえるかもしれない。
しかし、錦織が今日のような攻撃的なリターンとストロークを見せれば、
優勝は間違いないでしょう。