最近、お電話等で留学やワーキングホリデイ、ロングステイ滞在に行かれる方から、海外旅行保険や留学保険についてのお問い合わせを立て続けにいただきました。
その中で多いのが、「海外旅行保険は、金額が安い保険に入ろうと思うのですが、迷っています。どうですか?」と言うお問い合わせです。
確かに短期の旅行でしたらそれほど金額は気にならないのでしょうが、長期の留学、ワーキングホリデイ、ロングステイとなると1年間の保険料の金額が10万円を超えてしまいます。
確かに保険料だけを考えてしまいますと、高いと思われるのも納得できます。
しかし、だからと言ってインターネットなどでの安い保険に入っても良いのですか?と言ってしまいます。 もちろん、大丈夫な海外旅行保険も有るのですが、中には海外で必要な場合に用を成さない保険もあります。
私の会社では、AIU保険会社と東京海上日動火災保険の2社をお取扱しています。なぜ、この2社なのかは私の経験に係わっています。
私も旅行業・留学業に入って25年を迎えましたが、今までに自分のお客様で大きな事故や事件に巻き込まれた経験はありませんでした。 しかし、社内で同僚や後輩のお客様が巻き込まれてしまったケースがあり、対応をお手伝いしたケースは幾つかありました。
いざ、このような事件・事故だけでなく病気に罹った場合などで、何が大切かと申しますと、それは現地での迅速な対応力・サポート力、日本と現地との連携、お客様に現地で安心していただけるネットワークです。
私の経験から申し上げますと、AIUと東京海上の2社は海外でのエマージェンシー対応のネットワークが充実していて、日本での対応も早いと考えています。 それからもう一社、エース損害保険も外資系で海外ネットワークが充実していると思います。
海外旅行保険は、何か現地で困ったときの対応力で決まる!
このように考えてみますと、海外旅行保険の選び方は、保険料が高いか、安いかではなくて、何か海外に居る時に事故・病気などが発生した時に、速やかに対応してくれるかです。
いくら保険料が安くても現地で対応が遅かったり、何でも日本に連絡をしないと動いてくれない会社ですと、海外旅行保険に入っている意味が無い!と私は思っています。
半年、1年以上の留学やワーキングホリデイ、ロングステイに行かれる方にとっては10万円前後の保険料は大きな出費だと私も思います。
でもこの保険料を1日に換算すると、最も安いセットタイプですと400円前後になります(タイプや付保内容、期間によって異なります)。 この金額は万が一の事を考えると決して高い金額ではないと思います。
因みに、東京海上の資料を見ますと、胃腸炎での初診料はアメリカで約3万円~9万円、イギリスでは公立病院は無料ですが私立病院では約5万円~7万円かかっているようです。 1年間の留学で2回病院で診察を受けると症状にもよりますが、10万円くらいはかかっているようです。もちろん個人差や国による違いがありますので、その国の保険制度に合った保険を選ぶことも大切です。
最後に、海外に半年以上滞在される場合には、授業料・住居費などの予算に海外旅行保険(海外留学保険)も入れておいてください。 万が一の時に、お役に立ちます。