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絵本の楽屋   by 夏野いばら

「サムは けっして わすれません」              イブ・ライス:作 あきの しょういちろう:訳 童話館出版

大きな安心を語る、小さな絵本

この絵本は、詩編104編(旧約聖書)と、とてもよく似ている。
それで ―牧師先生には叱られるかもしれないけど―
「創造主」を「飼育員サム」に置き換えて、眺めてみた。

 「主よ あなたのみわざは何と多いことでしょう。
  →飼育員サムよ あなたの仕事は何て多いんでしょう。

 あなたは知恵をもってそれらをみな造られました。
  →サムは知恵をもって 仕事をこなしています。

 地はあなたのもので満ちています。(以上、24節)
  →動物園はサムの動物で満ちています。

 彼らはみな あなたを待ち望んでいます。
  →動物たちはみな サムが来るのを待っています。
 
 あなたが時にかなって 食べ物をお与えになるのを。(以上、27節)
  →サムが時にかなって エサをくれるのを。」

舞台は動物園。
「ノアの箱舟」よろしく、子どもたちが大好きな動物が次々、出てきます。
字が読めるようになる前の子どもに、ゆったりと、寝る前の読み聞かせにぴったりです。

「忘れているように見えても、サムは、けっして忘れていない」
―この事実は、何度聞いても嬉しく、子どもの心をあたためてくれる。

そして私は
「忘れているように見えても、神様は誰のことも忘れてはいない。」
―この大きな安心を、思い出すことができるのです。
 
 
 




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