2021年3月14日。ベラルーシでは今日はマースレニツァ祭です。マースレニツァって何?ときかれたら、バターのことです、という返事になるのですが、バター祭というより、クレープ祭です。クレープをたくさん焼いて、その上にバターやはちみつ、サワークリームなどを塗ります。実際には1週間このお祭りは続いていて、今日は最終日で一番盛り上がる日です。ちなみにこれは移動祭日なので、毎年日付が変わります。
反政府デモ活動が続くベラルーシでは案の定、白赤白のクレープを作って画像をネット上で公開したりしています。さらに町の中心部では公認、公営のお祭りも朝から始まっていました。ただし、そこには治安部隊がいて、お祭りで集まった人が突然反政府デモ活動を起こさないか監視していました。
私が勤務する図書館の真向かいにある石の博物館公園でも、お祭りの人たちが集まっていましたが、私は一日中日本語の授業なので、そこで具体的に何があったのかは知りません。しかし、夕方、お祭り終了後、反政府デモが始まったらしく、身柄拘束が始まったようです。でもそのとき私は帰宅していたので、目撃したわけではありません。
ただ帰宅途中のバス停で治安部隊が6人、巡回していて、しばらくすると頭から血を流した男の人を連行しているのを偶然見かけました。デモとは関係なく、お祭り騒ぎの中で怪我をした人だったらしく、警察に連れて行くわけではなく、タクシーに乗せようとしていたので、そのまま病院へ運ばれたのかなあと思いました。
治安部隊をじろじろ見るのもはばかられるご時世なので、詳しいことは通りすがりの私には分かりません。
暴露動画「黄金の底」について、ベラルーシ大統領は「あれは嘘です。」と述べました。さらに、自分がはめているスイス製の腕時計は、カザフスタンのナザルバエフ大統領にプレゼントでもらったものです、と説明しました。つまり、ベラルーシ国民の税金を使って買ったものではありません、と言いたいわけですね。
すると、これはひょっとしてカザフスタンの国民の税金で購入されたもの?と思いますし、さらにはお返しにだいたい同じ価値のプレゼントをベラルーシ大統領がカザフスタン大統領に上げている可能性がありますね。それはどこからお金が出ているのでしょう?