ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

2021年3月25日。自由の日

2021-03-25 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報

 2021年3月25日。自由の日です。

 昨日24日の夜からベラルーシ各地で、自由の日を祝う花火が打ち上げられました。動画がネット上でシェアされています。もちろんこれは、個人的に花火を買ってきて、空き地で上げているものです。打ち上げていた人、身元がわかったら逮捕されるでしょう。

 

 昨日24日にリャボンが新曲「祖国の英雄」を発表。

 今日25日はトーダルが新曲「3月25日」を発表。作詞はウラジーミル・ネクリャエフです。

 2曲ともYouTubeで視聴できます。

 

 アメリカとカナダがベラルーシの自由の日を祝うメッセージを贈りました。チハノフスカヤ氏もお祝いのスピーチを発表しました。リトアニア大統領もお祝いをチハノフスカヤ氏に述べました。

 

 バルト三国は再びベラルーシへの制裁を強めることを決定しました。制裁対象者に治安部隊の氏名が追加されています。

 

 私は職場の図書館が今日はほぼ1日停電ということで、仕事にならないため出勤せず自宅にいます。

 調べたら、3月24日から4月1日までミンスク市内のあちこちで、工事のため、この日はここは電気が通りませので注意喚起のお知らせがありました。

 今日はネット接続環境が悪くなる可能性があります。できるかぎりこのブログの更新を続けます。

 

 複数の学校に「爆弾を仕掛けた」という爆破予告があり、念のため生徒は避難して調べていますが、どこにも爆弾などは見つかっていません。おそらく今日、学校に行きたくない人(その学校の生徒)のいたずらのようです。

 ジョージノ市は合計12箇所の学校で爆破予告がありました。授業なんてできませんね。

 小学生は文化会館に集められ、そこへ保護者が引き取りに行っています。

 

 政府があれだけ禁止、罰則強化と言っていたのに、どこ吹く風というふうに、ベラルーシ各地で白赤白の旗が掲げられ、ぶら下がり、シールになって貼られ、ペンキで描かれています。白と赤の風船がたくさん飛ばされました。

 そしてそれがまたネット上で拡散しています。

 

 東京にあるベラルーシ大使館前でも、今日デモです。白赤白の旗や日本語で書かれたプラカードを手に、在日ベラルーシ人が集まっています。ベラルーシ大使は、デモ参加者の話し合いの呼びかけに応じず、大使館から出てこない、以前の日本国内におけるデモに対しても、大使が対話しようとしたことは一度もないと、ベラルーシメディアの取材に応じて、参加者は答えました。

 日本のどこかの神社に、ベラルーシ語の絵馬が飾られています。日本に住んでいて、ベラルーシのことを心配しているベラルーシ人は、日本の神社で祖国のことを神頼みしてますよ・・・。

 

 午前10時半ごろ国道M1号線にそって軍用者の車列がミンスク方面に進んでいることをブレスト近郊で目撃した人が独立系メディアに情報提供しました。昼の1時ごろにはミンスクに到着しそうですね。 

 

 国立ベラルーシ教育大学は独立広場に面しています。大学の窓から何も(国旗も)ぶら下げられないように、窓のハンドル(鍵)部分が取り外されました。大学の教室の窓を開けることはもうできません。

 

 今日も朝から身柄拘束、逮捕、取り調べが続いています。ベラルーシ大学の学生が寮で逮捕されました。昨日、大学の窓から白赤白の旗をぶら下げたからでしょうか? 取り調べ中で詳しい報道はありません。このような情報は、同じ寮の学生が目撃したことを独立系メディアに情報提供するからニュースになる・・・という状況です。

 

 従業員がデモ集会を起こしそうな工場の周囲を警察犬を連れた警官が警ら中です。 

 

 複数の大学で、通学してきた学生に突然「午後からリモート学習です。」と言って、帰宅するよう促しています。

 

 ベラルーシ経済大学の複数のキャンパスで、窓から白赤白の旗がほぼ同時にぶら下げられました。

 大学の中には、学生が集まってデモ活動を起こさないように治安部隊がすでに配置されているところもあります。

 

 ミンスク市内中心部で、すでに放水車が配置されました。

 また通行止めになっている道路もあります。

 ミンスク市内のミャス二コワ広場近くで、放水車2台、20−30台の護送車、大量のマイクロバス(護送車)そして軍人を乗せた大型バスが5台止まっているそうです。これはミンスク中央駅に近いところです。

 

 午後3時10分すぎ。私の自宅の上空をヘリコプターが飛んで行きました。このヘリコプターはビデオカメラを搭載しており、上空から地上の様子を撮影できるようになっていたそうです。

 

 午後3時半ごろ。ミンスク地下鉄のレーニン広場駅が閉鎖されました。

 

 東京以外でも世界の各地で、ベラルーシの自由の日をお祝いしています。ビリニュスでは300メートルの長さの白赤白の旗が作られ、それを大勢の人が持って練り歩いています。そこへチハノフスカヤ氏も参加しました。

 

 ゴメリでは、ベラルーシの巨大国旗を市庁舎の窓から垂らしています。

 

 午後5時半ごろ、ミンスク地下鉄ヤクプ・コーラス駅が閉鎖されました。

 

 ベラルーシ各都市で身柄拘束されている人が多数出ているようです。人権擁護センターの発表によります。

 夕方、すでに白赤白の旗を持ってデモ行進を始めた人たちがいます。野党側は大きな一つの行列を作らないようにと呼びかけていたので、去年の8月のように何十万人も集まるデモ行進にはならないでしょう。 

 ミンスク市中心部十月広場の近くで、白赤白の旗を持った、あのニーナさんが現れました。二人の男性がニーナさんに近づくと、すぐに身柄拘束。しかし護送車に載せられる前に解放されたそうです。 

 そのニーナさんがメディアの取材を受けながら、つまり動画撮影されながら、メインストリートを歩いていると、その斜め後ろを一人歩いていた女性が、あっという間に治安部隊に背後から捕獲され、連行されるようすが画面の中に入り込んでいました。犯罪が起きたその様子を見てしまったような気分になりました。その女性は白と赤の服を着ているわけでもないし、ニーナさんとは離れて歩いていたのに。ただ、大きいカメラを持っていたのがよくなかったのかもしれません。またこの動画撮影が始まる前にこの女性が何か治安部隊に見咎められるような行動を取っていたのかもしれません。

 一方で目撃者によると、この女性は護送車の前で解放されたそうです。

 

 デモ隊を応援する意味での車のクラクションを鳴らすと罰金刑です。しかし、今日は軍用車の列にクラクションを鳴らしている車がたくさんありました。これは応援する意味なのか、非難している意味なのか・・・。

 

 政権側と野党が第三者の国際機関を介して話し合う場を設ける提案に対するネット投票ですが、締め切りの今日、75万近い賛成票が集まりました。 

 

 今日だけで少なくとも200人が身柄拘束されたそうです。ミンスク市内ではロシアのマスコミやイズベスチヤのカメラマン、つまりロシア人二人が身柄拘束されました。

 

 夜またお祝いの花火が打ち上げられました。昨日より今日のほうが大掛かりです。団地の窓からスマホの光を外に向けたり、団地の電気をつけたり消したりして自由の日を祝っています。

 

 27日もまた反政府デモ活動が呼びかけられていますが、どうなるでしょうか。

 

 


ベラルーシのコロナウイルス感染者31万4993人。死者数2193人

2021-03-25 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報

 2021年3月25日の書き込みです。

 ベラルーシのコロナウイルス感染者数は314993人になりました。1日の新規感染者数は1141人です。1日の新規検査数は19317件と多いので、新規感染者数は減ったと言ってよいでしょう。

 死者数は2193人です。

 305560人が回復しました。

 527万件を超える検査数となりました。

 

 ついにベラルーシ国内でのロシアのワクチン、スプートニクVの製造が始まりました。完成したらその多くはロシアに持って行かれる(ロシアのほうがずっと人口が多いので)のでしょうが、国内にワクチン製造ができる場が完成したのは将来のことを考えても喜ばしいことですね。