ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

ベラルーシのコロナウイルス感染者数は未発表。後日5297人と発表。死者数は45人

2020-04-18 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 4月18日の書き込みです。
 ベラルーシ保健省は今日の時点でのコロナウイルス感染者数を発表しませんでした。
 死者数は45人。
 9万2千件の検査をしたそうです。3282人が入院中。458人が回復。510人が検査の結果待ち。
 90人が人工呼吸器をつけていると大統領が発表。

 どうして今日は感染者数を発表しなかったのか理由の説明もありません。
 計算がまだ完了していないのでしょうか?

 前にも数字の発表をせず、もう保健省からは発表しません、と宣言して、非常事態省が発表したことがありました。
 その時も批判が起こったのですが、今日は一体どうしたのでしょう?
 また再開するか、他の機関が発表するかしてほしいです。
 何も発表しないのはかえって良くありません。
 しかし、素人の頭で考えてみても感染者数が今日5000人を超えているのは間違いないと思います。

 他にも医療従事者400人以上が感染したそうです。

 4月20日の書き込みです。 
 ベラルーシ保健省は4月18日の感染者数が5297人だったと発表しました。 


あくまで少ない条件下での予測です

2020-04-17 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 ベラルーシでコロナウイルス感染者数が増えています。あと1週間でピークが来るとか5月上旬だろうとかいろいろな予測がされています。

 私の娘は現在国立ベラルーシ医大の1年生なのですが、10日も前からオンライン授業に切り替わり、毎日自宅で勉強しています。
 先日、クラスでディスカッションの授業があり、スカイプで行われたのですが、テーマが感染病でした。
 同じクラスの学生の一人がこの授業のために一人でプログラムを作って、今後のベラルーシでの感染者数の予測を算出し、クラスのみんなでディスカッションすることになりました。

 その学生によると、まず2020年3月6日から4月12日までのベラルーシ保健省が発表した感染者数(累計)と死者数(累計)を算出するための基本データとして入力。 
 ただし、保健省がこの期間毎日きっちり発表していたわけではなく、非常事態省が発表した日もあります。
 発表がなかった日はたぶんこれぐらいの感染者だったろうという数字を(悪く言えば当てずっぽうで)入力した日もあります。
 死者数に関しては発表がなかった日は、その日は死者は増えなかったとして、前日の死者数をそのまま入力しています。
 また今後も今までと同じように、政府が都市封鎖や全国一斉休校などの大がかりな対策はしない、という条件下での計算です。

 このようにして、感染者数がどのように増えていくのか、致死率が変わらなかったとして、死者数がどれぐらい増えるか計算し、4月13日以降の予測を弾き出しました。
 それを娘から見せてもらったのですが、それによると、
4月13日の予測は感染者2952人。実際は2919人。予測死者数は29人。実際は29人。
4月14日の予測は感染者3353人。実際は3281人。予測死者数は33人。実際は33人。
4月15日の予測は感染者3785人。実際は3728人。予測死者数は37人。実際は36人。
4月16日の予測は感染者4250人。実際は4204人。予測死者数は41人。実際は40人。
4月17日の予測は感染者4753人。実際は4779人。。予測者死者数は45人。実際は42人。

 ・・・とあまり誤差がないのです。
 それはもちろん、
「感染者数3000人を超える日? 4月14日じゃない? あ、当たった。 感染者数4000人を超える日? 4月16日じゃない? あ、当たった。」
というような予想を前日にするのは素人の私でもできることです。
 
 でもこの一医大生の予測は今のことろかなり正確なので、今後の予測を見てみましょう。
 それによると、感染者数が・・・
 5000人を超えるのは4月18日。死者数が50人を超えるのも4月18日。
 6000人を超えるのは4月20日。
 7000人を超えるのは4月21日。
 8000人を超えるのは4月23日。
 9000人を超えるのは4月24日。
10000人を超えるのは4月25日。死者数が100人を超えるのは4月26日。
15000人を超えるのは4月29日。
20000人を超えるのは5月3日。死者数が200人を超えるのは5月4日。
25000人を超えるのは5月5日。
30000人を超えるのは5月8日。死者数が300人を超えるのは5月9日。
40000人を超えるのは5月11日。
45000人を超えるのは5月13日。死者数が400人を超えるのは5月13日。
50000人を超えるのは5月14日。
55000人を超えるのは5月15日。死者数が500人を超えるのは5月16日。
60000人を超えるのは5月17日。

 5月17日以降の予測は計算していません。
 この数字だけ見ていると怖くなりますが、本当に的中するかどうかは分かりません。
 ディスカッション授業の中でもいろいろ意見が出されて、「当たらない」という意見のほうが多かったようです。
 私も、この数字を見ていて、大多数の人が軽症を発症することにより、ある種の『集団免疫』が出てくるはずなので、感染する機会が減ってくることは計算の中に入れていないのか、と思いました。すると、そのことについては条件に入れていないそうで、これだと毎日、新しい日がやってきたら、その日がピークになってしまいます。いつまで経っても減少しない計算になっています。
 
 というわけで、私は、実際にはこんなに感染者は増えない、という意見に賛成なのですが、ディスカッション授業の中で担当教官も、「この予測は当たらない。」という考えを示したそうです。
 その理由は、コロナウイルスが変異することを条件の中に入れていないから、だそうです。
 そして、変異すると毒性の高いウイルスに変わってしまうので、その感染者の増加についても考慮に入れないといけないから、学生の予測より、感染者が増える可能性もあると担当教官は言ったそうです。
 つまり、予測よりもっと多くの人が感染するので、「この予測は当たらない」んだそうです。

 私は何とかこれまでの対策が効果を出す、あるいは新しい対策を打ち出して、感染者数が予測を下回るほうを願っています。


ベラルーシのコロナウイルス感染者4779人。死者数42人

2020-04-17 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 4月17日の書き込みです。
 ベラルーシのコロナウイルス感染者数は4779人になりました。
 死者数は42人です。
 342人が治癒しました。
 86800件の検査をしたそうです。

 小中高の春休み延長はもうありません。
 4月20日から授業が始まります。
 ただし遠隔学習に変更するところもあるようです。
しかも、春休みが長引いて授業が遅れているからと、4月25日土曜日と5月1日メーデーも休日返上して、通学日にするようにと大統領が発言。
 勉強嫌いな子ども、できるだけ自宅待機させたいと思っている保護者はどう思っているでしょうか。

 ちなみにベラルーシでは4月20日前後の土曜日にスボートニクが行われます。
 スボートニクについて知りたい方はこちら

 今年は4月25日土曜日が、スボートニクですよと約1週間前になって発表。
 25、26、27、28日と4連休になると思って喜んでいたベラルーシ人、かわいそうですね。
 25日子どもは学校へ。ただスボートニクは任意の参加です。公務員の場合、行きたくないです、行けません、と事前にはっきり言えば認められます。が、スボートニク代と言うもの(少額ですが。)を給料から返納する形で、つまりお金の力で掃除をしなくてもよくなります。
 
 今日、ベラルーシ共和国軍で最初のコロナウイルス感染者が確認されました。
 大学とか学生寮とか、感染リスクの高い場所と危険視されていますが、軍の中もそうですね。
 集団感染が広がらないか心配です。
 ・・・と思ったらすでに3人感染していることが午後に分かりました。 
  
 従業員1万7000人を抱えるミンスクトラック工場で、17人の感染者がいることが公表されました。

 現在ベラルーシでは3万人を超える自宅隔離中の人がいるそうです。そのうち700人が規則に違反して外出していたことで、中には罰金を支払った人も2人いたそうです。
 もっとも罰金に段階があって、この2人は悪質ではなかったので、一番少ない罰金で住んだようですが、日本円にして3000円ほどなので、そんなに厳しくないですね。
 悪質な規則違反には最高で約4万円の罰金だそうです。
 外出したことにより、誰かがコロナウイルスに感染し、その人が死亡することも処罰の対象に入っています。
 
 今週初めに話題になっていた、ベラルーシでサッカーのリーグ戦を続けるかどうかと言う問題ですが、観客なしの試合にしましょう、と言う提案もあったのに、結局何の変化もなく、平常通りチケットが販売されました。
  
 日本でもそうですが、ミンスクのウオッカ会社が70%度数の新商品ウオッカを発売開始しました。
 飲むのも良し、消毒するのも良し、と言う触れ込みです。

 ベラルーシで二人の男性が消毒液を飲んで、一人が死亡すると言う事件が起こりました。
 もともとアルコール中毒か依存症の飲み友達だったようです。
 ウオッカを飲んでたらなくなったので、同じアルコールだからと消毒液を飲んだようです。

ベラルーシのコロナウイルス感染者4204人。死者数40人

2020-04-16 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 4月16日の書き込みです。
 ベラルーシのコロナウイルス感染者数が4204人になりました。このうち116人が未成年だそうです。
 65人が人工呼吸器をつけています。子どもで重症者はいません。
 死者数は40人になりました。
 ビテプスク州の感染者数が1000人を超えたそうです。
 今日までにすでに8万1000件の検査をしたそうです。
 ベラルーシ保健省は軽症の肺炎患者、コロナウイルス感染者は自宅療養させることを決定しました。

 さらにコロナウイルス・オンライン診断をスタートさせました。10問ほどの質問(問診)に答えると、その後コロナウイルスのかかっているのかどうかの、確率が表示されるそうです。今は医療従事者は多忙なので、このように感染疑いのある人が自分で自分を振り分けることができるのがいいですね。

 中国から検査キット1万セットを輸入。
 ウズベキスタンから防護服など大量に支援を受けました。

 隣国ロシアですが、とうとう5月9日の戦勝記念日のパレードを延期することに決定しました。
 これにも出席し、ベラルーシでのパレードにも出席したいとの大統領の意向により、ミンスクのパレードは夜に行うと、発表されていたのですが、ロシアがパレードを延期するなら、ベラルーシの大統領は昼間ロシアに行かなくても良くなりました。
 そうすると、ミンスクのパレードも昼間に行われるかもしれませんね。
 あるいは延期・・・しかし毎日のようにベラルーシ共和国軍はパレードのリハーサルに励んでいます。
 中止ではなくて延期だったらいつか披露されるときも来ると思いますが。

  ベラルーシの小中高は春休みも終わり、月曜日から学校が始まる予定ですが、保護者が一筆書けば、子どもは登校しなくてすみます。
 しかし毎週金曜日に、「やっぱり春休み延長します。」という発表が出てきていたので、どうなるか分かりません。
 とうとう教育省は、授業を再開するかどうかは、学校が個別に判断するよう指示を出すようです。
 確かに田舎の小さい村の学校で、周囲に誰一人も感染者がいない場合、通学してもリスクは低いでしょう。
 
 ちなみに保護者にアンケートを取ると、来週から子どもを通学させたい、という親は40%でした。過半数の保護者は、一筆を書くつもりのようです。
 教育現場についてはまた金曜日に発表があるでしょう。

 ベラルーシの南部にあるピンスクという町では、町に入ってくる人に対して検疫を実施することになりました。市の境界線に当たる道路や駅などで体温測定など行い、症状のある人は町の中に入ることができなくなります。
 またピンスク市民に対してもできる限り町の外に出ないように指示。特にル二ネツ地区には行かないようにと指示が出されましたが、これはこの地域に集団感染が発生したからです。
 ルニネツはピンスクから50キロ離れた町で、(どちらの町もブレスト州にあります。)普段どれぐらい人の往来があるのか分かりませんが、ともかくピンスク市役所は市民にルニネツに行かないよう勧告しました。

ベラルーシのコロナウイルス感染者3728人。死者数36人

2020-04-15 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 4月15日の書き込みです。
 ベラルーシのコロナウイルス感染者数が3728人になりました。1日で447人の増加です。
 死者数は36人です。
 68人が人工呼吸器をつけています。
 76198件の検査を24箇所の検査機関で行なったそうです。1日で4323件の検査を行なった計算です。
 
 ベラルーシは1週間だった春休みが3週間に伸びたものの、この学期(学年末)が終わるのは5月30日と決定してしまっていたので、今学期の学習の内容を減らしました。
 春休みが伸びた分、学年度の終わりも2週間伸ばして、6月中旬にする、といった考えはなく、 学習内容を減らして、予定通り夏休みに入りたいようです。
 受験生は大変ですね。
 低学年の子どもは喜んでいると思いますが、これでいいのかどうか。

 もうすぐ正教の復活祭ですが、協会側から信者に対して、教会に来ないようにと指示があったので、例年通り高齢者がイースターエッグを手にぞろぞろ・・・という光景はなくなるのではないでしょうか。
 様々な儀式は聖職者だけで執り行いますが、それにベラルーシの大統領は参加すると発表しました。
 まあ、人混みがなくなっているはずの教会内なので感染リスクは低いと思っているのではないでしょうか。
 大統領としても、正教徒としてもお祈りがしたい心境なのかもしれません。

 ベラルーシ国内で最初のコロナウイルス感染者となったイラン人留学生が通学する国立技術大学では、3Dプリンターを使って人工呼吸器の部品を作成する技術を開発したという明るいニュースもあります。
 
 画像はブレストシティーというニュースサイトから。
 ブレスト市の地元ニュース中心のサイトですが、ブレスト市内のどこかの歩道でどこかの子どもがチョークで描いた落書きの画像です。
 「みなさん、お元気で!!!」と書かれています。(子どもの落書きなのに、自分のことより、他の人の健康を気遣っているのにびっくり)
 子どもたちの心にも影を落としているコロナウイルス・・・早く収束してほしいです。
 


ベラルーシのコロナウイルス感染者3281人。死者数33人。

2020-04-14 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 4月14日の書き込みです。
 ベラルーシのコロナウイルス感染者数は3281人になりました。
 死者数は33人です。
 57人が人工呼吸器をつけています。
 退院した人の数は発表されませんでした。
 軽症者は自宅療養ができるからです。
 回復した人全員の数をもれなく計算するのは確かに難しくなりました。
 1日で300人以上の新しい感染者が出たことになります。
 よくない傾向ですね・・・。
 
 地域ごとの感染者数はこのようになっています。
グロドノ州 53人
ブレスト州 73人
ゴメリ州 106人
モギリョフ州 151人
ミンスク州 359人
ビテプスク州 848人。
ミンスク市1691人。

やはり首都で人口も多いし(約200万人)昼間の人口と夜間の人口も大きく違うので、感染者が多いです。

感染者の中で子どもの数は80人と発表。ほとんどが軽症だそうです。
またベラルーシ保健省は子どもがスポーツクラブに行くのをやめるよう推奨しました。禁止ではありません。

 

 


ベラルーシのコロナウイルス感染者2919人。死者数29人

2020-04-13 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 4月13日の書き込みです。
 ベラルーシのコロナウイルス感染者数が2919人になりました。
 死者数は29人です。

 ベラルーシの大統領は初めてコロナウイルス感染者を激励しました。「決して降参しないでください。」と話したそうです。
 「ベラルーシにはコロナウイルス死亡者はいない。」とも。もともと持病のあった人が、コロナウイルスに感染したので、持病が悪化し、そのために死亡した、という考えのようです。コロナウイルスはあくまで引き金に過ぎない、ということだそうです。
 さらにこれからもコロナウイルスで死亡するベラルーシ人は出ない、とも国民に対して大統領が宣言。
 ベラルーシ保健省は努力していると評価、感謝しているとも。その保健省が毎日、コロナウイルス死者数を発表しているのですが・・・。
 
 ヨーロッパで唯一、世界では三つの国の一つである今でもサッカーリーグを開催しているベラルーシ。
 ベラルーシ・サッカー連盟会長がとうとう、試合の中止を検討すると発表しました。今日か明日にははっきりするだろうと、発言しました。

 ベラビア航空は約20機のチャーター機を用意して、1000人以上の外国で足止めになっているベラルーシ人が帰国するできるようにしました。(もちろん、「帰って来るな。ウイルスを持ち込むな。」とニュースのコメント欄で発言しているベラルーシ人がたくさんいます・・・。)
 ちなみにベラルーシは国境封鎖はしていませんが、欠航が相次ぎベラビア航空の乗客率は10パーセントにまで落ち込んだそうです。

 それからこのような数字を細く出してきても、事態は刻々と変化しているし、数字そのものに完全な信用もないですが、あえて書くと、コロナウイルス感染率の世界平均よりベラルーシの平均は高いのだそうです。
 人口100万人あたりの感染者数は世界平均が238人だそうです。(いつの時点での計算なのかソースが表示してなかったのですが、ニュースになったのは今日です。)
 ベラルーシは273人。
 ロシアは108人。
 ウクライナは63人。
 リトアニアは390人。
 ラトビアは345人。

 元々の人口が少ない地域ではこのような数字は多くなりがちです。
 日本は53人らしいので世界平均を下回っています。
 個人的な感想ですが、このような数字は実際とは絶対ズレがあると思います。
 人口100万人あたりで計算するより、その国の人口密度で比較するほうがいいかもと思いましたが、結局都会は人口が集中しているし、朝夕の地下鉄はどこでも混んでいるのが当たり前なので、人口密度だけで感染しやすいとかしにくいとか何とも言えませんね・・・。

ベラルーシのコロナウイルス感染者2578人。死者数26人

2020-04-12 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 4月12日の書き込みです。
 ベラルーシのコロナウイルス感染者数が2578人になりました。このうち203人が退院しました。
 死者数は26人です。
 50人が人工呼吸器をつけています。
 1日で感染者が350人増加しました。人工呼吸器をつけていた患者は2人減りましたね。(もしかして亡くなったので、人工呼吸器が外されたということでしょうか・・・。)

 ここへきて、ベラルーシ保健省は特にビテプスクとミンスクが、国内における「肺炎」感染者急増地域であると認めました。
 WHOの指摘を受けて、去年の患者数と比べると、今年は増えているから、ということです。あくまで肺炎患者としています。
 これからはこの2箇所の地域では、肺炎患者が増えないための対策を厳しく行うと宣言しました。
 対応策を考えて、来週初め頃発表されると思います。
 
 WHOが5月9日の戦勝パレードを自粛するようベラルーシ政府に助言しました。
 この日は昼間にモスクワでも戦勝パレードが行われる予定で、モスクワとミンスクの両方のパレードに出席したかったベラルーシ大統領は、ミンスクのパレードは夕方(あるいは夜間)に行うと発表していました。
 しかし、ロシアが軍事パレードを中止にはしないが、延期するかもしれないと検討を始めました。
 そうなると、ベラルーシでも5月9日のパレードは延期になるでしょう。

 今日はカトリックの復活祭です。そのせいか昨日は買い物客が増えたそうですが、買い占め騒ぎなどはありません。

ベラルーシのコロナウイルス感染者数2226人。死者数23人

2020-04-11 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 4月11日の書き込みです。
 ベラルーシのコロナウイルス感染者数が2226人になりました。
 死者数は23人です。亡くなった方全員(あるいはほとんど)が持病の悪化が直接の死因とされています。
 現在52人が人工呼吸器をつけています。
 172人が退院しました。
 
 感染者のうち301人が医療従事者で、入院中だそうです。医療従事者の中に死亡者はいますかと言う記者からの質問に、保健省副大臣はいますと答えたそうですが、人数は公表しませんでした。

 コロナウイルス感染者のために7000床のベッドが国内にあると発表されていましたが、ここへきて、感染が確認された人の接触者は、とりあえず自宅待機してください、と方針が変わりました。
 無症状だったら家にいたほうがいいと希望する人も多いからです。

 WHOはベラルーシを訪問し、視察の結果を発表しました。
 WHOもベラルーシ政府のコロナウイルス対策方法を、(いわゆるスウェーデン型、あるいは初期のイギリス型)だと見ていて、そういった年封鎖など厳しくないほうの対策をとっている国として、状況を見守っていたそうです。
 視察団が到着した4月8日は1066人の感染者数。視察最終日の4月11日の感染者数は2226人で2倍以上になったことを指摘。
 視察団はベラルーシの病院で、活発で適切な医療行為がおこなれていることについて評価しましたが、今後、ベラルーシでの状況は新しい段階に入るだろうと予測しており、人が密集しないようにする、テレワーク、オンライン学習ができるような環境を整え、人の移動も減らすような対策を政府が打ち出すことを求めました。
 最悪のシナリオも念頭に入れて、早急に対策を実行に移すときが来た、とも明言。
 規模は縮小するとしてもこのような対策を今後一年半は続けるようにとも助言しました。

 WHOの提言をベラルーシ政府が聞き入れてくれることを祈ります。

 

ベラルーシのコロナウイルス感染者数1981人。死者数19人

2020-04-10 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 4月10日の書き込みです。
 ベラルーシのコロナウイルス感染者数が1981人になりました。死者数は19人です。
 人工呼吸器をつけている人は72人。
 他にも5人の妊婦が感染したそうです。
 169人が退院しました。

 他にも子ども(18歳未満)の感染者数は全体の1パーセントだそうです。1981人中、19人程度ということでしょうか。
 ゼロではないですが、春休みを1週間から2週間に伸ばしたのが良かったのかもしれません。
 しかし、この月曜日から学校は再開するのでどうなることか心配です。
・・・と思っていたら、さらに1週間、春休みが延長になることが今日決定しました!
 正解だと思います。
 春休みを1週間から2週間に伸ばしたことが、子どもの罹患率が低い証拠だとベラルーシ政府も理解したようです。

 一方でミンスク市内の5箇所の幼稚園で感染者が見つかっています。(大人も子どもも)

 マスクなどを購入するときに個数制限が設けられるようになりました。
 マスク、医療用手袋は一人10枚まで。
 ハンドサニタイザーは1人2個まで。
 その他一部の医薬品に購入制限が設けられました。

 ベラルーシにWHOの視察団が現在ビテプスクの病院を視察しています。
 どんな報告が発表されるでしょうか・・・。

 もうすぐカトリックの復活祭(12日)、正教の復活祭(19日)ですが、ベラルーシ保健省は、各教会に、関連儀式は屋外でするように要請しました。
 カトリックの多いグロドノ州の教会ではオンライン参拝も認めるようですね。
 教会も工夫していて、「教会に来たらご利益があって病気になりません。」という考えではなく、今年は「家でお祝いしてください。」と信者にメッセージを送っています。良い傾向ですね。

 ミンスクでは公共交通機関の車内の消毒、バス停の消毒も頻繁に行っています。
 バス停にも「感染を防ぐためのアドバイス」ポスターが貼られています。
 マスクをしている人も増えました。
 マスクがない場合は、マフラーやスカーフを口の周りに巻く人もいます。まだベラルーシは寒いので。 
 
 ベラルーシ保健省は今年1月3月にかけて死亡したベラルーシ人の詳細を発表しました。
 死亡した人の数は3万1039人です。(注意! コロナウイルスで亡くなった方の数ではありません!!!)
 死因の60パーセントは心疾患か血管疾患です。


ベラルーシのコロナウイルス感染者数1486人。死者数16人

2020-04-09 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 4月9日の書き込みです。
 ベラルーシのコロナウイルス感染者数が1486人と発表されました。
 1日で420人の増加です。
 死者数は16人です。退院したのは79人。
 55人が人工呼吸器をつけています。
 それから入院中の患者が1331人だそうですが、今計算すると、60人が、感染者だけれど、入院しておらず、退院しておらず、死んでいない(すみません、表現が悪くて)ことになっています。
 この60人は検査結果は陽性だったけれど、症状が出ていないので、自宅待機中で、しばらくしたら、「この病院に入院してください。」という連絡が来るのを待っている人たち、あるいは今日にも退院できる手続き中の人たちです。
 すでに全部で4万9000人を検査したそうです。
 感染者のうち半分がミンスク市在住者です。
 感染は国中全ての州で確認されています。  
 ブレスト州知事が発表したブレスト州内の感染者数が、保健省発表の数字より、2、5倍も多いそうです。
 集計上のタイムラグかもしれませんが・・・。

 ミンスク市では、結婚式とお葬式を執り行うことが禁止されました。
 一方で、小中高は1週間延長した春休みがこの日曜日に終わり、月曜日からまた通学が始まります。
 教育省は予定通り、5月末に卒業式や終業式を行うと発表しました。

 ベラルーシ保健省はベラルーシ国内のコロナウイルスの流行のピークが4月下旬から5月上旬にかけてくるだろうとの予測を発表しました。
 5月9日の戦勝軍事パレードはどうなるのでしょう。
 その前に学校は? 不安はつきません。

 ミンスク市立図書館では、新学期が始まるのを前に、図書館員が幼稚園や学校に行くことを禁止しました。
 また明日から毎朝体温を測って、報告するようになりました。

 今月は復活祭がありますが、正教の教会ではとうとうイースターエッグに聖水をふりかける儀式はしないと決定しました。

 また新しい法律ができて、隔離中の人、(病院に入院している人は逃げ出せないと思いますが。)最近海外から帰国した人は、2週間自宅待機になります。
 その期間、外出した人に対する罰則などが決まりました。
 罰金(ベラルーシ人の平均月収程度の額)あるいは刑事事件として処罰されるそうです。(薬局や食料表品の買い出しなどは許される。)

 ところでマスクは多くの場所で売り切れ状態です。
 政府は今週末には1日100万枚、来週には200万枚の増産を約束しており、余剰分は他国へ輸出するそうです。
 本当にこれが実行されたらいいのですが。 
 
 
 

ベラルーシのコロナウイルス感染者数1000人を超える

2020-04-08 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 4月8日の書き込みです。
 ベラルーシのコロナウイルス感染者数が1066人と確認されました。
 1日で205人の増加です。
 77人が退院し、入院中の33人が人工呼吸器をつけています。
 死者数は13人で変化はありません。

 コロナウイルスとの戦いにベラルーシでは2万5千人が投入されており、対応するベッドも7000床準備されています。
 ベラルーシではすでに4万6千件の検査が13の研究所、検査機関、病院で行われています。

 ノボポーロツク市長が感染し、自宅での執務に切り替えたそうです。

 ベラルーシではこの日曜日がカトリックの復活祭、19日が正教の復活祭ですが、すでに「教会に集まらないように。」「家でお祝いしてください。」などの声明が教会側から信者に向けて発表されています。
 通例ではイースターエッグなどを教会へ持っていって、聖水を振りかけてもらってお清めを受け、それを家に持って帰って家族で食べるのですが、まあ、信者の中には神頼みで、わざとイースターエッグを清めてもらおうと教会へ行く人もいるでしょう。で、それを食べたら、病気にならないと信じるわけですね。
 (私は正教徒なんですが今年は教会には行きません・・・。)

 今日の児童図書館(日本文化情報センター)は開館時間は減ったものの、来館者は結構います。春休みだから、本を読みたい子どもも、読ませたい親もいるでしょう。
 図書館では、入り口付近に消毒液を置き、感染予防の啓蒙ポスターを貼り、貸し出しカウンター近くの床には赤いテープを貼って、「ここから先は進まないでください。」とお知らせをしています。
 それから本を直接触ってはいけないと、手袋が1組ずつ図書館員に支給されたのですが、薄い医療手袋ではなく、軍手・・・
 今やベラルーシの図書館も貸し出し業務は電子化されているので、コンピュータで操作しないといけないのですが、軍手をはめた指ではキーを押しにくいからと、図書館員は誰も軍手などはめていません。その代わり手を洗ったり、ハンドサニタイザーなどで消毒しています。

 さらにマスクもしなさいと御達しがあったのですが、ミンスク市立児童図書館で働く図書館員全員に配るだけのマスクをまだ調達できず、今のところ自前で買ってきなさい、ということになっています。
 マスクを増産していると国がアピールしているのですが、薬局に行ってもマスクが売られていない、あるいはすぐ売り切れ状態になっている、あるいは商店で売られていても高額だったりするので、支給されるまで自腹では買えない、あるいは買いたくない、という図書館員がほとんど。
 ちなみに私は家に予備があるのですが、娘用に残すことにして、自作することに。家族全員手芸とか工作が好きなので、家に材料がたくさんありました。
 和柄の手ぬぐいで布マスク作りましたが、同僚の間では結構好評。 (こんなご時世なので、喜んでいいのかどうか。)
 でも、一日中マスクをつけているのではなく、弊センターに来館者が来たときだけです。
 
 このように児童図書館は開いているのですが、図書館員に一人でも感染者が出たら、瞬時に2週間の閉館、全員検査、自宅待機になるでしょう。
 マスクが支給される前に休館になるかもしれません・・・
 

ベラルーシのコロナウイルス感染者794人から861人に。

2020-04-07 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 4月7日午後の書き込みです。
 ベラルーシの大統領自ら、現時点でのベラルーシ国内のコロナウイルス感染者数は794人だと発表しました。このうち31人が人工呼吸器をつけているそうです。

 新たな死者数、退院者数の発表はありませんでした。
 (4月6日の段階で、感染者数が700人に達し、死者数は13人と言う発表が保健省からありました。)
 
 ベラルーシのある銀行で銀行員が1人死亡しました。
 この銀行員は接客業務は担当していませんでしたが、この銀行内で11人の銀行員の集団感染が確認されています。


 以上の書き込みをしてから約2時間後のベラルーシ保健省の発表です。
 コロナウイルス感染者数は861人と発表しました。このうち54人が退院しました。
 死者数は13人。

 感染者数が最も多いのはミンスク市(ミンスク州ではありません。)で、497人。
 次に多いのはビテプスク州で、143人だそうです。

現在のベラルーシの児童図書館

2020-04-07 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 4月7日の書き込みです。
 コロナウイルス対策としてとうとうミンスク市立児童図書館も、開館時間を短縮することに決定しました。
 管内で人が一箇所に集まることも禁止されたので、日本語の授業も中止となりました。状況を見て、もしかすると5月中旬から再開するかもしれません。
 また日本語教室の生徒を対象にネットとメールを使った個別レッスンを始めました。
 7月5日に日本語能力試験の実施が予定されており、予定通り行われるであろうという前提での受験勉強です。
 世界各地で実施される日本語能力試験は、日本側から中止する通達は来ないと思われます。中止になるとしたら、試験会場が立ち入り禁止になるか、当日の公共交通が全面ストップして、受験生が会場まで行けない状態になったときだと思います。
 つまりベラルーシでコロナウイルスが大流行すると、ミンスクでの試験は中止になります。
 そうならないことを祈りたいです。

 次に、4月に入ってから、日本語でも(その前には英語でも)ベラルーシ大統領の発言、そして今でもサッカーの国内リーグを開催していることが報道されるようになりましたね。
 興味のある方は、適当に検索してください。
 簡単にまとめると、ベラルーシの大統領は楽観的で、厳しい対策をしておらず、予定通りサッカーの試合も続けているが、それに対して外国のジャーナリズムは、批判的あるいは驚いている、といった論調です。

 ベラルーシに住んでいる外国人である私から言わせてもらえば・・・
 大統領が「ウオッカはコロナ対策になる。」と言う発言をするずっと前に、ベラルーシ保健省は、「ベラルーシ国民の皆さん、ウオッカはコロナウイルスに有効ではありませんよ。」といち早く広報しています。つまり、消毒液の代わりにもならないし、たくさん飲んでたら感染しないというわけではないと、はっきり言ってます。
 次に、国境封鎖を全くしていない(政府から指示していない)ですが、現在、ベラルーシの周囲にある国は全て自ら国境を閉ざしたので、陸続きの国際列車、バスなどほとんど運休しています。せざる得ない状況です。
 飛行機は飛んでいますが、欠航が続いています。ほとんど行ける国が減ったからです。
 空港では帰国者、入国者全員にコロナウイルス検査をし、陰性であっても念のため2週間自主隔離を命じています。ただし、厳しい罰則はないです。(日本と同じで、優しい。)しかし、今になって、自主隔離中に勝手に外出したら、強制入院させるという方向に話が進んでいますので、もうしばらくしたら、この法令が発令されるかもしれません。
 また、ベラルーシで最初の感染者が出た頃、大統領はすぐに何をしたかと言うと、ベラルーシの警察のトップを呼び出し、今後の国内の治安悪化に備えるよう指示しました。病院関係の方に最初にアクションを起こすだろうと予想していた日本人の私はびっくりしました。ベラルーシの為政者が頭の中で考えていることは、我々日本人、つまり社会体制が違う国に住んでいる外国人とは異なるのです。そして、そのことを、外国人が軽々しく批判したりするのはどうなのでしょう? 
 絶対批判するなとは言いませんが、(報道の自由、表現の自由がありますから。)それぞれの国の事情、そして考えがあると思います。
 
 ベラルーシでは商店や企業など通常通り営業されています。ただ、在宅ワークもするな、絶対出勤しろとかそんなことは誰も言っておらず、在宅ワークに切り替えられるところは切り替えています。
 大統領が楽観的発言をしているからと言って、国民全員が楽観しているわけではありません。
 映画館、劇場など上から強制的に閉館させるような指示は出していません。入場者数が減ったので、劇場側が自主的に閉館を決めたところもたくさんあります。
 経済活動の維持は重要事項ですから、政府から強制的に閉館しろとか閉店しろとか命令はきません。その代わり個々に状況を見て、それぞれ決めてください、ということです。
 
 私の娘が通っているベラルーシ医大では、一人の学生がコロナウイルスに感染しました。その学生は寮で暮らしていたので、その寮に入寮している全ての学生をリストアップ。その学生が所属しているグループの授業は次の日からオンラン授業に切り替わりました。この基準はベラルーシ医大が決めたものです。大統領命令ではありません。

 次にベラルーシは経済が日本人が知っているような自由で流動的な経済体制ではありません。それぞれ一長一短あります。
 ベラルーシは国立国営の企業が多いです。政府の一声で、すぐに国家総動員法のような体制に切り替えられます。
 1ヶ月前には、政府の指示により、15の企業がマスクの生産を始めました。普段はマスクなど作っていない下着メーカーなどもです。
 昨日からは観客が来ないから閉館になっている劇場。(もちろん国立)の衣装部門も政府の要請に答えてマスクを作り始めました。
 マスクの材料を製造している工場(もちろん国営)はフル稼働しています、と実際に製造している様子をテレビ(もちろん国営テレビ局)のニュースで国中に流して、国民を安心させようとしています。

 そしてマスクの需要が高まった今、値上がりが始まったので、今度は政府が価格統制を始めました。
 マスクのほか、消毒液なども価格を国が決めるということです。

 ベラルーシの農作物のうち一部が輸出されないように禁止措置を出し、一方で輸入食品の価格が値上がりしないよう、これも国が管理すると発表しています。

 サッカーについては、選手や観客の健康のことを考えると、やめておいたほうがいいんじゃないかという一般人も多いです。が、世界中見回してもスポーツイベントをしている国がほとんどないので、しかも自宅で自主隔離している人々が、退屈のあまり、サッカーの試合を見たがっているため、ベラルーシに世界中から放映契約が殺到し、つまりベラルーシは儲かっているのです。
 上記のマスク増産ですが、これはもちろん国内の需要を自分たちで賄うため、という意味もありますが、余分に作ったマスクは人口の多いロシアに輸出して儲けようという考えもあるでしょう。
 コロナウイルス流行というピンチを商機に変えようとベラルーシ政府は努力しているのです。
 「人命より経済優先なのか?!」と言う人はたくさんいます。私は、死ぬより生きているほうが絶対いいと思っていますが、日本社会を振り返れば、「命があるほうがいいけど、一文無しになったら、生活ができない。国は国民に現金を支給しろ。」と言う人はいっぱいいます。
 原発事故のときもそうですが、このような国難に見舞われたとき、命か経済かどっちが優先か?といった議論が出てきます。ここではその中身について書きませんが、大事なのは、こう言う議論が人の意識に上って、考え始める、と言う点ではないでしょうか。

 ベラルーシの大統領は経済危機をなんとしてでも回避したいと、それを優先しています。そして不安がっている国民に対しては、大統領から(頼もしいお父さんが怖がっている幼い子どもたちをなだめるような態度で)「大丈夫。」と声をかけているのです。
 その声の中身は、当然第三者からすると、楽観的に聞こえ、さらには、大統領の性格や本心までが楽観的なんだろうなあ、という憶測につながり、そして、「そんないい加減なことでいいの? 国のトップなのに。」といった論調の報道をされてしまう・・・こんな状況になっていると私は感じました。

 大統領は自分の周りに(自分が考えるところの)非常な優秀な人材をちゃんと配置していますよ。水面下でこの人たち(各省庁)がいろんな対策手段を講じています。
 そちらのほうに大統領から対応策を講じるようにと厳しい命令がとっくに出されており、マスコミへの露出が一番多い大統領は、どっちかというと、国民に心理的パニックが起きないように、「大丈夫。」となだめる役を担当しています。ここが自分の持ち場だ、とばかりに色々な発言をしているのです。
 外国人からすると、「これが大統領の発言?」に変に思う部分も多いでしょうが、ベラルーシ国民の多くは、このあたりの国内の事情が分かっているので、分かった上での受け止め方をしています。
 ベラルーシ大統領は楽観主義者でも馬鹿でもないですし、ベラルーシ国民も馬鹿ではありません。

 あとは、このベラルーシ方式の対策が、この国でうまく作用して流行が収まることを祈るばかりです。
(それと個々がそれぞれできるだけの対策をしなくてはなりませんね。)

 コロナウイルスの世界的流行により、それぞれの国で大掛かりな実験と観察が自国民に対して行われていますよ。どこの国でもそうだと思います。
 

ベラルーシのコロナウイルス感染者562人。死者8人

2020-04-05 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 4月5日の書き込みです。
 ベラルーシのコロナウイルス感染者数が562人と確認されました。死者数は8人。
 52人が退院しました。
 亡くなった方のうち最年少は58歳です。半分の4人がビテプスク市民で、3人がミンスク市民です。

 ベラルーシからロシアのモスクワとペテルブルグに行く国際列車は、本数が減ったものの運行していました。今日から全て運休となりました。
 小中高は春休みが1週間延長され、その間の学童も続くことになりました。
しかしベラルーシの学童保育は小学校4年生までです。
 春休みは延期するが、子どもだけで留守番させるのはダメだそうです。
 仕事がある人は無理なんですが・・・。
 
 道を歩いていても、マスクをしている人を見かけるようになりました。
 それでもまだまだ少数派です。

 スーパーによっては、レジに並ぶ際に、次の人はここで立ち止まってください、という意味のテープが足元の床に貼られるようになりました。
 ベラルーシ人はきちんと守って行儀よく並んでいる人のほうが多いです。