アートセラピストのイギリス便り

アートセラピスト間美栄子のシュタイナー的イギリス生活のあれこれを綴った友人知人宛のメール通信です。

第130話 人は変わらない?変われる?

2014-05-27 00:50:49 | バイオグラフィー

 


 川の上に建っているシュノンソー城、ロワールバレイ、フランス

 

 

お元気ですか。お久しぶりです。

今日のお休みは雨でキッチンにこもり、お惣菜やさんのように、にんじんのサラダ、ひじきのサラダ、ヒヨコマメのカレーなどなど、一週間分の食事のつくりだめをしていました。和食の料理をしようとすると、食材がなんだったか、組み合わせがわからなくなっていて、そんなことも忘れていくんだなあと自分でも驚きました。

ずっと一人でいることに慣れてしまい、考えや感じていることを人とシェアすることをしないでいると、現実感がなくなり、生きている感覚が薄れてくるような感じがします。

ついつい鼻歌で「おらはしんじまったダー、天国へいっちまっただー」なんて、子供のころにはやったナンセンスソングを歌ったりしていて、ちょっとやばいかもしれません。

 

3月、4月と虫歯の根っこから悪くなっているものがひどく痛み夜も眠れず、痛い目にあってやっと少しは自分のことを反省してみたりしました。これは「セルフネグレクト」なんだなあとやっとわかり、少しづつ、掃除をしたり、カフェインをやめたり、砂糖を減らしたり、自分自身をケアーすることをはじめました。

 

子供のころからかぎっ子で一人でいることが多かったので、自分のドリーミーな想像の世界に生きていて、あまり親にもケアーされなかったのだろうし、人に何をしろあれをしろといわれるのが、いまでも大嫌いなのは、ひとりでしたいままにしていた子供時代のためなのかなとも思います。

 

でも。人の細胞は刻々と生まれ変わっていて、28日たてば、まったく違う細胞ばかりでできている人間だから、「別の人間」ということもできる。

何十年も怠惰に足のかかとを引きずって歩いてきたわたしだって、いま職場では意識的に大またで、足を引きずらないで歩いている。

 

「あっ、そうか。」と気づいたときに、ひとはすこしづつ変わっていけるのかもしれないと思っています。

 

 

虫歯以外の近況としては、3月お彼岸に一週間、フランスをひとりで旅して来ました。ガイドブックをめくりながらちょっとうとうとしたかなと思う間の2時間でパリのまんまんなかに着いてしまうのだから、ユーロスターって便利、と驚きでした。

パリではオルセー美術館で、ルソーや、印象派の絵を一日かけてじっくり見ることができ、ちょうどゴッホの企画展もあり、楽しむことができました。

MUSIUM OF THE MIDDLE AGESで「Lady and unicorn」の五感を表した5枚のタペストリーもみてきました。

ロアールバレイの水際に立つお城をいくつか見てまわり、すこし歴史の勉強もしたし、ロアールバレイが「ガーデンオブフランス」なら、「ガーデンオブイングランド」といわれている南イングランドに住んでいるんだったら、地元でもお城めぐりしたらどうだ、という気づきがあり、4月、5月は地元でのガーデンめぐりを楽しんでいました。

 

旅をしたあとや、一枚の絵を見た後、一冊の本を読んだ後でも、なにか気づき、すこしずつひとは、変わっているのだろうなあと思います。

 

 

間美栄子 2014年5月26日http://blog.goo.ne.jp/nefnefnef