この話はフィクション満載です。
通勤のとき、考えるのがめんどくさくて、毎回同じ電車の同じドア付近の同じ側の座席に座る。そして何も考えず携帯をいじる。思考停止状態である。よくよくみると、朝のメンバーは同じ人で、周りも毎日同じルーティーンを繰り返している。朝は考えられないのだ。
そんなある日、私には不思議なものが見えるようになった。車両と車両の間の外側。本来ならば誰もいてはいけないその場所。周りの人には見えていない。どうやら私にしか見えていないようだ。グリーンボーイ。
全身緑に包まれたこびとは大きさ握り拳くらい。顔はけっして愛らしいとはいえなく、のっぺりしている。グリーンボーイは毎日いろいろなことに悩んでいる。
今日は壁を登る方法を考えて、だいたい1、2歩目で落ちてしまい這い上がってくる。見ていると、とことん効率が悪く、いらいらしてくる。しかし、泣いても泣いても立ち上がる。
昨日はずっと心地よい場所を探し続けて、いろんな場所にいって首を傾げている。見ているといらいらしている。
しかし、グリーンボーイに出会ってから、私は毎日違う気持ちで電車に乗るようになった。私にしか見えないグリーンボーイ。ついに私は効率の悪さに耐えられず、新しい筋トレ方法を考えて続けていたグリーンボーイに声をかけようとしてしまった。
その瞬間、グリーンボーイは私に微笑んで、消滅してしまった。焦る私は座席でゆっくり目を開けた。
通勤のとき、考えるのがめんどくさくて、毎回同じ電車の同じドア付近の同じ側の座席に座る。そして何も考えず携帯をいじる。思考停止状態である。よくよくみると、朝のメンバーは同じ人で、周りも毎日同じルーティーンを繰り返している。朝は考えられないのだ。
そんなある日、私には不思議なものが見えるようになった。車両と車両の間の外側。本来ならば誰もいてはいけないその場所。周りの人には見えていない。どうやら私にしか見えていないようだ。グリーンボーイ。
全身緑に包まれたこびとは大きさ握り拳くらい。顔はけっして愛らしいとはいえなく、のっぺりしている。グリーンボーイは毎日いろいろなことに悩んでいる。
今日は壁を登る方法を考えて、だいたい1、2歩目で落ちてしまい這い上がってくる。見ていると、とことん効率が悪く、いらいらしてくる。しかし、泣いても泣いても立ち上がる。
昨日はずっと心地よい場所を探し続けて、いろんな場所にいって首を傾げている。見ているといらいらしている。
しかし、グリーンボーイに出会ってから、私は毎日違う気持ちで電車に乗るようになった。私にしか見えないグリーンボーイ。ついに私は効率の悪さに耐えられず、新しい筋トレ方法を考えて続けていたグリーンボーイに声をかけようとしてしまった。
その瞬間、グリーンボーイは私に微笑んで、消滅してしまった。焦る私は座席でゆっくり目を開けた。