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真っ白い紙を渡されて、自分の思うように書いてみなさいと言われたら、みんなはなんと書くだろうか。
自由度が高いほど戸惑ってしまう。
自分の思いを詰め込んで詰め込んで、真っ白い紙がいつしか真っ黒になってしまうかもしれない。
ここで注目したいのが、書かれていない部分も完成品の一つだと言うことだ。書道でいったら、墨で書かれた部分と書かれていない半紙の部分を合わせて作品なのである。
僕らは主張ばかりが先行して、半紙を真っ黒にしがちであるが、冷静に待つことも立派な主張なのだ。
舞踊においてもそう、静と動が一つになって作品になる。
表現者として余白の部分を意識することでもう一歩上にいける気がする。
何もしないことはこわい。しかし、白を作り出すことは何もしないことではない。勇気をもって静を作ろう。そうすることで、全体としてメッセージがより強力なものになるだろう。