いつもと同じスタジオなのに、全く違う場所のようにみえる。
一人でスタジオに入るときは、ある種の覚悟と決意をもって、緊張とともにスタジオ入りするが、今回は…
なんと行ったらよいか、安心感がある。
家族がスタジオにいるというのはなんとも不思議な気分だ。
「いくぞ!」という気持ちと、息子の無邪気な笑顔に緩んでしまう気持ちが両方あった。
しかし、ここはスタジオ。しかるべき本番のための大切な場所。
気持ちを切り替えて・・・
鏡に映る息子の姿に
にやあ・・・
しっかりパパ!!!
初の舞台稽古でいままで想像していた部分を家族に埋めてもらう。
イメージは妻に伝えてあった。
さすが、理解が早い妻、もう動きは考えていてくれた。
そもそも、家族で舞台に出るという行動に賛同してくれている時点で本当にありがたい。
稽古の合間も息子を気にしてくれていた。
ダンスがつないでくれた輪を大切にしよう。
そして、作品は家族2人が加わっただけで本当にメッセージ性のあるものになった。
本日の稽古で全体像は見えた。
通せる。
しかし、通せるだけでは意味がない。
奥に込めているメッセージを観客に伝えるためには、本当の意味で振り・構成を理解しなければならない。
作者は振り・構成を理解しているに決まっているじゃないか!
と思われるかもしれないが、それは違う。
人間そっくりのロボットは作れても
人間そっくりの魂までは作れない
作品の外観までは作者の判断で簡単に創れるが
外観を作ってからはもはや作者一人の思い以上のものがつまっているため
そこから魂を入れなければならない。
タオルを忘れてごめん、おむつ替えありがとう。
家族に支えられてこの作品は出来上がる。
僕のわがままに家族を巻き込んでしまっているのかもしれない。
僕の自己満足を無理やり共有させているのかもしれない。
不安は尽きない。
今から僕に出来るのは、家族のおかげでこんな気持ちになったということを
身体の持つ限り、舞台上の一番近いところで家族に魅せるということだ
最高の山場がある
今、妻や息子に伝えられること
ありがとう以外はないけれど
身体が発するニュアンスも込めて、僕なりに真剣に伝えます。
本番まであと2週間。
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