まだまだ昼間の暑さは 「夏」だ。
だけど、夕焼けや 金木犀の香りや垂れた稲穂を目にすると「秋」よねぇ。
なんだか 私の心は 「もの思う秋」に入りつつあるみたい。
嫁ぎ先のお仏壇にほぼ毎朝 お茶を供えに行き、外猫達にご飯をあげる。
猫達と会話し お仏壇に手を合わせ(2軒分のつもり)(あの世に通じてると思ってるから)て 帰って来る。
見上げると ご先祖様の写真が並ぶ。
その「ばあちゃん」の顔は笑顔だ。
亡くなる2、3年前に小豆島に行った時に私が撮ったばあちゃんの姿がそこにある。
まだ 喋る事が辛うじて出来る時、ばあちゃんは一生分の思いを口に出したのではないかと思う程 折に触れては語った。
誰かに自分の生きて来て 有った事を聞いて欲しかったんだろう。普段はあまり喋る人でなかった。
病院に連れて行く 車の中が殆どだった。
ばあちゃん個人の生きて来た事だった。私は聞く人だった。
もしかしたら 遠くで暮らす実の娘より、老いた母の思いは詳しいかも(笑)
だから この時期、フト!ばあちゃんの言葉を思い出し「もっともっと話がしたかったなー」と思うのかもしれない。
あんだけ反目しあったはずなのに、最期の日々の会話でばあちゃんを懐かしめる。
「アンタ!あのなー」って声が聞こえて来そうな 秋になって来た。
凄い 頑張り屋さんの気質は 娘に引き継がれてる気がする。