梅(埋め)の花

三千世界一度に開く梅(埋め)の花世となりたぞよ。世の元の埋め(梅)の花が表に出る時にはこれまで闇に隠れておりた罪や汚れが一気に世の表に現れ出て来る。あまりに一気に出て来るものであるので世の中が混乱し段々悪くなるかの様に見えるがこの節を越え膿を出さねば良き世、始まりの世と成らぬのである。

膿を出し切れば後は新たな芽が芽生え生みが始まるのであるぞよ。

何もこれは世の中の事と限らず己の身事とて同じであるぞ。何事も新しいもの(力)を入れる為には一度器を空にせねば一雫も入らん。空にするとは今の価値観や大事と思おておる物(者)を捨てる(離れる)事ぞ。空にするには力が入り骨が折れる大変さはあるが一度空になれば後は手放ししておってもいろんなもの(力)が入って来るのであるぞよ。入れる事より排する事である。

世の中も己も新しきを入れる時には中身を一度器を空にする必要があるのであるぞよ。