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南房総館山・なぎさの自然詩

南房総館山の自然や海での出来事を紹介しています。

海のウサギとヒガイ

2024-02-21 20:42:20 | 

強い南西風が吹く館山湾は鏡ヶ浦とは程遠く、沖に白波が立ち、打ち寄せる波も高く、波しぶきが風に吹かれて霧のように見えました。
2月に入り、春特有の強い南西風に加えて今年は北風の強い日が多く異常な天候です。
風が強い日に見える風浪は細かくて小さな白波が立ちます。その小さな白波を兎が跳ねると表現しますが、昨日の海にはたくさんの白兎が飛び跳ねていました。
それを見ていたら以前海岸でウサギの糞を見たことを思い出しました。
 

ブログ内検索してみたら2021年7月に見ていました。
野ウサギだと思うのですが、夜行性なのでその姿を見たことはありません。
このウサギの糞のあった場所は満潮時の波の打ち上げラインより少し上の方だったので、植生のない砂浜まで野ウサギが移動してきた事になります。
ここに糞をするために来たとも思えず、何をしていたのか未だに分からず、ずっと気になっています。


貝の仲間にもウサギと名の付くウミウサギガイ科があります。
ビーチコーミングしていてもなかなか出逢うことの少ない貝殻です。
今までに拾ったウミウサギはこれで全部です。
右下のザクロガイはザクロガイ科でした。
そして一番大きな白い貝殻はヒガイで、小さいのはシュスヅツミ、ピンク色のとその下のはテンロクケボリです。
ヒガイについて調べてみたら、ヒとは杼という機織機でよこ糸を通す為の道具で、それに似ているからだそうです。
そういえば家に杼があったのを思い出しました。


ニュージーランドに旅行した時、町外れの小さな雑貨屋で温度計にリメイクしていたものをお土産に購入したものです。
並べて見ると大きさは全く違いますが、なんとなく形は似ている感じです。
機織りの道具がその名前の由来になり、その道具が家に存在したこの偶然がとても面白い出来事でした。


兎が跳ねる海の上では向かい風を受けながら飛んでいたセグロカモメ?かオオセグロカモメ?の若鳥がいました。


砂丘の上ではハマエンドウの新芽が顔を覗かせています。
4月頃から紫色の花が咲き始め、その群落の花がいっせいに咲くと紫色の絨毯のようでとても美しい光景です。
海浜植物の中でも鮮やかな花を咲かせるので大好きな花の一つです。
潮風を遮るものもない吹きっ晒しの海岸という厳しい環境の中で、今年も無事に芽を出したハマエンドウが愛おしくて、今年も綺麗な花を見られるのがとても待ち遠しく思いました。










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