野生のアオウミガメと出逢いました。
甲羅の上に見える白く丸いものは、ウミガメに付くというその名もカメフジツボ。
浅瀬でゆっくりと泳ぐその姿はとても優雅な印象を受けました。
海藻の周りをクルクル泳いでいたので、餌を探しているのかと思いましたが、しばらくすると前肢を海藻の上に乗せようとしていました。
そして全身が海藻に包まるようになり、ジッと動かなくなりました。
もしかしたらお昼寝かもしれません。
同じ場所でもう1頭アオウミガメがいたのですが、甲羅には藻がびっしり付いています。
このアオウミガメも海藻の上でジッとしていましたが、しばらくすると海中に潜っていきました。
2頭の体の大きさは同じ位なのに、綺麗な甲羅にフジツボが付いている個体と藻が頭や前肢にまで付いている個体がいて、こんなに見た目が違うのかと驚きました。
子ガメが外洋へ出て成長してから沿岸へ帰ってくる間の数年間で、どんな生態の違いがあったのか気になるところです。
日本ウミガメ協議会のHPによると、甲羅が80〜90cmで大人になるそうです。
このアオウミガメの甲羅は見た感じで40〜50cm位ありそうなので、まだ子供で年齢は10歳前後のようですが、実際のところ何歳なのか分かりません。
このアオウミガメ達は旅の途中で南房総へ立ち寄ったのかも知れず、無事に大人になって欲しいと思いました。