南房総館山・なぎさの自然詩

2023年シロチドリの繁殖記録2

7月に観察したシロチドリの記録です。


21日
磯にシロチドリの家族と思われる小さな群れがいました。


メスと幼鳥の姿があり、幼鳥は3羽いることが分かりました。
右から2番目が母鳥で他の3羽が子供達です。


オスは少し離れた場所で警戒中です。
写真を撮りながらシロチドリを数えてみたら6羽。
幼鳥3羽とオスとメスの家族ともう1羽の関係性が気になりました。


数を確認している間にコチドリの幼鳥が飛んできました。
奥に見えるシロチドリと比べると小ぶりな感じです。

23日
同じ海岸へシロチドリを探しに行きました。
前回と同じ場所辺りの植生で休憩中のシロチドリの群れがいました。


オスは踵をおろして座り、メスは目を瞑り寝入っているようです。
近くには3羽の幼鳥もいてそれぞれ休んでいました。
親鳥は疲れているようにも見えて、子育てが一段落してホッとしているのかもしれません。


少し離れた場所では別のメスが座って休憩中でした。
早速数を確認すると7羽いて、3羽の幼鳥を連れたシロチドリ家族と、幼鳥とメスでした。
2組の家族がいるとするなら、もう1羽オスがいるはずなのですが、周りを探してみましたが見つかりません。
どうしてオスがいないのか気になります。
恐らくオスが居なくなったのか死んでしまったのかと思いますが、家族連れのオスを頼って一緒に行動しているのかもしれません。
今まで海岸でシロチドリを観察していると、上空をとても警戒しているのです。
これは海岸へやって来るトビやカラスから危険を察知する為の行動だと思われます。
トビやカラスにとって毎年この時期に海岸へやって来るシロチドリは、その卵やヒナが餌となるからです。
オスはメスが通常3個の卵を産むと交代で抱卵します。
そしてヒナが孵化すると外敵から守るため、自分の危険を顧みず最前線で外敵の標的となるような行動を取ります。
本来ならこのメスと幼鳥1羽の家族は、オスとメスの番と幼鳥3羽だったのかもしれません。
トビやカラスは自分の家族の為に餌を探してシロチドリを捕食するので、その行為を悪だと思いません。
絶滅危惧種のシロチドリが生息数の多いトビやカラスによって、その数を減らしてしまうのはとても残念でなりません。
このままだといつかシロチドリの姿が見られなくなってしまいそうです。




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