私が子供の頃にポラロイド社のインスタントカメラというものがありました。
そして私が10代後半になった頃には買い求めやすい値段になっていたため、一人買いに行ったのです。
店先で色々なカメラを見ていると、女性店員が出てきました。
私が「ポラロイド買いたいのですが・・・」と言うと、その店員、何て言ったと思います?
その女性店員、こう言ったんです。
「ポラロイドと言うものはありません!!」と。
はい、キッパリ言われましたね。
私、目の前に並んでいるインスタントカメラを見つめ、頭が真っ白になりましたよ。
だって、目の前に並んでるじゃん!
そしてその店員、続けてしゃべったのです。
「ポラロイドは会社の名前ですから、ポラロイドと言うものはないです」と。
「(そうですか・・・)」と、心の中で言いました。
確かにポラロイドを買うと言うのは変だと後々理解しました。
でも当時はインスタントカメラのことをポラロイドカメラと言い、ポラロイドと言ったらインスタントカメラのことだったのです。
私が今よりもずっと若い頃の話です。
水を差すようなこと言われて、買う気満々テンションが下がらない人っています?
カメラを買う!というワクワクした気持ちは地に落ち、店員の視線を背中に感じながら、店を後にしました。
ありがとうございましたなどの声掛けなんて全く無し。
この店には、これ以降2度と近づくことはありませんでした。
威圧的な感じ、怖かったもの・・・。
「あ、ポラロイドカメラですね?」と、交わしてくれてたら・・・そう思うのはワガママでしょうか。
あの時の店員さんに訊いてみたい。
・単なる冷やかしに見えたのですか?
・万引きでもするような人間に見えたのですか?
・単にうんちくを言いたかったのですか?
それとも
私の若さに嫉妬したのですか?おばさん!!