今回はISCV(アイドリング・スピード・コントロール・バルブ)の点検。 d(・v・
今回写真はないですw
しばらく前に何の準備もないままにスロットルボディの分解チェックをしましたが、その際にISCVがついてる部分を分割したら冷却水が漏れ出して慌ててねじを締めなおしたままだったのを今回はパッキンを用意して全部分解してみました。
最初はISCVなんて全く知らずに、わざわざ冷却水を通しているのだからワックスペレットを使ってバルブが開くのかと思い込んでいましたが、実際はコンピューター制御の開度調整をしていたという、ちょっと驚きの私です。(^w^;
よくよく調べてみるとこんなの当たり前の時代になってたというwww
わたしが整備士してた頃ってアイドルストップスクリューというネジ式と、ソレノイドバルブとバキュームを使ったアイドルアップ機構だったので、この進歩は正直面白いと思う。
アイドリングの回転数を自動調節してくれるのだから楽ちんですな。(・v・
んで、実際に分解してみると特に問題はなさそうなんだけど、バルブを手で回してみるとボールベアリングが微妙にゴロついてる。
なにこれ? 密閉されているのにこのゴロつきはちょっと考えにくいんだけど。
浸透潤滑油で洗い流せないかと思ったけど、ちょっと無理だったのでそれは放置しました。(^^;
分解して知ったけど、これってステッピングモーターみたいな制御らしいですね。
ギアが入っているわけでもなく、ソレノイドでもなくアナログに近い制御が出来る様にって事なんでしょうけど、バルブの軸の端っこ、外側に飛び出して制御部分に収まる円柱状の部品は何なのかと思ったら結構強い磁石でスパナがくっついたらぶら下がるくらいの力がありました。
この磁石を軸にして直接駆動してるんですね、まあシンプルな作りで、プログラム上での制御が簡単になって壊れにくいので良いと思いますが。
そして前回ここをスロットルボディから剥がしたときに漏れた冷却水がインテーク側にも入っていたらしく、パッキン周辺に冷却水の赤い固着物が固まってくっついてました。
こんなことだろうと思ってパッキン取り寄せておいてよかった。(・v・;
今回の分解にあたっては冷却水のホースを外して作業してあるのできちんと車から降ろして分解しています。
とりあえずパッキンが使われる合わせ面の汚れ落としと面研磨に、前回の分解で外面に付いた冷却水の汚れ、軽い腐食などを落として行くと、なぜかインテークマニホールド内とスロットルバルブにハッキリとした白い筋が見えました。
前回はなかったのでウェスで吹いてみるとまるでチョークのように拭いた部分に広がってしまいました。
そしてスロットルバルブのその筋が続いている部分をよく見ると、何か白い粒状の異物が見えたので拭きとってみたけど結局それが何なのかわからないままです。(・・;
ついでなのでバルブの丸い面ではなく、その横、外周にあたる側面をもう一度見直してみると結構汚れていたのでこれも拭いておきました。
んまあ、スロットルボディ周りの汚れをきれいに落としたのを確認してパッキンをチェックして組付けました。
スロットルボディを取り外すのにエアクリーナーボックスも丸ごと取り外してホース類がよく見えるので、ついでに冷却系以外のホースを取り外してシリコンスプレーでしっかりと拭いておきました。
おかげで古いホースがピカピカで新車のようです。(^w^;
こうしてまたきれいにしたホースをニマニマとにやけながらすべてを組み付け直し、各部指差しチェックの後にエンジン始動。
きちんとチャコールキャニスターから来ているソレノイドバルブでカチカチと音がするまで待ってみたけど、きちんと正常なアイドリングをしていました。
ただこの後、分解で冷却系路に入った空気がラジエータキャップからリザーバーへ抜けて、その分が冷えたときにリザーバータンクにある予備を吸い込んでくれるのを待つためにエンジンが冷えるまで放置しないといけない。
ついでにスロットルボディを外すときにATFのレベルゲージが刺さっているパイプを外しているのでエンジンが温まった状態でチェックと。
組付ける前にこぼれた冷却水を拭き取っておいたので暖機後に漏れがないかのチェックも簡単。
目視確認、OK。
後は次に車で出かける前にもう一度冷却水周りを中心にチェックすれば大丈夫かな?
ちなみに例のエンジンのブレは収まりませんでした。
結局燃焼室かその周辺ということですね。(・・
ちょっと前にエンジンルームを覗きながら軽くアクセルを煽ってみたら、若干バックファイアを起こしてるっぽいのでインテークバルブがきちんと密着してない感じです。
考えられる可能性は2つ。
1.バルブが曲がっている。
2.バルブフェースにスラッジが堆積している。
これはどちらであってもヘッドカバーを開けて、バルブクリアランスをチェックすれば一目瞭然。
まあ、わざわざ開けて見なくても音でバルブクリアランスがくるっているのが分る状態だからどちらにせよバルブフェースは密着はしてないんだろうなと。
んで、とりあえずお金と時間がかかるシリンダーヘッドOHをする前に、スラッジが原因ならこれを少しずつでも除去してくれる浄化作用のあるハイオクガソリンにでも変えようかと考えています。
ハイオクといえば高性能エンジンを搭載するスポーツカーなどで使われるものだろうとか思うかもしれませんが、実はオクタン価が高い(Hi)だけでなく高級ガソリンとしての側面が強く、燃焼室の浄化作用もそのひとつです。
とはいっても、スラッジで圧縮漏れを起こすレベルまで堆積しているならそれが回復するのには万単位の走行距離が必要になるかとは思いますが、これからはハイオクで様子を見てみようと思います。
ついでに、今の車なら燃料噴射で空燃比が自動制御なのでオクタン価が高い燃料を使えば希薄燃焼してくれるんじゃないかと少しばかり期待しています。
コンピューターにそこまでの機能というか対応ができているのなら、希薄燃焼=消費燃料減少効果 となるわけで、それまでの空燃比と違えば、リッター辺り約10円分の回収とまでは行かなくても、リッター辺りの走行距離も伸びるのではないかと思います。
トヨタをボロクソ言ってる私ですが、そんなことを期待してたりします。(^w^;
さあ、燃料タンク空にして、次はハイオクだ! ・v・)ノシ
■直後に追記 めっちゃ注意点
ISCVはネジ3本でとまっていますが、このネジがさびでやられていると固着している場合があります。
私の場合は2本がさびていましたが、普通のプラスドライバーではなく、フォールディングツールのプラスドライバーを使ってL字で力を入れると簡単に回すことができました。
このツールはちょっと高いですが自転車店で入手できるブリジストン製がお勧めです。
(100円ショップのは先が弱いので絶対に使わないでください)
それとISCVのコネクターが刺さっているプラスチック部分を外すときは、五芒星型(★)の特殊ソケットが必要になります。
しかしこれも、きちんとしたバイスプライヤーがあればネジのつば部分を噛ませることで簡単に回すことができます。
当然こちらもつば部分は非常に薄いので、使い古したバイスプライヤーではなく、新品のように歯がきれいなものを使うべきです。
そして絶対にずれないように細心の注意を払うべきです。
一度失敗するとしっかりと噛みつくことができなくなる可能性が高いです。
スロットルボディを外すのに、ATFのレベルゲージのパイプを外さなければなりません。
そしてスロットルボディを車体から外すのに、冷却ホースを外します。
ホースを外した時、ホースから冷却水が溢れます。
この冷却水がレベルゲージが刺さっていたパイプが外れた後の穴に入ってしまわないように、もう一度パイプを刺してから作業するか、テープでふさいだり何か詰め物した方が良いと思います。
ただし、ATFが穴からあふれそうなくらい一杯になってるので、出来たらパイプを戻してから取り外し作業をした方が良いと思います。
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