鼻笛を造っている間はお預けだったテナーギターを完成させました。
とゆうか指板をフラットにするかどうかの検討期間でもありました。もともとテナーバンジョーからの持ち替え需要を見込んで開発されただけあって、古いテナーギターは指板がフラットなのだそうです。
チューニングペグもバンジョーと同じ物を使っている事が多く、そのあたりもテナーバンジョー奏者を強く意識しております。
因みにテナーバンジョー奏者の多くは元マンドリン奏者であり、音楽の流行の変節により楽器の持ち替えを余儀無く(職業演奏家なら当然でしょう)された様です。
一方指板にアーチ(ラディウスと言います)があるタイプは現在の物に多く、ビルダー作品にはほとんど付けられている様です。
アーチのついた指板はコードが押さえやすいと言いますが、6弦ならともかく4弦の場合あまり差がある様にも思われません。
要は商品としての見栄えの問題で、指板がフラットだと安っぽく見られるからとゆうことしらしいです。
その辺は薄々感じてはおりましたし、演奏性にどれくらい違いが有るのかを試してみたいとも思っていました。
そんなわけで随分悩んだ挙句、結局は今まで通りフラットな指板で造りました。
トップはピーラー(米松)サイドバックはタモ、ネックはメイプル。
14フレットジョイントでチューニングペグはバンジョー用とゆうスペックです。
なかなか良い物が出来ました。
既に次に取り掛かっているので、それの完成を待ってどちらかを販売したいと思っています。