Nekoya四弦堂はウクレレを主とした弦楽器工房ですが鼻笛も造ります。
その出会いは「鼻笛と手作りの楽器展」とゆうイベントに参加したことからは始まります。
当時はゴードバンジョーやボックスギター、リンバージャック、ウオッシュボードなど出品していて、鼻笛には興味がありませんでした。
演奏される曲にもあまり興味が無く、また他に楽器が弾けないわけでも無いので、ほんのお付き合い程度といった感じでした。
ところが当時は、昔から好きだったブルースからの流れで、ジャグバンドに興味を持ち始めた頃。
色々調べているうちにウイッスラージャグバンドを知りました。
曰く説明に、唄、ギターの他にノーズウィッスルを演奏したとあります。
「これは鼻笛のことか?」まだこの時点では音源を聴いていなかったのですが、これで俄然やる気が出て、習得すべき楽器へとなりました。
さらにこの頃から、マルシェなどでパフォーマンスするようになったのですが、そおゆう場で歌を唄うのは何か違う様な気がしてました。
かといってウクレレなどでやるインスト物のレパートリーも多くはありません。
その点で鼻笛は歌の代わりとして使えるのではないか?と思った次第です。
そうなればやはり自分で造った物の方が良いに決まってます。
そんな経緯で造り始めた鼻笛ですが、自分用はともかく、販売する物には試行錯誤の連続でした。
鼻笛とゆう物は基本的に出来が良いことを前提としたら、あとは吹き手の顔形にフィットすることが吹きやすさの点で重要となります。
自分に合っているかどうかで、演奏の良し悪しが変わってくるわけです。
しかし本当は、造り手としてはこの事に囚われすぎると、ぶれてしまって何が何だかとゆう事になりかねません。
ですからそのあたりは割り切って、人に合わせるのでは無く、楽器に合わせてもらうと考えた方が良さそうです。
既に吹ける人は慣れた笛を持っていますから、なかなか他の笛を手にしません。
逆に初めて手にした人は何とか吹けるようにと工夫しながら練習します。
この事に気付いたのはつい最近で、要は慣れの問題のようです。
勿論上級者ならば大概の笛は鳴らせますし、ここまで来れば本当に自分にピッタリの笛とゆうのも判ってくるようです。
結局無駄な努力だった気もしますが、いろんな人を観察したおかげで微妙な吹き方の違いなども解り、それが自分の上達へと繋がりました。
鼻笛とゆうと何だか色物扱いされたり、いかにも素人芸のように見られがちですが、表現として真剣に取り組めばなかなか深く面白い世界だと思います。
ウィッスラー ジャグバンドの音源です。