スクールカースト
というのはその名の通り学校内での身分順位のことですが、誰かが明確に決めるわけでもないのに自然と成立するので、よく考えると不思議なものです。
このカーストに縛られがちなのは女子で、男子はまた別の男社会の厳しさがありそうだなと勝手に思っています。
昨今は「女」だの「男」だのと分けるのはナンセンスですが。
私自身、学生の頃に多少なりとも「位」を意識しておりました。
『お洒落で可愛くて運動や勉強がよくできる子に対してなんとなく恐縮してしまう』
馬鹿みたいな話です。
最初はたぶん純粋な羨望や憧れなどの気持ちなんだと思います。
それが劣等感によって歪んでしまって「私はあの人より身分が低い」などと自分で自分を落としていく。
これはあくまで私の場合で、ただのネガティブエピソードみたいになっていますが…
多くの人がスクールカーストを意識したことがあるのではないでしょうか。
カースト上位の中には、自分は大したことないと本当に謙遜しているイイ人もいれば、自信満々で偉そうに威張る人もいます。
後者はやっかいで、下位の人間を馬鹿にしてくることも。
高校時代、私は勉強ができない暗いヤツとしてカースト底辺にいました。イジメほどではないですが周りから見下され馬鹿にされていました。
しかし私も私で「なんでアンタらに下に見られないといけないんや」と反抗心バチバチで壁を作って一匹狼状態。
心の中では逆に皆を見下していたので自分もたいがい酷いやつだったと思います。
高校生活は良い思い出がほとんどないので「暗黒時代」と自称しています。
演劇部だけが唯一の救いでした。
全体的にカースト上位に属する人の割合が高く、大人しいタイプやオタク気質の人がとても少ない学年だったので、教室はとにかく居づらかったです。
暗黒時代の話はズルズル芋づる式に出てきてただの愚痴になっていくので、この辺にしておきます。
さて
このようなネガティブ要素しかないスクールカーストを題材に、2018年の夏に作品を発表しました。
「アンドロイドは毒をも喰らう」
女子高生のアンドロイド達は、クラスの中で自分に与えられた「役割」を規則正しくこなしていく。
良い人役、まじめ役、可愛い役…
けれども「本来の自分」とは齟齬があって葛藤し、次第にクラスは破綻していく。
そんな物語です。
休み時間に学生がグループにわかれてお喋りをするように、この作品も各々のグループで別々の会話が一斉に進行していきます。
けれどその会話が交差してピタッと重なったりするところもあって、見ごたえのある作品になっております。
前置きがかなり長かったですが大事なのはここからです。
なんとこの作品、
今年の夏に再演することになりました!!
お盆休みの時期に京都にて公演を予定しております。しかし新型コロナ騒ぎがどうなるか不安ですね…
情報はこれからどんどん公開していく予定です。
もしよければチェックしていただけると大変嬉しいです。どうぞよろしくお願いいたします。
月