goo blog サービス終了のお知らせ 

ねをぱぁく

公園みたいにふらっと立ち寄って、ほっと一息して欲しい、そんな演劇ユニットです。

ご飯のチカラ

2012-02-16 11:42:25 | 秋津食堂

最近、秋津食堂のオファーが増えて、1月から4月の間、制作兼任も含めたら、10公演に関わることに。

お家のご飯もそうだけど、やはり一汁三菜は欲しい。

うちは貧乏だったので、父がいない平日の食事は本当に寂しかった。

すいとんとか、おじやとか、おうどんとか。

もちろん多少の副菜もあったけれど、平日に倹約した分、父が帰ってくる週末はたくさんの料理が並んだ。

お客様がよく来る家で、そんな日もどこからか食材を調達してきて振る舞う。

そんな時の母はまるで魔法使いに見えたものだ。

たぶん、私もその遺伝子を受け継いでいて、美味しい顔を見たら幸せに思える。

 

毎回、自分が本番中だったらと考える。

役者の秋津ねをはあまり食べないタイプなので、そういう時に身体が何を欲しているかを経験上知っている。

温かいものだったり、野菜だったり。

もちろん、人それぞれだけど、基本的なことは変わらない。

食いしん坊の私は、その時に食べたいものを作るので、あらかじめメニューが決まっていないし、

あれもこれも食べたいので、自然に品数が増えていく。

 

今回の現場は、主宰の方に、たまたま冗談で言った事からお話が来たので、初めての方が多い。

嬉しかったのは、何回か現場で一緒になっているスタッフさんが

「炊き出しのイメージが変わった」

と言ってくれたこと。

初めて現場が一緒の役者さんに

「食べる事って大切なんだなぁと50歳にしてわかったよ」

と言ってもらえたこと。

「今回喉の調子が悪かったのに、ご飯のおかげで良くなって来ました!」

と報告されたこと。

いつもは食べない役者さんがもりもり食べていること。

 

毎回毎回嬉しい言葉をかけて頂いたり、本当に嬉しそうな顔を見ていると、ただ好きにやっているだけなのになーと思いつつ、

もっともっと喜んで欲しいと、どんどん貪欲になってしまうのです。

予算がなくても、少しの工夫と手間でなんとかなる、その工夫が新しいメニューを生んでいきます。

なので、うちの相方は食べたことのないメニューが結構あります。

しかも炊き出し期間中は家になんの食材もなく、一緒にご飯を食べることがないので

その間、家族をないがしろにしているわけです(笑)

家庭を顧みず、他の人の幸せな笑顔を見たい欲求の強さは、人としてちょっとどうかと思うけれど。

 

家族じゃなくても、ご飯の趣味が合う人は本当に貴重。

そしてやっぱり、ご飯のチカラは偉大だ、と思う。

 

今回は終演後お客様と一緒に劇場で飲んでいるので、その料理も担当中。

もし良かったら観に来てくださいね。

工藤俊作プロデュースKUTO-10「楽園!」

こまばアゴラ劇場にて、日曜日までやってます。

 

メニュー覚え書き

チキンカレー、菊菜サラダ、大根とリンゴのさっぱり和え、肉じゃが、鰆とお餅の野菜あんかけ、ポトフ、大根と挽肉の味噌煮

もやしの和えもの3種、切り干しときゅうりのポン酢和え、里芋煮、鶏大根、さつまいもと挽肉の煮物、鶏ハムサラダ、白菜おかか

さつまいものサラダ、肉豆腐、鶏唐、おふ入り親子丼、わんたん、餃子、きしめん、オムそば、煮込みハンバーグ・・・

コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 2月15日(水)のつぶやき | トップ | 2月16日(木)のつぶやき »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (木元としひろ)
2012-02-16 18:58:38
ご苦労様です。素晴らしいですね!料理も出来ず毎日同じ様な弁当ばかりで過ごしいる私からすれば、ただただ尊敬の思いが…、いつか、ねをさんの作ったのを食べれる時が来ればと願っています…。遠方でお疲れの出ませんように。
返信する
木元さん! (ねを)
2012-02-17 01:28:14
コメント、ありがとうございます!
現場で会えたら嬉しいですが、相方も会いたがっていますので、是非本店(うち!)においでくださいませ。お待ちしております♪
返信する

コメントを投稿