あきらめない夏2014大阪女優の会『ヒロシマ』vol.12
無事に終了致しました。
重いテーマで、しかも朗読劇だったけれど、内藤さんの演出で
一つの素敵な芝居になりました。
たくさんの方々との新しい出会いが
人を成長させ、またそれが演技にも現れていく。
芝居をする上で本当に大切な事を改めて学べた場所でした。
内藤さんはダメだしのかわりに、たくさんの話を毎回して下さる。
稽古でも本番でも使う台本は、内藤さんの言葉でいっぱいになる。
一つ一つの言葉がスーッとしみ込み、心に落ちてくる。
それを全て表現出来るかは別の話だけれど、それがあったからその先を考える事が出来た。
いつもなら、心がくじけそうになったり、弱気になって逃げたり、目を背けたりしてしまう悪い癖が
全くと言っていいほど顔を出さなかったのも、この一つの作品に対して何が大切なのかを
毎日、丁寧に話して下さったからだと思う。
それは稽古場に限らず、終わってからの飲み会でも同じ。
内藤さんや、おけいさんの話を聞きたいから、可能な限り皆が参加する。
そこで共演者の考えや、本音も聞けるのだ。
20代から関西演劇界最高齢の大先輩まで様々な年代の人々が集まり、一つの作品をつくる。
こういう場を体験出来る事の幸せ。
惜しむらくは、ぽっかり空いた世代がいた事。
ぽっかり空いた世代は、同世代だけでやっている劇団が多い世代なのかもしれない。
それはそれで素敵な事だし、そして続けていけば自ずと新しい世代が入ってくるから
結果的には世代を超えての作品づくりが出来るのだけど、今のうちに、そういう場を
経験するのもいいんじゃないかと思う。
今や、稽古後の打合せをファミレスのドリンクバーでする若者が多いけれど
本当はそういう場も必要なんだよ、と思う。
呑みたいだけと思うなかれ(笑)
久しぶりに役者として参加して思ったこと。
役者は、スタッフを信頼し、スタッフの仕事を理解することも大切な事の一つだ。
ということ。
今回も色々と助けて頂いた。
特に、音響さんに。
その音を感じて次に進むこと。
単なる役者個人のタイミングではなく、その役の気持ち、作品に寄り添って下さっている。
それはとても心地よく、それこそは役者として舞台上にいなければ体験出来ない事だ。
本当に心から尊敬する。
あぁ、やっぱり芝居が好きだわ、わたし。
役者やりたいわ。
どこの役割だとしても、演劇に携わっていることが私の人生であるし
制作も秋津食堂も楽しいけども。
今回、私の芝居を初めて観て下さる方がほとんどで
観終わったあと驚いた表情で近づいて来て下さり
話しかけて下さった。
嬉しい言葉もたくさん頂いた。
また「役者」の「秋津ねを」をお観せ出来る日は近いかもしれない。
昨日は18時半過ぎから打上が始まり、たくさん笑いたくさん喋った。
一言も話せなかった方々もいるけれども。
途中、いろんな人が「大好き!」と言いにきて
もちろん「もちろん、私も大好きさ!」と答えた。
なんて素敵な人達に出会えたんだろうと思う。
スマフォと携帯の忘れ物があったけどね(苦笑)
内藤さんが
「また一緒にやろうな!」
と言って下さった。
皆が帰った居酒屋の座敷で
いつもの二人と私と相方の四人が
飲み残しのお酒と熱いお茶をすすりながらいろいろ喋った。
静かな、でも熱い時間。
今回を締めくくる素敵な時間でした。
ほんと、みなさまありがとうございました!
まだしばらく夏は続くよ。
今日からはまた切り替えて踏ん張らなくちゃね。