4月13日札幌エルプラザにて、復興支援フォーラムを開催いたしました。
当日午前中は三陸ひとつなぎ自然学校(略称:さんつな)スタッフを交え、
ねおすの全体研修が行われました。
ジョイ(柏崎)が懐かしい釜石の皆さんのビデオレターを
私達に届けてくれました。大変うれしかったです。
午後からのフォーラムにも、ボランティア活動をされた懐かしい方々が
大勢来場くださり、参加者は50名以上となりました。
ありがとうございました。
ねおす代表高木から、フォーラムの主旨説明の後、
まず、釜石の現状を会場の皆さんと共有しました。
三陸ひとつなぎ自然学校からの報告まとめには、
「被災地特有の課題だけではなく、もともとの地域の課題も表面化している」こと、
「多様なNPOや団体が関わることの重要性」がありました。
もし次に災害があった時、
私達が直後に素早く、また長い期間しなやかに回復するために大事なことは
今のネットワークや、課題を受けとめるアンテナだと気付かされました。
さんつなではボランティアさんも地域の方とコミュニケーションをとりながら、
一緒に復興に携わることを続けています。
震災後、青年層のボランティアを送る中心だったNPO法人ezorock代表の草野氏から
震災直後のこと、送り続けた経緯、悩んだこと、個々やezorockが
これまでの3年間を今どう活かしているかを報告して頂きました。
後半の座談会では会場の皆さんと、起こるであろう「次の災害」に
私達は備えているかを考えました。
私達が被災地のことを知ろうとしているかどうかも課題です。
企業→ボランティア休暇を使いきれていない
大学→ボランティアを行うことによる単位の認定など難しい
社会福祉協議会→震災の講演などの開催
災害に対して、地域の中でのつながり、学校での取り組みは
まだまだ弱い部分があります。
しかし、「今できること」に取り組むことのメリットは大変大きいはずです。
登壇者からは「災害支援から次につながったこと」の報告もありました。
被災地での「青空喫茶」が、今は精神障害の病院での活動につながり(高木)、
コミュニティがなくなったところに「子どもの活動×森の手入れ×地域の交流」で再生を取り組み(上田)、
伊藤氏と草野氏からは、地域や若者への目に見えた波及効果を報告して頂きました。
震災直後は全国の「自然学校」が即座に動きました。
3年経ち、被災地で活動する三陸ひとつなぎ自然学校と、
北海道内に点在するねおすの自然学校のあり方が重なります。
地域の信頼関係や顔の見える様々なつながりをこれからも大切にしたいと、
会場の皆さんと確かめるフォーラムとなりました。
北海道からのツアーはこれからも実施があります。
釜石や被災した地域をぜひ訪問しましょう。
よろしくお願いします。
(こちらの報告もどうぞご覧下さい)