ロシア日記

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ストライキ

2018年02月23日 | 日記
 昨日から3週間のロンドン大学全体のストライキが始まりました。
大学ユニオンの方のストライキの名目は、大学院職員の年金変革についての抗議です。
そのために授業は三週間無くなり、student unionはその分の学費返金を大学ユニオンの窓口と掛け合い、
先生は働かない分無給、大半の生徒は大学の図書館にも入れず自主勉強に追い込まれました。

私は、このストライキが決行されることのスゴさを思いました。
日本との文化の違いをまざまざと感じます。
初日に学校に行ってみると、建物はストライキを指示する学生と職員で塞がれ
好奇心から中を見てみたいと思い入ろうとしたら
私たちの主張を知っているよね
とやんわりしかし確固たる口調で抗議されました。
日本人であり、強い主張のない私は、これはとても突破して中に入れないとあっさり
引き下がり外で様子を見守りました。

しばらくすると太鼓を持った生徒たちが現れ、盛大に奏で始めました。
それが彼らの主張の仕方です。
誰かを傷つけたり、自分を傷つけたりの強硬手段を取るのではなく
あくまで楽しく愉快に人々を惹きつけ、なおかつ自分たちの主張を表現するという手法に驚かされました。
音楽は熱気に乗って楽しく、指揮を執ってる男子学生は飛び跳ねたり踊ったりしていました。
周りの者も自然に体がリズムを刻んでいました。

一通り音楽を奏で終わった彼らは、大きな太鼓を抱えたまま、次の大学へ移動していきました。
私はストライキの中味を詳しくは知りませんが、しっかり物事を正面から見据え自分の主張を持つ
彼らを素敵だなと思いました。

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