イギリスの賭けの対象で一番オッズの低かった(高かった?)村上春樹がノーベル文学賞を逃した。
世間とは冷たいもので、つい昨日まで村上春樹のノーベル文学賞について報道していたが、結果が出てみればどこのTVでも話題にもされない。
個人的には今回文学賞をとった中国人作家・莫言氏の本は読んだことがない。ただ映画の赤いコーリャンはむかし観た気がする。
たぶん来年も村上春樹で大騒ぎをするのだろうが、本人の方が冷ややかなのではないかと想像する。
昔から愛読している一ファンとしていえば、村上春樹と「~文学賞」というのは何となく似合わない気がするのだ。
それは村上作品を自分の中でハードカヴァーよりも文庫(ペーパーバック)で読みたいという感情に似ている。
「1Q84」は個人的には村上らしい跳躍力が弱かった気がするが、彼の跳躍する先の世界観が大きいことは言うまでもない。
でもやっぱり、そのうちノーベル文学賞、取っちゃうんだろな・・・。
嬉しいような、哀しいような、複雑な心境がする。