この間、診察で主治医から「病気がなければお前はただの生真面目な人間だ。」と言われた。
「病気の意味」ってなんだろうと思う。
デイケアで一緒の人たちもそれぞれに突然病気に襲われて、人生の進路を変更せざるを得なくなった人たちだ。
「夜と霧」で有名なフランクルは「我々が人生の意味を問うのではなく、人生が我々にどう生きるか問うているのだ」的なことを言っている。
本当だったら社会の中ですごく優秀で貢献できた人も、病気のためにその方向には力を尽くす事ができない。
でも、病気という足かせを背負った人生であるとしても、そこには何かの意味があるのだろう。ある意味精神障害を持つ人たちは、「選ばれた存在」なのだと思う。それは他の病気の人たちにも言えるのかもしれない。
「選ばれた」のだから、その道を進んでいくしかないのだ。