昨日、テレビを見ていたらNHK「ためしてガッテン:不眠・めまい・耳鳴り 不快症状を解消せよ!」がやっていた。
早い話、「過去(若い頃)の片頭痛」がすべての症状の始まりで、「片頭痛の根本は痛みの問題ではなく脳内伝達物質セロトニンの不足とその不足による脳の過敏(興奮)状態」という話だった(交感神経の継続状態と考えてもいいかもしれない)。
途中で、片頭痛や不眠・めまいに有効な薬があるといくつか画面に映し出された中に、いま自分が飲んでいるデパケンR錠が入っていた。
今回の番組では脳神経外科・内科の医者が解説に来ていて、特に激しい片頭痛には「トリプタン」という薬が有効であると紹介されていた。
この「トリプタン」はうつ病治療を受けたことのある人ならピンとくる、前世代抗うつ薬「トリプタノール」の親戚だろうと思う。不眠・めまい・耳鳴りに至ってしまった人には抗てんかん薬と抗うつ剤も紹介されていた。その中にデパケンR錠があった訳だ。
脳神経内科の範疇としながら、結局、脳研究が進んでくると、脳神経内科と精神医学の脳研究が非常に拮抗あるいは近づいているのだなと思った。
つまり若い頃の片頭痛持ちの人はセロトニン不足の自律神経失調の予備軍であり、歳を重ねるとともにその脳内のアンバランスが進む。これが「不眠・めまい・耳鳴り」であり、これらの症状はすべてうつ病や神経症等の初期症状と重なっている(片頭痛(脳興奮)系の耳鳴りは頭鳴(ずめい)というそうだ)。
ボクの飲んでいるデパケンRはもともと抗てんかん薬であり、脳の興奮とうつ状態のバランスを取ろうとする薬である。だから精神医学では「気分安定化薬/感情調整薬」とも呼ばれている。
何にしても、日立が開発した脳モニタや遺伝子解析によって、脳研究が猛烈なスピードで発達している証拠であろう。
図らずも、脳神経外科・内科側からの片頭痛の研究によって、それが精神医学につながっていく、あるいはうつ病や双極性障害とつながっている(少なくとも治療薬において)ことを証明したような番組であったと思う。
ちなみにボクも若い頃、片頭痛があったし、やはり同じ頃から耳鳴りが今も続いている。不眠は書くまでもない。
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