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双極性障害Ⅱ型(躁うつ病)サバイバー&共生模索中のbowbowの日常。

双極性障害の診断と告知。

2011-10-01 12:01:37 | 双極性障害・躁うつ病

ネットをサーフしていると、双極性障害について精神科医のブログ等が引っかかってくる。

双極性障害の患者は通常、躁状態で受診するのではなく多くがうつ状態で受診する。従って、「うつ病の治療」から始まり、躁状態が「軽躁」である双極性2型障害の場合、8~10年くらいうつ病ほかの治療を受けた後に初めて「双極性2型障害」の診断が運がいいと出る。

精神科医の立場は二つあり、ひとつは双極性障害、とくに2型に関して、「報道等で双極性2型障害は”誤診”が数多く精神科で起こっているといわれるが、これは現在の精神医学の限界であり、”誤診”ではない」とする立場と、「初期の注意深い観察や問診によって、双極性障害はきちんとうつ病や統合失調症、あるいは人格障害と見分けることが可能であり、間違った治療によって難治化の患者が増えている」とする立場である。

ボク自身は8~10年のうつ病ほかの治療を受けて躁転が起こって初めて「双極性2型障害」の診断を受け入れることができた。

いまの主治医の前の医者にも一時「双極性2型障害」と告知されたことがあったが、非常に乱暴な告知であり、一方で双極性障害の治療薬である気分安定薬を飲み続けたにも関わらず、かんばしい効果は見られなかった。

いまでも不思議に思うのだが、前の医者は双極性障害の主軸剤、気分安定薬の第三選択といわれるテグレトールしか処方せず、第一選択のリーマスも、いま飲んでいる第二選択のデパケンも試さなかった。

双極性障害の解説本でたいてい書かれているように、それが現在の精神医学の限界であろうと、本当はきちんとした観察と問診で診断できるとしても、長くうつ病治療をした上での双極性障害であると病名・治療変更は患者にとって相当なショックである。

いちばんの問題なのは、うつ病で使われている抗うつ薬がうつ病ならば病気を治していくが、双極性障害だった場合、長年病状を悪化させる薬を飲み続けていたという現実である。

精神科医には精神科医の言い分や状況があるのは分かる。

けれども診断名の変更にしても告知にしても、残念ながら精神医学の限界で8~10年かかってしまったのであれば、最新の注意をもってそれらをしてほしいと思う。

「精神医学の限界だから仕方ないだろう」と言われても、患者は簡単にはそうは思えない。


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