どこ吹く風

旅のことを主に書く。

旅先での日本食

2006年11月05日 06時16分16秒 | 懐かしい旅の記録
 10日間も2週間も旅をしていると現地食に飽きて日本食が恋しくなるのか、食事どきにグチを漏らす人がいる。それを見越して旅行社も現地の受け入れ旅行社やホテルに日本食をリクエストすることもあるようだし、あるいは現地の好意で日本食が出る場合もある。
 私は食事に拘らないタイプなので日本食が出なくても一向に困らない。これまでの経験上むしろ出ない方が良い。現地の日本食なんてマガイモノが多くて日本風にもならないシロモノが殆んどだからだ。あんな日本食なら出してもらいたくない。

 これまででいちばん最悪な日本食はタイのカンチャナブリ、戦場にかける橋で有名な地方でそこの近くのリゾート地と説明されたホテルでのことです。
ゴルフコース脇に建てられたバンガロー風な部屋からは池で泳ぐ白鳥が見え、なだらかな起伏は芝生や緑に覆われて山まで続いている。素晴らしいロケーションだった。部屋もふた間ありそれぞれが広く都市型とは全く違う造りなので大満足だった。

 タイ最後の夜だったので、添乗員からそろそろ日本食が恋しくなった頃でしょうから、今夜は日本食を用意してありますと説明があった。
時間になったのでディナーバイキングへ行ったら、ご飯に味噌汁、煮付けなどが並んでいる。それぞれをお盆に載せて席に着きビールで喉を湿らせてから味噌汁を口にした。
マズイ、ソーメンは我が故郷のソーミン・プットゥルーがはるかに美味しい。その他のモノもダメ。
食事が美味しいといわれ、また美味しく頂き満足してきたこのタイ旅行の最後の夕食に何故日本食を出すのか、しかも口に出来ないほどマズイものを、私が作ってもアレ以上の味になる。

 あの時もモニターツアーと銘打って募集していたので、直ぐ飛びつきたくなる価格だった、それで少々の事には文句を言わない、言えないと考えていたがアレにはひと言文句を言うた。フツーのタイ料理が良かったのに。
 現地の受け入れ会社は日本側からのムチャな価格設定に対応する為に食事の質を落としたのだろうと考えざるを得なかった。

 全てを含んで1日1万円以下であれほどの旅行が出来たのだから大満足です。惜しむらくは郷に入らば郷に従えを貫いて欲しかった。