【ここまでのまとめ】
いよいよ話はシュテインスの内部構造についてですが、その前にこれまでの話をまとめておきましょう。
・シュテインスが典型的なE型小惑星であることが再確認されました。E型小惑星の起源は、より大型の小惑星が破壊されてできたコアの一部と考えられています。
・シュテインスの形状は、平均直径5.2kmのダイヤモンド型です。
・シュテインスはおよそ6時間で、公転方向とは逆向きに自転してい . . . 本文を読む
【地表の成分】
複数のフィルタを使った観測で、シュテインスのスペクトル分布が得られました(上図)。
○はNACのデータ、▲はWACのデータです。
実線は、地上からの観測で得られたデータであり、今回の観測結果はそれとよく一致することが確かめられました。
上で述べたように、スペクトルは物質の組成を表しています。
小惑星はスペクトルの特徴によっていくつかのグループに分類されますが、シュテインスはE型 . . . 本文を読む
2008年に接近観測された小惑星シュテインスの画像解析の成果が、アメリカの科学雑誌サイエンスに掲載されました。
それによると、シュテインスはいくつかの塊が集まってできた隙間の多い構造なんだそうです。
撮影された画像の分析から、こんなにも多くの情報が得られるのか!と驚きの内容です。
今回の特集は、その内容を噛み砕いて解説していきます。
どのように画像を分析していき、そこからどんなことが分かったのか、 . . . 本文を読む