No.334 2008/10/13作成
Enceladus Mosaic
10月9日、NASAの土星探査機カッシーニが衛星エンセラダスに25kmの距離まで大接近しました。
そのとき3.6万~4.6万kmの距離から撮影された6枚の画像から、モザイク画像を作ってみました。
この画像は南極地域を写していて、中央やや右上に南極点があります。
右側に、左上から右下へと大きな渓谷が4本平行に走っています。
右側からアレクサンドリア、カイロ、バグダッド、ダマスカスの名がついています。
その模様から「虎の縞(タイガー・ストライプ)」と呼ばれています。
これらの渓谷に沿った場所から、ガスや細かい氷の粒を噴出するジェットが出ていることが確認されています。
これまでの観測で、ジェットが噴出する渓谷は高温であることが分かっています。
エンセラダスの南極地域は、現在も活発な地殻活動が続いているのです。
エンセラダスは大きさ512 x 494 x 489kmの中型の衛星です。
エンセラダスは太陽系の中でも最も白い物質で覆われており、恐らく雪のように細かい氷の粒で覆われていると考えられています。
タイガー・ストライプを初めとする溝や亀裂のような地形は、長年にわたるエンセラダスの地殻活動によって新たに形成されてきたものです。
また、その際に内部の氷の粒が外にふき出し、それが降り積もって表面を覆っていると考えられます。
エンセラダスの表面が明るいのはこのためです。
これらの観測結果は、エンセラダスの内部が現在も活発に活動している動かぬ証拠となりました。
元の画像:NASA/JPL提供
Enceladus Mosaic
10月9日、NASAの土星探査機カッシーニが衛星エンセラダスに25kmの距離まで大接近しました。
そのとき3.6万~4.6万kmの距離から撮影された6枚の画像から、モザイク画像を作ってみました。
この画像は南極地域を写していて、中央やや右上に南極点があります。
右側に、左上から右下へと大きな渓谷が4本平行に走っています。
右側からアレクサンドリア、カイロ、バグダッド、ダマスカスの名がついています。
その模様から「虎の縞(タイガー・ストライプ)」と呼ばれています。
これらの渓谷に沿った場所から、ガスや細かい氷の粒を噴出するジェットが出ていることが確認されています。
これまでの観測で、ジェットが噴出する渓谷は高温であることが分かっています。
エンセラダスの南極地域は、現在も活発な地殻活動が続いているのです。
エンセラダスは大きさ512 x 494 x 489kmの中型の衛星です。
エンセラダスは太陽系の中でも最も白い物質で覆われており、恐らく雪のように細かい氷の粒で覆われていると考えられています。
タイガー・ストライプを初めとする溝や亀裂のような地形は、長年にわたるエンセラダスの地殻活動によって新たに形成されてきたものです。
また、その際に内部の氷の粒が外にふき出し、それが降り積もって表面を覆っていると考えられます。
エンセラダスの表面が明るいのはこのためです。
これらの観測結果は、エンセラダスの内部が現在も活発に活動している動かぬ証拠となりました。
元の画像:NASA/JPL提供
待てど暮らせど新データが出てこないと思ったら、ブログに気長に待ってねの記事がアップ。分析データは3週間待ちとして、NASA版接近通過画像もいつの事やら。やぎさんが手早く組合せてくれるおかげで、気持ちが安らぎます。
http://www2.jpl.nasa.gov/basics/cassini/を見るとカメラの反対側にCDAが付いてるから最接近時は夜空しか写ってないかもしれません。
bbsawaさんのおっしゃるように、再接近時にはカメラはそっぽを向いていたようです。
先程残りの生画像が公開されましたが、やはり再接近の前後の画像はありません。
再接近の前の画像は最も近いもので68090km、再接近の後の画像は最も近いもので23499kmのようです。
明日は色々と用事があるので、今夜は遅くまで画像処理をやろうと思います!(明日の仕事に響かない程度に)
多分、撮影された地域も前回とほぼ同じで、解像度は今回の方が劣るため、画像からの新発見はあまりなさそうですが、やってみないと分からないので今回も色々と作ってみます。