No.339 2008/11/11作成
拡大画像はこちらです。
http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/44/bb/49834ce9c86d5d5c8882e9b66d6dcf33.jpg
Enceladus High Resolution Mosaic
NASAの土星探査機カッシーニは、土星の衛星エンセラダスに繰り返し接近し、ジェットが噴出している南極地域を主に観測しています。
そのうち8月11日の接近で撮影された10枚と、10月31日の接近で撮影された11枚の、合計21枚の高解像度画像を組み合わせて、モザイク画像を作ってみました。
左下は撮影された画像の範囲を示しており、青は8月11日、赤は10月31日に撮影された領域です。
2回の接近で、エンセラダスの南極地域の詳細な画像が得られました。
今回モザイク画像に使った21枚は、いずれも高度約1万kmから約230kmという近距離から撮影されたものです。
エンセラダスは大きさ512 x 494 x 489kmの中型の衛星です。
エンセラダスは太陽系の中でも最も白い物質で覆われており、恐らく雪のように細かい氷の粒で覆われていると考えられています。
タイガー・ストライプを初めとする溝や亀裂のような地形は、長年にわたるエンセラダスの地殻活動によって新たに形成されてきたものです。
また、その際に内部の氷の粒が外にふき出し、それが降り積もって表面を覆っていると考えられます。
エンセラダスの表面が明るいのはこのためです。
さらに、南極地域には4本の大きな渓谷があり、その亀裂からガスや細かい氷の粒を噴出するジェットが出ていることが確認されています。
これまでの観測で、ジェットが噴出する渓谷は高温であることが分かっています。
エンセラダスの南極地域は、現在も活発な地殻活動が続いているのです。
また、エンセラダスから放出された氷の粒は土星の周囲をドーナツ状に囲み、Eリングを形成していると考えられています。
元の画像:NASA/JPL提供
拡大画像はこちらです。
http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/44/bb/49834ce9c86d5d5c8882e9b66d6dcf33.jpg
Enceladus High Resolution Mosaic
NASAの土星探査機カッシーニは、土星の衛星エンセラダスに繰り返し接近し、ジェットが噴出している南極地域を主に観測しています。
そのうち8月11日の接近で撮影された10枚と、10月31日の接近で撮影された11枚の、合計21枚の高解像度画像を組み合わせて、モザイク画像を作ってみました。
左下は撮影された画像の範囲を示しており、青は8月11日、赤は10月31日に撮影された領域です。
2回の接近で、エンセラダスの南極地域の詳細な画像が得られました。
今回モザイク画像に使った21枚は、いずれも高度約1万kmから約230kmという近距離から撮影されたものです。
エンセラダスは大きさ512 x 494 x 489kmの中型の衛星です。
エンセラダスは太陽系の中でも最も白い物質で覆われており、恐らく雪のように細かい氷の粒で覆われていると考えられています。
タイガー・ストライプを初めとする溝や亀裂のような地形は、長年にわたるエンセラダスの地殻活動によって新たに形成されてきたものです。
また、その際に内部の氷の粒が外にふき出し、それが降り積もって表面を覆っていると考えられます。
エンセラダスの表面が明るいのはこのためです。
さらに、南極地域には4本の大きな渓谷があり、その亀裂からガスや細かい氷の粒を噴出するジェットが出ていることが確認されています。
これまでの観測で、ジェットが噴出する渓谷は高温であることが分かっています。
エンセラダスの南極地域は、現在も活発な地殻活動が続いているのです。
また、エンセラダスから放出された氷の粒は土星の周囲をドーナツ状に囲み、Eリングを形成していると考えられています。
元の画像:NASA/JPL提供
前回撮影していないところを、今回の撮影でうまいこと補われていますね。
忙しいでしょうが、これからもオリジナル画像を頑張って作って下さい!