
No.222 2006/10/13作成
つい先日、土星探査機カッシーニが新しいリングを何本か発見したとの発表がありましたが、同じ9月15日に撮影された画像を分析したところ、AリングとFリングの間にもこれまで知られていなかったリングが少なくとも4本確認できたので報告します。
この画像は、土星探査機カッシーニが9月15日に撮影した土星のリングの画像を元に作ったものです。
上側の画像がもとの画像で、左上にはAリングの外側部分が、右下にはFリングの内側部分が見えます。
A-F間には2004年にカッシーニによって2本のリング(R/2004 S1,2)が確認されています。
そしてその2本のリング以外の領域にも、A-F間にはリング粒子がうすく広がっていることが分かり、中でも特に密度が高い部分がR/2004 S1,2であると考えられました。
今回の画像でも、それらのリングを確認することができます。
この画像の、Aリング外縁からFリング内縁までの明るさの分布をグラフにしたのが左上の図です。
A-F間にはR/2004 S1,2を示す2つのピークが見られます。
よく注意してみると、それら2つのリングの間にも、少なくとも4つの「コブ」が見えてきます。
画像に処理を加えてリングの詳細な構造を見やすくしたものが下の画像ですが、R/2004 S1,2の間に少なくとも4本のリング(R1~4)を確認することができます。
これらのリングはこれまで報告されていないものです。
さらに左上のグラフのAリングとR/2004 S1の間の領域に注目すると、R/2004 S1から内側に向かって薄いリングが広がっていますが、途中で急激に明るさが減少している部分が見られます。
これまではA-F間には薄いリングが連続的に広がっていると思われていましたが、Aリングのすぐ外側には隙間(Gap)が存在することが分かります。
この他、9月15日の画像からはリング、特にEリングの構造についていくつかの発見がありましたが、その多くが既にNASAから報告されてしまいました。
ここ数ヶ月間自分のパソコンが故障して思うように使用できないので、復旧(ないし新購入)したら、今回の画像を含め、リングに関する新しい情報をまとめて発表する予定です。
もうしばらくお待ちを…。
元の画像:NASA/JPL提供
つい先日、土星探査機カッシーニが新しいリングを何本か発見したとの発表がありましたが、同じ9月15日に撮影された画像を分析したところ、AリングとFリングの間にもこれまで知られていなかったリングが少なくとも4本確認できたので報告します。
この画像は、土星探査機カッシーニが9月15日に撮影した土星のリングの画像を元に作ったものです。
上側の画像がもとの画像で、左上にはAリングの外側部分が、右下にはFリングの内側部分が見えます。
A-F間には2004年にカッシーニによって2本のリング(R/2004 S1,2)が確認されています。
そしてその2本のリング以外の領域にも、A-F間にはリング粒子がうすく広がっていることが分かり、中でも特に密度が高い部分がR/2004 S1,2であると考えられました。
今回の画像でも、それらのリングを確認することができます。
この画像の、Aリング外縁からFリング内縁までの明るさの分布をグラフにしたのが左上の図です。
A-F間にはR/2004 S1,2を示す2つのピークが見られます。
よく注意してみると、それら2つのリングの間にも、少なくとも4つの「コブ」が見えてきます。
画像に処理を加えてリングの詳細な構造を見やすくしたものが下の画像ですが、R/2004 S1,2の間に少なくとも4本のリング(R1~4)を確認することができます。
これらのリングはこれまで報告されていないものです。
さらに左上のグラフのAリングとR/2004 S1の間の領域に注目すると、R/2004 S1から内側に向かって薄いリングが広がっていますが、途中で急激に明るさが減少している部分が見られます。
これまではA-F間には薄いリングが連続的に広がっていると思われていましたが、Aリングのすぐ外側には隙間(Gap)が存在することが分かります。
この他、9月15日の画像からはリング、特にEリングの構造についていくつかの発見がありましたが、その多くが既にNASAから報告されてしまいました。
ここ数ヶ月間自分のパソコンが故障して思うように使用できないので、復旧(ないし新購入)したら、今回の画像を含め、リングに関する新しい情報をまとめて発表する予定です。
もうしばらくお待ちを…。
元の画像:NASA/JPL提供
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