やぎの宇宙ブログ

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惑星の新定義 第1部

2006-08-17 23:54:13 | 特集
今回の特集は「惑星の新定義」
第1部では今回提案された定義について
第2部では、「惑星」かどうか議論が待たれるいろんな天体について
語らせて下さい…(w

「太陽系の惑星が12個に?」

そんな話題が世界中の注目を集めてるけど、何の話かっていうと、国際天文学連合総会に提出された決議案の話。
「惑星とは何か」、それをはっきり定義しようっていうことなんだね。
第9惑星とされてきた冥王星よりも大きな天体(2003UB313)が発見されたことや、近年様々なタイプの太陽系外惑星(太陽系以外の他の星の惑星)が発見されていることから、どこまでが惑星でどこからが惑星じゃないのか曖昧になってきて、きちんと決めるべき時が来たってわけ。

やぎが思うに、太陽系の惑星が増えようが減ろうが、そんなことはどっちでもいい。
定義は人間が決めることだからねぇ…
冥王星を惑星だと決めようが、惑星ではないと決めようが、冥王星は冥王星w
そういう意味では、太陽系の惑星の数にばかり注目が集まっていることに疑問を感じざるをえないよね!
今大事なことは、最近発見されている従来の常識を超えたいろんなタイプの天体を、一度整理すること!
昔ながらの恒星、惑星、衛星、小惑星、彗星、…みたいな名前が、使う人によって微妙に変わってしまっていて混乱している今の状況を解決することが重要☆
そんなわけで今回は、天体の分類について考え直してみよ~♪

定義を決める上でポイントになるのは次の2つだと思う。
天体自体の性質…天体の大きさや重さ、形、成分などなど
他の天体との相互関係…他の天体の周囲を公転している、など
「恒星」などの名称は①によるもの、「衛星」「連星」などは主に②によるものってことになる。
「惑星」はと言えば、どっちとも言えない…だから①②の両方で定義しなきゃならないわけ。

また、定義を決める上で大切なのが、
ある程度本質をついていること
実用的であること
天体の起源や進化の過程に基づいて定義すれば科学的にも意味が大きいけれど、そういうことは詳しく観測しないと分からないから実用的な定義とは言えないよねぇ。
かと言って、「明るさ何等以上何等未満」みたいに定義すれば実用的ではあっても、科学的根拠に欠けるよねぇ。

そこで今回提案された「惑星の新定義」がこちら
1.十分な質量を持っているために自らの重力によって球形となっている天体
2.恒星の周りを公転する、恒星ではない天体


平たく言っちゃえば、「恒星の周りを巡る丸い天体」w
1.は天体自体の性質に関する定義で(①)、2.は主に他の天体との関係に関する定義(②)ってわけ。

さらに提案では、
水星・金星・地球・火星・木星・土星・天王星・海王星は典型惑星classical planet
セレスは矮惑星dwarf planet
冥王星、カロン、2003UB313はプルトンpluton
上記の惑星の定義から外れる、太陽を回る全ての天体は太陽系小天体small solar system body

と呼ぶことを勧めている…

ただこの定義、1.の部分が実用性に若干欠ける気がするよねぇ~
遠くにある天体や小さな天体の形を観測するのは難しいから、惑星かどうかはっきりしない天体がたくさん出てきてしまう恐れがあるし。
それに、円形になるかどうかは、惑星の質量だけじゃなく、組成にもよるし。
そもそもどのくらい丸ければいいのやら…w

8つの天体を典型惑星として区別することには誰も文句は無いだろうけど、他の天体については一筋縄ではいかないなぁ

さらに、太陽系外惑星にもこの定義を拡大したいところだけど、それにはまだまだ足りない部分が多すぎる。
例えば惑星の大きさの上限についてはノータッチ。
また、恒星の周りを回る天体だけに限るのかどうかも、難しいところ…
とても今回で決着が着くとは思えない!!!

そんなわけで第2部では、惑星かどうか微妙なラインにある天体たちを紹介し、「惑星の新定義」についてさらにつっこんで考えていきます☆

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