お別れ
2016-11-08 | 日記
大正生まれの父が天寿を全うしました。
95才でした 頑固な父の最後は
静かで穏やかに誰にも気づかれないように
眠りの延長のように長い生涯を閉じました
痛みも苦しみもなく
気がつけば息をしていない!
老人特有の物忘れなどはありましたが
頭も足も、しっかりしていました
耳は、遠くなっていました。
数日前は孫やひ孫たちと並んでピースサインで
写真に収まっていました
何より驚くのは、あの年齢で
歯が、すべて自分の歯だと言うことと
母と69年連れ添ったことです
母はもうすぐ90才で元気です。
2人は全てにおいて対照的でした
父は7才で父親を亡くして長兄が家業を
継ぎましたが間もなくこの兄もなくなり
それなりに苦労したようです。
それに比べて母は、何不自由なく育ち
結婚するときは、お手伝いさんを連れて
お嫁入りしたそうで、二人の環境の違いは
性格にも現れているように思います。
69年も連れ添っていると何か伝わるものが
あるのでしょうか
誰も予想しなかった父の旅立ちの少し前
二人が黙って、握手していたのです
95才と90才の夫婦のお別れの握手だったのか
どうか娘の私にもわかりませんが
それからまもなく父は永遠の眠りにつきました。
たくさんの方にお世話になりました
ありがとうございました。合掌
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