隠れた善
2017-06-29 | 日記
画家ミレーは有名ですね。
落穂ひろい・・ぐらいしか思い浮かびませんが、、、
落穂ひろいなんかは聖書の背景を知っているとより深みのある見方にされると思います。
ところで、巨匠ミレーと言われる彼も売れない貧しい時期がありました。
そのころのお話しをご紹介します。
まだ名が知られていない頃、貧しさで飢えと寒さとに震えて過ごしていました。
そんな時、友人セオルド・ルソーが訪ねてきました。
ミレーが最近描き終えたばかりの「接木をする農夫」が部屋の隅にあるのをルソーが見つけ、
「これは素晴らしい。実は、ある人からよい絵があったら欲しいと頼まれていたところだ。
この絵を5百フランでゆずってほしい」と、喜んで買って行きました。
ミレーは思わぬ収入で、あったかい食事とストーブで、久しぶりのだんらんの時を過ごすことができました。
みじめな冬は明るい日々となりました。
それから数年が経ったある日、ルソーの家へ久しぶりにミレーはやって来ました。
この頃には、ミレーの絵も売れだしていました。
ルソーの家に入ると、その壁には、かつてミレーが描いた「接木をする農夫」の絵がかけているではありませんか。
すべてを悟ったミレーは、親友ルソーを抱きしめ「ありがとう」と言ったそうです。
このような経験を私もさせて頂いて分かることは、その人のこととされたことをいまだに覚えているということです。
誰かのために生きることは素晴らしいことです。
ルソーは絵を買ったことで当時、苦しかったかもしれません。
でも、それ以上の幸せを体験できた人ではないでしょうか。感謝