漬物クライシス。食品衛生法の法改正、経過措置期間が終わりきょうから製造・販売をするには保健所の許可が必要になります。きっかけとなったのは2012年に北海道でおきた浅漬けによる集団食中毒で、厳格な衛生管理が求められるようになりました。直売所や道の駅に出ていた人気の”おばあちゃんの味”が買えなくなる。台所とは別に、衛生的な専用の作業場を設置が求められたり、結露やカビの発生を防ぐ換気設備を設置しないといけない。設備投資するには高齢だしもう作らないという人が増えている、そう報じられていました。何だかもやもやした話です。
「技は手の記憶」といいますが、例えば漬物づくりの名人に私が習って漬けたとしても、微妙なさじ加減、勘、そういったものは手の記憶の中にあるのですから、同じ味を出せりゃしません。技術を後世に伝承していく人が減り、画一化された設備の中でつくる漬物が販売されるのかな。道の駅の漬物も法改正で変わることはいささか残念でたまらないです。他界した母がよく言って教えてくれた「梅干の七徳」梅の日が6月6日、更に「梅はその日の難のがれ」で7月30日が梅干の日
「梅干しの七徳」
一、毒消しである。うどんには必ず梅干しを添えて食べた。
二、腐るのを防ぐ効あり。夏は飯櫃の底に梅干しを一つ入れておけば、その飯は腐らない。
三、疫気を避けるに効あり。旅館では必ず朝食に梅干しを添えるのが一般的である。
四、その味変えず。
五、息づかいに良い。走る際一粒口に含めば息切れせず。
六、頭痛を医するに効がある。婦人頭痛する毎に梅干しをこめかみに貼るを常とする。
七、梅干しよりなる梅酢は流行病に効ある。
口に入るものですから今回の法改正は致し方ないことかもしれませんが、他に改善策はなかったのかなと思います。最近、漬物に限らずあれもだめ、これもだめと縛られるばかりで「昔は良かったな」と叫びたくなりそうです。もっと言えば、政府のお役人さんたちは、税金を取ることは(6月より森林税・・・年額1000円)あまり口にも出さず目的も何もPRなし、そのくせ減税する方は、複雑なやり方で企業の担当者を悩ませている。恩着せがましいですよね。選挙の時だけ国民目線と言いますが、はて?
きょうの、晩御飯は、魚と野菜が中心でした。