「我以外皆我師」で新聞の読者投稿欄には私世代やひとまわり、ふたまわり上の先輩の投稿も沢山で考え方、生き方、暮らし方など参考になる投稿が多い。
数日前に購読している地元新聞の投稿欄に現在103歳で一人暮らしされているおばあちゃん、広島県尾道市の石井哲代さんのことが掲載されていた。石井さんは今年の冬、「102歳、一人暮らし。哲代おばあちゃんの心も体もさびない生き方」(執筆当時)という本を出版されている。新聞への投稿者は67歳の女性の方で、母親が89歳とのことだったが、本人用、母用と本を2冊購入され読後の感想や、人生の師からの笑顔と元気を補充していきたい・・・。と結ばれていた。
私の母は83歳で他界、特養へ入所中の父は8月で93歳になる。しかし足腰も弱り、春以降、施設内で転倒したり、水分をあまりとれなくなったりで徐々に弱ってきている中、石井さんは自宅でどんな生活、考え方で老後を送られているのだろうと興味が湧いた。身体が衰える中、父は今どんな思いでいるのだろう?そして私自身もいずれ往く道、是非読んでみたいと思い購入。
父は、80歳まで実家の田んぼで米や桃をつくり、その頃が体力の限界だったのか、以後作れなくなった。そして独り暮らしになったら、つまらぬことで意地を張って、よくいう意固地になった気がする。
思うに、若いころは心身共に元気で、多少無理をしても平気だった人も、年を重ねるにつれて徐々に体の無理が利かなくなる。そして、体の衰え以上に気をつけたいのが、心の衰え。たとえ体は衰えても、心はいつまでも若々しくありたい。そのためには「老い」と仲よく付き合いながら、明るく前向きな気持ちで生きていくことが大切ではないかと感じる。あと7年、父には百寿になってもらいたいし、私自身は、センテナリアンの石井さんの層には入れないと思うが、作り笑いでもよいそうなので毎日笑顔で過ごしていければ何かしら見えてくるのかもしれない。