ニイニイゼミの鳴き声を7月に入って聞くようになりました。拙宅の庭のブルーベリーの実も色づき始めました。蝉の鳴き声が熟れ始めのサインなのが当地です。
行き当たりばったり、計画性も無く腹立たしい政府のマイナンバーカード政策の話です。
入力ミスや個人情報の漏洩について綻びの連続です。それを受け、昨日、国会で閉会中審査が行われていました。そもそもマイナンバーカードの取得については、国民の選択であって強制ではありません。話がおかしくなってきたのは、健康保険証とマイナンバーカードを一体化し、来年秋には紙の保険証を廃止する、つまり半強制的な内容になってきました、また、マイナンバーカードの取得率の悪い地方自治体には財政上の圧力をかけてました。幅広い議論や、国民への理解も求めず、大臣連中は「マイナンバーカードのメリットを国民に享受するのが政府の責務である。」そんな答弁ばかりだ。自治体や健康保険組合の実情を汲むこともなく拙速に突き進んだ挙句の果てが様々なミスの多発につながっているのは火を見るより明らかです。
翻って、施設へ入所中の父ことを考えましたが、父ももう動けないし、あくまで選択なので全く作る気もありません。手続きより先、以前に国民へ取得するための紙の「通知カード」が送付されてます。それはもう何処へあるやらわかりません。通知カードはマイナンバーカードを申請時、受領時に必要で、最終的に通知カードは返納しました。今になって、暗証番号の簡素化とか健康保険証については「資格確認書」を検討するようですが、マイナカードを取得困難者は多数いると思うので、紙の健康保険証は廃止としても、保険医療は受けられるようにだけはしてもらいたいと思います。
そして、「総点検をして8月には中間報告する」と河野デジタル相は言ってますが、今度はその報告のための業務が増加、地方自治体へ降りてくる。ルーティンワーク以外の仕事量が増え現場へしわ寄せが行くことは必至です。しかも、入力ミスした自治体や健康保険組合の責任が大きいとそちらへ責任転嫁される気がします。国は一体どこを見ているのでしょう?例えばこれが民間企業でこんな高圧的なやり方をしたとします。さすれば、信頼の絆は薄れ、必ずお客様の気持ちは離れて物を買わなくなるでしょう。
「良い成果を上げる政府の基礎となるのは国民の信頼である」
ジョン・F・ケネディ(アメリカ合衆国 第35代大統領)